私たちは支えられて生きています。
私たちはこれまでも、そしてこれからも過つでしょう。

私たちはとても弱い。
一人では社会の、そして世界のどんな問題とも戦い続けることが出来ません。
幾多の災禍が私たちの上を通り過ぎました。
幾多の災禍が私たちの手の中から放たれました。
そのたびに、私たちはすべての災禍を乗り越えて、今、ここにいます。
私たちはこれからも進み続けるでしょう。

ここはニューワールド。
すべての運命が未だ若く、幼く、そしてそれゆえに戸惑い続ける世界です。
いつか私たちがここからいなくなっても、どうか願わくば、次の”私たち”が、若く、幼く、そしてそれゆえに戸惑い続け、そのたびに真新しい一歩を踏み出し続けることを求めます。

私たちの名前はアイドレス。
共和国も帝國も、テラもオリオンもペルセウスも、隣り合うあらゆる世界も分け隔てなく、ただ一つの意志を続行し続ける存在です。

時に争い、時に過ち、そして時に喪うことがあろうとも、話し合い、知り合い、解り合い、やがていつか支え合って未来のあらゆる問題を踏破し続ける歴史を繰り返す、そのためだけの、存在です。

今につながるすべての過去に感謝を。未来につながるすべての今に、どんなものよりもかけがえのない、大切という名の想いを。

私たちは誰かのおかげで今、ここにいるんじゃない。
誰かなんていう曖昧な存在じゃなく、私たちのかけがえのない一部が、私たちの大切な仲間がアイドレスという私たちを一歩ずつ前に進ませてくれたから。

だから今、私たちはここに生きています。

これからも、私たちの名前はアイドレスです。

災禍を乗り越えるために必要なのは、私たちを救ってくれた、大切な私たちの一部、その名前を忘れないことです。

大切な仲間のことを忘れないという行為は、その名を高らかにすることではなく、この場でだけ語り継ごうとすることでもなく、心を、未来に示す私たちの行動で受け継ぐことだと、そう思うから。

復興作業を始めます。
私たちが幸せになるために、話し合い、知り合い、解り合うことから始めましょう。支え合い、乗り越えることから始めましょう。

私たちがこれからもアイドレスであり続ける、そのために。
最終更新:2009年02月04日 01:12