なんだかんだで昨日無事体育祭を終えた銀です。
一週間投稿しない間2話分位は考えたかなぁと思います、アイディア。
ではどうぞ(^^)

あらすじ:極楽の町「パラダイスタウン」へとやってきたココロ一行。そこに居たのはデジモンを寝かせ、夢を食らうブラックバクモンだった。その夢喰いを阻止しようとブイモンたちも戦いを挑むが、ココロはブラックバクモンに背後を付かれ寝かされそうになってしまう・・・

第5話:NEXT



「ココロ、危ない!!」

「わわわ、何だこいつ、後ろに!!!」

ブラックバクモンに睡眠薬を飲まされそうになるココロ。ココロの反応は少し遅く、こののまではココロの夢まで喰われ永遠の眠りについてしまう。その時ブイモンの目つきは変わった。

「ブイモンヘッド!!!!!」

ブイモンは必殺技、ブイモンヘッドを繰り出した。でもこれは普通のブイモンヘッドではない。人並み、いやデジモン並みに外れた高速移動で青いオーラを放ちながらブラックバクモンに突撃した。

「ぐぱぐgfvfjjljksd!!」

「えっ・・・、えええええええ!!!???」

バクモンは奇声をあげながら吹き飛ばされ、建物を3件ほど貫通し土煙が立つなか、白目を向きながら倒れていた。
ココロはブイモンの劇的な変化に戸惑いを隠せなかった

「てめぇ、これ以上こいつに手ぇ出してみろ・・・、地平線のかなたまで吹っ飛ばすぞゴルァ!!!」

もうブイモンではない。目つきも鋭くなり、牙も凶暴化、心なしか殺気のオーラが沸き立っているような・・・

「ひぃぃぃぃぃ!!」

ココロは思わず悲鳴をあげた。自分を助けてくれるのはありがたいけどこの性格の変わりようはちょっと・・・

「グググ・・・」

土煙の中から瓦礫をかき分け、ブラックバクモンが起き上がってきた。結構傷だらけで、正直もう戦闘できるとは思えない姿だった。
皮膚からは少し血が出ている。

「まだ逝ってなかったのか・・・。よし、あと一発で確実に始末してやる・・・」

ブイモンはそういうとステップを踏み始めた。完全に戦闘モードである。だが、そのブイモンの勝利宣言のような言葉をかき消すようにブラックバクモンは大声で叫んだ。

「もう絶対に許さんぞぉぉ!!お前を倒してお前がデジタマになってもデジタマごとぶっ潰してやるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

そう叫ぶとブラックバクモンからドス黒いオーラが噴き出し、二足歩行をし始めた。ブラックバクモンは見る見るうちに巨大化していく・・・。

「オオバクモン!!!!」

オーラを突き破りでてきたのは、巨大化、二足歩行をしたブラックバクモン、オオバクモンだった。

「オオバクモン・・・、あんなデジモンはじめてみたぞ・・・」

ココロはポカーンと口を開きながら、2階建ての家1件ほど大きくなったオオバクモンを見ながらそういった。

「ふはははは!!どうだぁ!!これが俺の本気だぁ!!!」

「ちぃっ!!この力・・・、デジモンの夢はここまで力を与えるのか・・・」

オオバクモンは大きく胸を張って自慢げにしゃべると、ブイモンはあせりの表情を見せた。その後、オオバクモンはドス黒いオーラを大量に放出し、それだけでブイモンを吹き飛ばした。ブイモンは2階建ての店5件を貫通し、近くにあった大木に激突した。

「あ、あぐぅ・・・」

地面に落ちたブイモンはそううめき声を上げると、激突の衝撃で倒れてくる大木の下敷きになってしまった・・・。

「ぶ、ブイモォォォン!!!」

ココロはそう叫ぶと、大木のほうへ走った。大木の方へいったココロが目にしたのは、大木に押しつぶされ、血を吐きながら0と1に分裂していくブイモンだった。もう右腕がすべてなくなっている。

「ココロ・・・」

「ブイモン、大丈夫か!!??ごめん、俺、何もしてやれなくて・・・」

ココロは弱りきったブイモンの左手を両手で握り締めながら涙を流し、オオバクモンの方をにらみつけた

「て、てめぇ・・・・・・、もう許さねぇ・・・・。こいつのためにも俺がお前を倒す!!」

ココロは足元にあった建物の鉄パイプを握り締め、オオバクモンのほうへ走った。それを見ながらニヤニヤといやらしい笑顔を浮かべるオオバクモン。

「ぶぁかが!!人間ごときがこの俺を倒せると思うなよぉぉ!!」

オオバクモンは太い足でココロの腹を蹴った。ココロは空へ高く舞い上がり、2階建ての家の屋根の上に落ちた。

「さっきあったばかりのデジモン、でも・・・俺の大切なデジモン・・・。救世主?そんなのもう関係ない。あいつは俺の大切なパートナー。大切な・・・仲間なんだ・・・!!!!」

口から血を流し、少しボロボロになったマントのほこりをはらいながら立ち上がりオオバクモンに向かって話した。

「ココロ・・・、ぐっ・・・」

ブイモンは少しずつ消えていく右手で涙を抑えた。

「俺、もう負けない・・・。だから、ココロを助けてくれぇぇぇぇぇ!!!!!!」

ブイモンはそう叫ぶと、ブイモンの青いオーラが吹きだし、大木は吹き飛んだ。周りの建物の窓ガラスは割れ、ブイモンの周りに0と1の粒子がまとわりついた。自然に腕が修復されていく。ブイモンは立ち上がった。そんなとき、ココロのデジヴァイスにも光があふれていた。青い、柔らかな光だ・・・。

「デジヴァイスが光ってる・・・」

ココロはデジヴァイスをみた。液晶画面に4文字のアルファベット、いや、単語が写った。ココロは眉にしわを寄せながら読んだ。

「NEXT・・・?」

ココロがそう読むと、デジヴァイスの光はさらに大きさを増し、それと同時にブイモンのオーラもはじけた。
ブイモンがオーラに包まれていく。ブイモンの姿はだんだん大きくなっていき、オーラは消えた。ブイモン、いや、ブイモンはもっとたくましい姿・・・でも、その姿はエクスブイモンでもなかった・・・簡単に言ってしまえばもっと強そうなエクスブイモンだった。

「ブイモン進化!!エクスブイモンネクスト!!!!」

「エクスブイモンネクスト・・・」

大きな翼、鍛え上げられられた筋肉、肘には鋭い突起物があった。爪、牙、どれも鋭く、エクスブイモンを超えた力を見せているようだった。ココロの目は、キラキラと輝いていた。

「進化したか・・・、だがまだ俺は本気を出していないぞ!!!この一撃で潰してやる!!!」

「戯言はいうな。ココロの痛み、俺が倍にして返してやるぜ。」

オオバクモンの言葉にこう返すと、エクスブイモンネクストはオオバクモンの元へ飛んでいくのであった。


続く。

一応オオバクモンの詳細を載せておきます。エクスブイモンネクストは次回、詳細を載せておきます。

オオバクモン
成熟期
ウィルス種
備考
二足歩行の単にでかいブラックバクモン・・・に見えるが、戦闘能力は格段にアップした。ちなみにホーリーリングはこの形態でも装備しているが、悪の黒色に染まっている。必殺技は相手に悪夢を見せ、金縛り状態にさせる「ナイトメアマインド」


苦情、感想、アドバイス等は随時受け付けております。


初公開日:????年05月15日 INTENTION公開日:2009年07月26日
作者許可により、デジモンウェブ掲示板より原文を転載

最終更新:2009年07月26日 01:03