静岡シティトラム(しずおかしてぃとらむ・英称
Shizuoka City Tram・略称
SCT)とは、静岡市(旧市街および旧清水市)を中心とした架空の鉄道会社である。本社所在地は静岡市葵区。関東地方の大手架空私鉄
ちばドリームエクスプレス(cdx。本社:千葉県柏市)の子会社である。
概要
静岡市が静岡駅・清水駅周辺に建設したライトレールを運営する会社として、cdxが出資して設立した。民営の事業者であるが、静岡県・静岡市も若干出資している。
沿革
- 2xxx年xx月xx日 - 会社設立。
- 2010年11月27日
- 2012年02月05日 - 【路線開業】清水港線
- 2013年03月23日
- ICカードPiTaPa(ピタパ)導入。同時にPiTaPaが相互利用を行なっているICOCA(イコカ)と、この日から相互利用を開始したKitaca(キタカ)・Suica(スイカ)・PASMO(パスモ)・TOICA(トイカ)・manaca(マナカ)・SUGOCA(スゴカ)・nimoca(ニモカ)・はやかけんとも相互利用開始。
- 時間制運賃を導入。
路線
また、2013年度以降、以下の路線を開業する予定である。
なお、路線・駅(電停)・車両・変電所などの各設備は全て静岡市の所有(第三種鉄道事業者)であり、静岡シティトラムが車両を運行させる(第二種鉄道事業者)格好となっている。
車両
車両は2形式所有しており、どちらも基本仕様は同一で長さが異なる。なお、乗入れ先の
静岡鉄道でも同じタイプの車両を導入している。
- 100形 - 5車体連接車で、静岡鉄道静岡清水線の乗入れにも対応。静岡鉄道所有の2000系と同型。
- 200形 - 7車体連接車で、静岡鉄道静岡清水線の乗入れにも対応。静岡鉄道所有の2500系と同型。
運賃
運賃は均一制運賃と時間制運賃の両方を採用。前者は乗車券またはICカードで、後者はICカードでのみ利用出来る。
A.均一制運賃
- 利用する路線によって以下のように分かれる。ICカード(後述)を利用した場合は、利用状況により割引も行われる。
利用路線 |
通常運賃 |
IC割引 |
備考 |
大人 |
小人 |
大人 |
小人 |
中央環状線のみ利用 |
150円 |
80円 |
120円 |
60円 |
|
みなみ環状線・清水港線のみ利用 |
200円 |
100円 |
160円 |
80円 |
|
中央環状線とみなみ環状線を跨って利用 |
200円 |
100円 |
160円 |
80円 |
新静岡駅または静岡駅北駅のみ乗り換え可能 |
特定運賃(後述) |
100円 |
50円 |
- |
- |
|
休日子ども運賃(後述) |
- |
50円 |
- |
50円 |
|
※2010年11月27日から2011年11月27日までの1年間は、利用促進のための「お試し期間」として上記運賃の半額で運営していた。期間中は「IC割引」は行わなかった。
B.時間制運賃
2013年3月23日より導入。ICカードでのみ利用可能(利用方法は「利用方法」の項を参照)。下記の各種割引制度は適用されない。
C.特定運賃
1区間のみの利用する場合は特定運賃が適用される。
D.休日子ども運賃
土日祝日・ゴールデンウィーク・夏休み・冬休み・春休み期間中に小学生が利用した場合、運賃は50円均一となる。
運賃割引制度(ICカードのみ)
IC割引運賃
ICカードを利用して利用した場合、通常運賃が上記の表の通りとなる。
静岡鉄道への乗り継ぎ
静岡シティトラムから相互乗入れを行う静岡鉄道
静岡清水線に乗り継ぐ場合は、双方の運賃を合算した上で50円引きとなる。
中央環状線・みなみ環状線〜清水港線の利用
中央環状線または
みなみ環状線から静岡清水線経由で
清水港線を利用する場合(またはその逆の場合)、各区間の運賃を合算した上で100円引きとなる。ただし、静岡清水線の途中駅で下車した場合は、上記の「静岡鉄道への乗り継ぎ」時の割引が適用となる。
バスへの乗り継ぎ
静岡シティトラムの各電停から指定されたバス路線・区間に乗り継ぐ場合(またはその逆の場合)は、双方の運賃を合算した上で70円引きとなる。
利用方法
静岡シティトラムは日本で始めて信用乗車方式を採用しており、他の鉄道とは利用方法が異なる。
ICカードを持っている場合
乗車時
- 乗車カード(後述)を電車内の改札機(ICカードリーダ・ライタ)にタッチする。
- 残額は駅(電停)の券売機にて確認可能。また、券売機で積み増し(チャージ)することも可能である。
降車時
- 降車ボタンを押す。
- 電車内のカードリーダにタッチし、最寄の扉から降りる。
- 残額が足りない場合は進行方向一番前の扉まで進み、運転しに積み増ししてもらう。
- 進行方向一番前の扉まで進み、運転士に乗り換える旨を告げる。
- 精算用のカードリーダにタッチする。この時、乗り換えに関する情報がカードに書き込まれる。
- 乗り換え先の電車に乗り、車内の改札機にタッチする。この時に差額の50円が差し引かれる。
ICカードを持っていない場合
乗車時
- 駅の券売機にて乗車券を購入する。
- 乗車時に、車内出入口脇のチケットキャンセラー(改札機)に乗車券を必ず通す。通し忘れた場合は不正乗車とみなされ、利用した区間の20倍の運賃を請求される。
降車時
- 降車ボタンを押す。
- 最寄の扉から降りる。乗車券は降車時に扉脇にある回収ボックスの中に入れる。
- 進行方向一番前の扉まで進み、運転士に乗車券を見せて乗り換える旨を告げる。
- 車内の精算機に乗車券を通す。この時、乗り換えに関する情報が乗車券に書き込まれる。
- 乗り換え先の電車に乗り、車内のチケットキャンセラーに刻印する。
時間制チケットを利用する場合
乗車前
- 静岡シティトラムで利用可能なICカードがチケットいずれか1枚を用意する。
- 予め電停の券売機または新静岡駅・新清水駅・静岡駅駅の窓口にてチケットを購入する。
- チケットを購入すると、ICカードに時間制チケットの情報が書き込まれる。つまり、手持ちのICカードが時間制チケットとなる。
- 時間制チケットの有効時間は、乗車時に改札機にタッチした時点から購入した時間内までである。終了時刻までなら何度でも乗車可能である。
- ただし、チケット購入から3日以内に利用しないと、そのチケットは無効となる。
- 有効時間は駅(電停)の券売機にて確認可能(金額が表示される部分に利用終了時刻が表示される)。
乗車時
- 乗車カード(後述)を電車内の改札機(ICカードリーダ・ライタ)にタッチする。
- タッチすると、改札機の金額が表示される部分に利用開始時刻(購入後初めて乗車する時)・終了時刻が表示される。
降車時
- 降車ボタンを押す。
- 電車内の改札機にタッチし、最寄の扉から降りる。
- 電車内の改札機にタッチし、最寄の扉から降りる。
- 乗り換え先の電車に乗り、車内の改札機にタッチする。
- 有効時間が過ぎている場合、カード内に残額があれば普通運賃として乗車可能(PiTaPaの場合はポストペイ型のため、残額に関係無く乗車可能)。
有効時間の延長
延長制度は設けていないが、終了時刻1時間前から新たに時間制チケットを購入することが出来る。
乗車カード
静岡シティトラムでは、2013年3月23日、下記のICカードを導入している;
カード名称 |
よみ |
主な発行事業者 |
LuLuCa |
ルルカ |
静岡鉄道 静岡シティトラム しずてつジャストライン |
PiTaPa |
ピタパ |
スルッとKANSAI協議会 |
また、LuLuCaやPiTaPaが相互利用を行なっているカードを静岡シティトラムでも利用することが出来る。
カード名称 |
よみ |
主な発行事業者 |
備考 |
YuMeCa |
ユメカ |
ちばドリームエクスプレス |
LuLuCaと相互利用 |
ICOCA |
イコカ |
西日本旅客鉄道(JR西日本) |
PiTaPaと相互利用 |
TOICA |
トイカ |
東海旅客鉄道(JR東海) |
Suica |
キタカ |
東日本旅客鉄道(JR東日本) |
Kitaca |
キタカ |
北海道旅客鉄道(JR北海道) |
SUGOCA |
スゴカ |
九州旅客鉄道(JR九州) |
PASMO |
パスモ |
首都圏各鉄道・バス事業者 |
nimoca |
ニモカ |
西日本鉄道(西鉄) |
はやかけん |
はやかけん |
福岡市交通局(福岡市地下鉄) |
なお、静岡鉄道の磁気カード「パサールカード」は利用出来ない。
今後の計画
- 2013年度以降、清水区内に清水線が、葵区内に中通線と南北線が開業する予定である。
最終更新:2013-03-23
最終更新:2013年03月23日 16:10