<<1.航空世界 -カノウセイ->>
『 速く速く速く速くもっと速く!!!! 』
『 最高速度で、君に、会いに行くよ。 』
飛行機とは、空飛ぶ鳥の羽根を見て、
同じ仕組みで自分たちも飛べないか、
ずっと真似しながら作り上げた、ただそれだけの、ただの道具である。
だって飛べると、いけなかったところにも、いけるんだ。
たったそれだけの小さな願いが、僕たち私たちの翼の、すべての始まり。
Tubasa1.レンジャー連邦 翼全史
会いたかったから、世界を超えた。
守りたかったから、世界を翔けた。
弱くても、小さくっても、飛びたいから、翼を生やす。だから……
『『 この翼で、誰よりも速く、思いを運ぶ!! 』』
すべての翼は、誰かのそばにいるために。
誰にも譲らない、ありったけの、このプライドを、
誇り高く焼きつけ/ブランドとしてかざしながら、
レンジャー連邦の航空産業は、巣立っていく。
Tubasa2.飛行機の仕組み(非機械国向け・基本ガイダンス)
向かい風を大きな図体で受けると、遅くなる。
だから形は風に向かって鋭くなった。
向かい風が、素早く斜めに切られるほどに、船の帆のように、片側に引っ張る力になる。
だから上に引っ張ってもらうため、風への鋭さを保ったまま、翼は斜めで、大きく広げた。
風を素早く切るために、風を吸い込み、火を燃やし、ぎゅっと出口を絞って、
風を猛烈に吐き出して走る道具を足した。
速く飛ぶほどに、生身じゃキツいから、
軽くて頑丈な乗り物に作り替え、中を守るために、いろんな風の力に負けない、
しっかりとした仕組みを考え出した。
飛ぶために走って勢いをつけるから、
吐き出す風に当たらないよう、何かがぶつからないよう、
船と同じに、大きな体を泳がせる、空の港を陸に作った。
あんまりに速過ぎるから、目よりも遠くを見られる道具を作り、
耳や口よりも遠くと話せる道具を作り、そうやって安心して飛べるように、
便利に、便利に、作り替えていった。
……いろんなものを、1つ1つ試しては、受け継いで、
そうしてたくさんのものを整理しながら1つにまとめたから、
難しい、よくわからないものに、見えます。
でも、実は、誰でもすごく簡単に、真似したものを作れます。
まだ飛行機に慣れなかったり、知らないみんなへ。
こんな感じのもので、1度試してみてね。
最終更新:2010年09月20日 21:26