頭にはツバのついた三角帽子。
服は舞踏子と同じ太陽系総軍軍服風…なのだが
軍服より帽子に合わせたいわゆる魔女寄りと言うべきか
軍服のような裾がきっちりとした物よりは少し崩れた服装である。
その見た目は限りなく魔女っ娘。
黒猫を友にして
海を望む甲板よりホウキにまたがり空に飛び立つ
そんな風にも思わせてくれるそんな格好である。
その姿は魔術的舞踏子と呼ばれた。
レンジャー連邦の魔術的舞踏子も基本はその格好である。
基本と言うのは各々が服装をアレンジしているからだ。
それはレンジャー連邦の伝統である未婚者のヘソ出しや
砂を避ける為のマントも含めた地域の特色だけではない。
藩王の一つに指定しないという言葉(単に色々な魔女っ娘が見たいとの噂もあるが)に
国民達がいちにもなく賛同した結果であった。
帽子と服装だけなシンプルな魔女風もあれば
呪文を唱えて変身するようにしか見えない魔女っ娘や
魔法世界の王女風など様々だ。
(絵:舞花/魔法陣パート:萩野むつき)
魔術的舞踏子達が思うそれぞれの魔女っ娘
それがレンジャー連邦での魔術的舞踏子の容姿である。
ただその魔女っ娘達はえてして
“愛の魔女っ娘”
古来からの魔女の悪のイメージ
例えば怪しげなリンゴ
例えば呪いの言葉
レンジャー連邦の魔女っ娘達はそれを善に
そう愛の実と祝福の言葉とするのである
(文:遊佐 呉)