xyzは「ナンバーワン決定戦」ではありません。
このxyzは、ナンバーワン決定戦ではありません。
☆を一番多く獲得した方に粗品(もらってうれしいかどうかも微妙なもの)を差し上げるかもしれませんが、「皆さん、ナンバーワン目指して頑張ってくださいね!」というイベントではありません。
このイベントの目的は、「いかにお客様にクイズを楽しんでいただくか」という点にあります。
勝ったとしても、負けたとしても、いろいろなクイズにできるだけ多く触れて頂きたい…このことを達成するためには、ナンバーワン決定戦である必要はない、特に「勝ち進み形式」(勝った人は引き続きクイズができるが、負けた人は以後参加できない形式)でない方がいい…と考えました。
勝った人を盛大に表彰することはありませんし、勝ち負けによりクイズをやる機会が増減することもありません。
初心者の方がクイズをやりやすい環境はどんなものだろうか、ということを考えた末の答えが、今回の「xyz」のスタイルです。
しかし、「勝ち」「負け」を否定しているわけではありません。
最近の小学校では、運動会で順位をつけない…よく聞く話ではあります。
ナンバーワンよりオンリーワン…これまたよく聞く話ではあります。
しかし。
xyzで私たちスタッフが勝ち負けを殊更に強調しないのは、そういった「勝ち負けをつけることの否定」からではありません。
むしろ、クイズをやる以上、勝ち負けは避けては通れない問題だと私は考えています。
クイズにおける「勝ち」「負け」とは?
「ナンバーワン決定戦」ではない、このxyz。
このxyzにおける「勝ち」「負け」とはどういうことなのか。
これを考えるにあたり、まず「クイズイベント全体の”勝ち””負け”ってなんだろう?」ということを考えてみます。
イベント全体において、勝った人が出れば、負けた人も出る。
もちろん、各ラウンドや各セットに分解していっても、「勝ち」もあれば、「負け」もある。
もっと分解すると、一問一問において、正解=勝ちもあれば、「正解される」「誤答」といった負けもある。
…これらのことは、「ルール上」「対他のプレーヤーとの勝負」です。
視点を変えると。
その問題がわかるか、わからないか。これは「対出題者・スタッフとの勝負」。
思い出せそうで思い出せないことを、なんとか思い出そうとする。これは「自分との勝負」。
これらは、「問題上」の勝負といえるかもしれません。
さらに、人によって主観的な「勝ち」「負け」の基準が変わってくることもあります。
初心者の方からすれば、上位に進出しなくても、はじめて1問正解したことが「勝ち」なのかもしれない。
1問も正解できなくても、わかった問題が数問あったということが「勝ち」なのかもしれない。
一方でベテランからすれば、優勝しても試合内容によっては「負け」かもしれない。
xyzにおける「勝ち」「負け」
単純なイベント全体を通しての「勝ち」「負け」以外にも、これだけいろいろな「勝ち」「負け」がクイズには詰まっています。
「勝ち」なのか、「負け」なのか。
xyzにおいて、その基準を決め、最終的にそれを判断するのは、参加者である皆様です。
スタッフが用意した「勝ち」「負け」は確かに存在します。存在しますが、それを絶対視することは、スタッフ側では行いません。
「楽しんだヤツが勝ち」と言われてしまうと、まあ、その通りなんだけどね。
最終更新:2008年03月23日 00:54