オカシイ世の中覚え書き

死刑執行抗議声明文 2006.12.25

「保坂展人のどこどこ日記」より
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/f51c660deb5ce82ec2e2e27033d17fdf

死刑執行に抗議声明

 本日4名の死刑執行を行ったことに、強く抗議する。

 日高広明さんは一審で確定しており、3審まで裁判を受けておらず、藤波芳夫さんは再審請求中(★再審請求が棄却され、本日即時抗告予定の間違い)であり、司法の判断を待たずして、行政が執行を断行したことになり、許し難い行為と言える。

 さらに、過去6年は一度に1・2名の死刑執行であったにもかかわらず、今回は4名という多数の人数の執行であり、1人の法相が一度に4名の死刑執行を行ったのは93年11月の三ケ月章元法相以来(★97年8月松浦法務大臣以来の間違い)である。これは杉浦前法相が死刑をしなかった法務大臣であることと、昨年9月以降死刑執行が行われていなかったことを帳消しにするかのような行為であり、更に、明日26日は名張毒葡萄酒の再審開始決定前日という日をあえてを選んで行ったものであり、すべて政治的な判断のもとに行われた死刑執行と言える。

 死刑は、残虐にして残酷であり、民主主義の理念に真っ向から反するものである。死刑には犯罪抑止効果がないばかりか、かえって、社会の倫理観を荒廃させる。死刑に必ずえん罪の危険があることは、名張事件や北方事件で改めて証明されたところである。死刑は直ちに廃止されなければならない。

 死刑廃止は国際的な潮流であり、すでに全世界の3分の2以上の国と地域で死刑は廃止されている。日本は、国際社会から強く死刑廃止を求められている。今回の死刑執行はおよそ許されるべきものではない。

 われわれは、日本政府および法務省並びに法務大臣に対し、今回の死刑執行に強く抗議するとともに、直ちに以下の施策を実施するよう求める。

1 死刑の執行を停止し、死刑廃止に向けて努力すること。
2 死刑に関する情報を公開すること。
3 死刑確定囚に対する処遇を抜本的に改善すること。
4 犯罪被害者に対する物心両面にわたる援助を拡充すること。


2006年12月25日


  死刑廃止を推進する議員連盟
       会長 亀井 静香

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最終更新:2006年12月28日 15:06