ども。GW最終日によりによって風邪を引いてしまった銀ですOTL
皆さんはこいういう経験はありますでしょうか?俺の最後の休みを返せぇぇぇ(TT)
こんな愚痴よりハイ、本編!!

あらすじ ジジモンにデジタルワールドに起こった戦争、『三本の剣』の存在、そして自分がこの世界に呼び出された理由を説明され、内心戸惑っているココロ。そこにさらにパートナーデジモン「ブイモン」まで与えられ救世主(つーかもうブイモンの育児係)として、旅にでることになったのであった・・・


第4話:黒い夢喰い魔

寝起きの格好でデジタルワールドへ到着してしまい、そのまま旅にでようとしてしまったところをブイモンに止められたココロ。とりあえず急ぎ足でジジモンの町に戻り一応身を隠すためのマント、洋服代をもらい、少しジジモンからデジヴァイスの操作方法の説明を受け改めて旅に出ることにした。

・・・

場所はあまり草の生えていない荒野。地面の水は干上がり、ところどころにひびがはいっている。そんな乾燥地帯をココロたちは歩いていた。


「洋服代は5000DZ(デジゼニー)、日本円で言う10000円か・・・(1DZ=2円)店によるんだろうケド、まあ1、2セットは買えるな。」

ココロは眉を細め、ペラペラと1000DZのお札を指でペラペラとめくりながらボソボソと独り言をしゃべった
ちなみにジジモンからもらったマントは黒色のマント。実際つけてみると、少しかっこいい。この小説を読んでいる人はオメガモンのマントを連想するといいのだろうか。

「ねえねえ、町にはまだ着かないの?もう30分は歩いてるよ!」

汗だくで舌を出しながらブイモンはそう言うと額の汗を腕で拭った。それを聞いたココロは「ちょっと待ってろ」と言い、お金をポケットにしまい、お金をしまったポケットからデジヴァイスを取り出し、3つボタンのあるうち、真ん中のボタンを押した。ジジモンの説明は間違っておらず、ちゃんと小さな液晶画面には地図が出てきた。白黒画面だが、そんな中、赤い点が真ん中にぽつんとあった。ジジモンの説明によると自分達がいる位置らしい。

「地図だともうすぐ目の前にあるはずなんだけど・・・、あ、あったよ。町だ!」


目の前には西部劇に出てきそうな町がポツーンと寂しそうに立っていた。町の名前は『パラダイスタウン』

「極楽の町が・・・」

「温泉とか、あるのかなぁ・・・」

2人とも町の名前からして竜宮城みたいな極楽施設を思い浮かべたのだろう、よだれをたらしている。だがやっぱり人もものも・・・そして町も、第一印象だけで見てはいけない。そう、町の中に入ってから2人は思い知らされることになる

「・・・あれ?」

町には誰もいない。なんか怪しい。ココロは町の中を捜索することにした。人の気が無い町ほど怖いものは無い、ココロの足は少し内股で震えていた。ブイモンは恐怖に耐えられなくなり、ココロの頭にへばりついていた。

「お、重いよ・・・」

ココロは苦しそうな声でブイモンに降りるように説得したが、ブイモンは震えている。

「ガタガタガタ、ブルブルブル」

ガスッ!!ココロは何かにつまずいた。ココロの身体が少し傾き、ブイモンは頭から転落してしまった。

「いつつつつ、石でも落ちてたの?」

ブイモンは少し膨れ上がった自分の頭を撫でながら、ココロの足元を見た。
・・・・・・ブイモンとココロの目に飛び込んできたのは、大の字で倒れているコカトリモンだった。ほかにも周りを見てみると、無数のデジモンが倒れている。当然二人が口にした言葉は・・・

「ギャァァァァァァァ!!!」

まさにハッピーアイスクリームとでも言うくらいのタイミング、同じ言葉であった。

「ししししし、死んでるのこの人たちぃぃぃぃぃぃ!!??」

ブイモンは半べそをかきながらココロにがっしり張り付いた。マントにはブイモンの鼻水がべっとりついていた。

「知らねぇよそんなことぉぉぉぉぉぉ!!!!」

ココロも半べそをかいていた。デジモンとはいえ死体を見るのは初めて、正直びっくりする。思わずブイモンをギュっと抱きしめた。

「それをやったのは僕だよ。大体その人たち死んでないし。寝かせただけだよ」

子供っぽい声が聞こえた。背筋が凍った。まさかゾンビ!?もう涙も鼻水もドバドバの状態の顔で、声が聞こえるほうへ振り向いた。

「で・・・デジモン?」

そこに居たのは四足方向のデジモン、バクモンであった。この小説掲示板の住人なら、バクモンなら容易に思い浮かべられるだろう。でもこのバクモンは黒い。正直な話、黒い色のバクモンは見たことは無いだろう。まあ元も結構黒いけど・・・。
バクモンは、デジモンの頭に手を突っ込み、黄色い塊のようなものを取り出し・・・、食した。

「お、お前、今なにやった!!??」

ココロは少し怯えていながらも、勇気を出してバクモンに聞いてみた。やはり足は震えている。

「何って・・・、夢を食べているんだよ。これが結構美味でねぇ・・・」

バクモンは怪しい笑顔を浮かべた。なお、デジモンの頭から夢を取り出し、食べている。

「夢を食べる・・・?」

ココロは首をかしげた。その隣りでブイモンは冷や汗をかいている

「気をつけろ・・・黒い色のバクモンに夢を食われたら、あいつがその夢を吐き出さない限り二度と目覚めることは無い!!!」

ブイモンはこうしゃべると唾を飲んだ。

「ええええっ!!??」

ココロはその話を聞き、目玉が飛び出した。
てゆーかなんでそんなことこいつが知ってるの!?まだ生後何時間位でしょ!?やっぱりデジモン界のてっぺんのお方の息子だからそれくらいは分かっちゃうの!!??という驚きもあった。

「まあそういうことだな。そういえばまだ人間の夢、食べたこと無かったっけ。君の夢、試食させてもらうよ!!!」

バクモンはそういうと高速でココロの後ろに回りこみ、肩に乗った。手には瓶。ラベルには睡眠薬とデジモン語で書いてある。

「やばい、寝かされる!!!ココロ、後ろぉぉぉ!!!」

ブイモンは叫んだ。たった一人の自分のテイマーを守るために・・・


続く

そのうち従来のデジヴァイス01とは少し違うかもしれないココロ使用のデジヴァイスの詳しい内容「取扱説明書」っぽいものを掲載したいと思います・・・。
苦情&アドバイス&感想は随時受け付けています!!


初公開日:????年05月08日 INTENTION公開日:2009年05月17日
作者許可により、デジモンウェブ掲示板より原文を転載

最終更新:2009年05月17日 22:09