オカシイ世の中覚え書き

<イージス艦事故>海幕担当者「重大事故報告」の通達知らず (毎日新聞)

海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故で、海上幕僚監部の運用部門の担当者が、重大事故発生時に内局(背広組)を通さず防衛相秘書官に報告することを明記した内規である「事務次官通達」の存在自体を知らなかったことが20日、防衛省の調べで分かった。このことが影響し、石破茂防衛相への連絡が事件発生から1時間半後にずれこんだ。内規の有名無実化を露呈した形で、政府・与党からは抜本的な制度改正を求める声も上がっている。

 今回の事故では、運用支援課から秘書官を経由し防衛相に事故が連絡された結果、石破氏が事故を知ったのは1時間半後だった。

 04年11月の中国の原子力潜水艦の領海侵犯事件で防衛庁(当時)から首相への報告が遅かったことが批判されたため、防衛庁は対応策を検討。翌年9月、事件・事故のレベルを3段階に分け、それぞれのレベルで報告系統を整理した事務次官通達を出した。この中でもっとも緊急度の高い「重大な事件・事故」の場合、自衛隊の担当部局の幹部は、防衛相秘書官に直接、報告するよう求めていた。しかし、同省の調査によると、今回の事件では海幕の運用部局が通達を知らなかったため、無視されていたことがわかった。通達では事故発生後、「1時間以内を目途に」防衛相に伝えることも明記している。【古本陽荘、田所柳子】

[毎日新聞2月21日]

[ 2008年2月21日2時30分 ]

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最終更新:2008年02月22日 12:07