なかなか暇が無かったため久々の投稿になります。utさん、虚ろではっきりさん、GTBFさん、感想ありがとうございました。では本編!!
キャラ紹介
救世主達
野ココロ:ごく平凡な暮らしを営んでいた中学3年生。ジジモンによってデジタルワールドに召喚され、エクスブイモンネクスト(当時ブイモン)のテイマー(育児係)に任命され、デジタルワールドの『救世主』になる。ジジモンから貰ったマントをつけ、エクスブイモンネクストのための修行の旅をしている。
現在ブラックグラウモンの攻撃を受け、戦闘不能の状態に・・・
エクスブイモンネクスト:デジタルワールドの主権を握る3大デジモン『3本の剣』の一体の息子であり、次期『3本の剣』のデジモン。従来のエクスブイモンより戦闘能力は格段に上、羽も大きく、肉体も強化されている。必殺技は口と腹部からエネルギーを放出して相手にダメージを与える『Xロストブラスター』
芽野ナキエ:早朝散歩中ババモンによってデジタルワールドに召喚された2人目の救世主。スティングモンと旅をしていた所にココロ一行と遭遇、ココロに人参スープを貰い、優しさに浸る。ボロボロの制服を身にまとい、スティングモンローズのための修行中。
スティングモンローズ:肩にバラ、腕にはイバラという、変わった装飾をした次期『3本の剣』のデジモン。失踪した『3本の剣』の1体の穴埋め(?)のためババモンに生み出される。こちらもエクスブイモンネクストと同じ、従来のスティングモンよりは戦闘力は上。技はまだ得意技の『ムーンシューター』しか見せていない。肩のバラが全て散った時、生命活動が終わり、死んでしまうという。
あらすじ 人参スープを囲み色々と話して、和解をしたココロ一行とナキエ一行。ナキエは最後にココロとエクスブイモンネクストに礼をいい、スティングモンローズと共に去っていった。翌朝、ブラックグラウモンと遭遇、その攻撃を受けてココロは戦闘不能になってしまう。エクスブイモンネクストはココロをかばい、2人ともノックアウトか・・・、と思ったところに去ったはずのナキエとスティングモンローズが出現。スティングモンローズは『人参スープの借りは返す』と言い放った。
ブラックグラウモンVSスティングモンローズの戦闘は始まった。ブラックグラウモンの右腕は、スティングモンローズが切断していた。そしてそのスティングモンローズの右腕には、ブラックグラウモンの血に染まったビームサーベルが牙をむいていた。
「グギァァァァァ!!」
ブラックグラウモンは腕を切断された痛みの叫びをあげていた。切断された右腕には未だに血が流れている。
「ナキエ、ココロ殿に応急処置を!ネクストは俺の援護に回ってくれ!」
「急に馴れ馴れしくなりやがって、全く。」
スティングモンローズの判断に、エクスブイモンネクストは小さく笑顔を浮かべながらスティングモンローズの元へ歩み寄った。ナキエは木の下で横たわっている、ココロの元へ走った。ココロは未だに血を吐き続けている。
「あああ、こりゃ大変!でも包帯忘れちゃったし・・・、ええい!!」
あたふたしていたナキエは思い切ってブレザーの下に着ていたワイシャツの左肩を破いた。ナキエの左腕は露出したが、そんなことを見向きもせずに、そのワイシャツの切れ端をココロの腹部に巻きつけた。だが血は止まらない。
「まずいな・・・、ナキエどいてろ!」
ナキエはスティングモンローズの指示通り、ココロから少し離れた。スティングモンローズは左腕に巻きついていたイバラを少しほどいて、その腕をココロの方へ向けた。
「ローゼスライフ!」
スティングモンローズのイバラはみるみる伸びてゆき、ココロの元へ、そしてココロの血にあふれた腹部に刺さった。
「き、貴様、何を!!!」
エクスブイモンネクストは疑いのまなざしでスティングモンローズを見つめる。だがスティングモンローズはエクスブイモンネクストの目の前に手を出し、『まあ見ていろ』と言い放った。
ココロの腹部に刺さった茨は紫色のオーラを放ち始めた。そのオーラはココロにも移り、傷口はみるみると回復していく。
「!!??」
ココロはムクッと起き上がった。傷口は消え、健全な腹部が露出している。口にはさっき吐いた血の跡が少し残っていた。
「ほう、回復術か。そのイバラ、そんな力まで・・・。」
エクスブイモンネクストはイバラをツンツンと突っつきながらこういった。それに割ってはいるかのように
「そんな関心している場合ではない!あのブラックグラウモン、一気に仕留めるぞ!」
とブラックグラウモンの方を指差すスティングモンローズ。ブラックグラウモンの右腕は傷口から出てきた0と1の謎の粒子が見る見るうちにブラックグラウモンの新しい腕を作っていた。
「さ、再生機能!?」
ココロとナキエは驚きのまなざしでブラックグラウモンの腕を見た。その右腕はスティングモンローズに切断される前のものと同じものであった。
そのあと、ナキエは静まり返り、スティングモンローズに話しかけた。
「ローズ・・・」
「な、なんだ?」
スティングモンローズは静まり返ったナキエの表情をみて、変な感覚を持った。
「バラの舞、やっちゃって・・・。」
「!!!!!!!!!!!」
ナキエの言葉にスティングモンローズは驚きの表情を浮かべた。バラの舞とはそんなにすごいものなのだろうか。
「アレをやるのか?しかしこの程度の成熟期、スパイキングフィニッシュだけで充分じゃ・・・」
スティングモンローズは冷や汗をかく。自分の技らしいが、そんなに恐ろしいものなのだろうか。
「そりゃ最初はそう思ったけど、命の恩人をここまで傷つけるなんて・・・、許せないよ!!」
そういうと、まだ木の下に座り込んでいるココロの右手をギュッと握りしめた。ココロはその手をみて、その後ナキエの顔を見た。
「なら、やるか!!下がっていろネクスト、巻き添えを食らいかねない。」
「あ、ああ・・・」
エクスブイモンネクストは、ココロとナキエの元へ走った。その後、スティングモンローズの目つきは変わった。とても鋭く、厳しい目だ。
「人参スープを囲み食べた食事、とてもうまかった。あのスープを食べれたのは、ココロ殿の心の広さと、ネクストの優しさがあったため。やつらの為にお礼がしたい。そのためにも貴様には消えてもらおう。」
そういうと左腕のイバラはすべて緩み、その後鋭くブラックグラウモンのところへ伸びてゆく。そのイバラはブラックグラウモンを拘束した。
「せいっ!!!」
そう気合を入れると、スティングモンローズは左腕をひきつけ、イバラに巻きつかれたブラックグラウモンも一緒に引きずられてきた。足元に引きずってきたブラックグラウモンを鋭い目で見つめる。
「バラの舞、刻と見よ!!!」
そういうと右腕のビームサーベルがブラックグラウモンの左腕を切断した。そのあと足でブラックグラウモンを蹴り上げ、未だにイバラに拘束され、空中に一時的に浮いているブラックグラウモンは容赦なく引き寄せ、その引き寄せられたブラックグラウモンの肉体をビームサーベルが貫いた。
「グォ、ギャォォォォォス!!!!」
ブラックグラウモンの最期・・・、と思われたが、ブラックグラウモンは最後の悪あがきにでた。ほぼ至近距離にいるスティングモンローズにエキゾードフレイムを放出しようとしたのである。だがそこに、スティングモンローズはバラの舞のラストを決めた。
「我が舞、ここで終える・・・」
そういうと巻きつけていたイバラのトゲが急に伸び、その無数のトゲは容赦なく肉体を貫いた。ブラックグラウモンの肉体には鋭いトゲが大量に突き出ていた。
ブラックグラウモンの口からはドス黒い煙がでて、0と1に分裂していく。
「バッチリ!!」
ナキエはそういうとスティングモンローズに向かってピースした。
ココロ一行は大きく口を開けることしかできなかった。あまりにも残虐かつ凶暴な攻撃だったからである。そしてブラックグラウモンが完全にデジタマに還元されそうになったそのとき・・・空の一部が歪み、人1人はいるくらいの黒い穴が開いた。そこから、謎の黒いマントに身を包んだ謎のデジモンが現れた。そのデジモンは空中に浮遊していたが、すぐに地面に降り立った。デジモンと分かったのは、マントの下から謎の赤い尻尾がでているからである。
「クックック・・・いやぁ、君たちには驚かされますねぇ。」
「だ、誰だ!!??」
エクスブイモンネクストは穴からでた黒い影にそう問う。それに黒マントのデジモンはこう答えた。
「君がオメガの息子か・・・、そして君が私の代わりですか・・・・」
そういうと頭部から全身を覆っていたマントから生々しい青い手が出てきた。その指はエクスブイモンネクストとスティングモンローズを指差した。
その黒マントのデジモンのセリフを聞いて、スティングモンローズは驚きの表情を浮かべ、恐る恐る質問した
「俺がお前の代わりと言うことは・・・、貴様まさか失踪した3本の剣のデジモンの・・・」
「クックック・・・そうですよ。今は力を失っていますがねぇ。この通り。」
黒マントのデジモンは1年前の戦争『デリートオブザウィルス』を起こした張本人であった。ジジモンから話は聞いていたが、まさかこんな所で遭遇してしまうとは・・・。
そして身にまとっていマントを脱ぎ捨てると、なかから1体のデジモンが現れた
「赤い・・・悪魔・・・」
ココロたちが目の当たりにしたものは、見たことも無い赤い悪魔型のデジモンであった。黄金の角を2本生やし、黒い鎧に身を固め、青い生々しい両手をバキボキと鳴らし、シッポを地面にたたきつけていた。そのたびに地響きが起こる。大きさはスティングモンローズと同じくらいの大きさ。そしてブラックバクモンなどの今まであった黒いデジモンが放出していたオーラよりドス黒く、激しいオーラを放っていた。
「私はデジタルワールド3大勢力「3本の剣」のウィルス種を統治していた『3本の剣』の頭脳にあたる存在『知の剣』・・・、それは過去の名。私の名前はレビエモン。よろしく・・・。」
そういうとレビエモンはこちらの警戒態勢を無視し、デジタマに還元されかけているブラックグラウモンの腹部に手を突っ込んだ。だか血は出ておらず、ヌッと突き抜けるようであった。そこから手探りで何かを探し、緑色の小さな固体を取り出した。その固体は、分子模型のような形をしていて、光沢があった。
「セフィロトウェポン、完成ですね」
そのセフィロトウェポンとやらを眺め、怪しい笑顔を浮かべるレビエモン。そのセフィロトウェポンは少し緑色のオーラを放っていた。
「何だ、それは・・・」
冷や汗をかきながら得体の知れない緑色のものに指を指すエクスブイモンネクスト。その緑色の固体をとマントで磨きながらレビエモンは答えた。
「これは私が発明したセフィロトウェポンといって、詳しく言うと『自立行動型寄生マシン』とでもいっておきましょうか。これはデジモンに寄生し、デジモンを悪に染め上げパワーをアップさせる装置です。そしてこれに寄生されたデジモンが死んだ時、風化していく肉体のエネルギーを吸収し自ら成長、新たなる肉体を求めて自立して肉体を捜していきます。あなた達が会った黒いデジモン達も、みんなこれが憑いていたのですよ。」
そういうとマントでさらにセフィロトウェポンを磨き上げた。セフィロトウェポンは光沢を放っている。
「そんなことをしてどうするつもり!?」
ナキエはレビエモンを睨みつけながらそういった。そういうとレビエモンはにやっと笑いながらこういった。
「色々と聞きますねぇ、まあいいでしょう、教えて差し上げましょう。これは私が発明した試作品で、今ブラックグラウモンの力を吸い取り、完成しました。これの構造を元に量産型をつくり、デジモンたちに寄生させ、世界を黒く染め上げたいのです。こんな色とりどりの世界なんて味気が無いじゃありませんか。」
そういうと再び笑顔を浮かべ、セフィロトウェポンをペロッと青い舌でなめた。さらにセフィロトウェポンは光沢を増したが、汚い。
「色とりどりが味気ない?馬鹿言ってんじゃねぇよ。お前だって結構色とりどりだぜ?」
エクスブイモンネクストそういうとニヤッと笑顔を作った。だが緊迫感が漂っているため、冷や汗が出る。
「ク・・・クハハハハ!!言いましたね!!??私だって好きでこんな赤や青をつけているのではないのです!!!真っ黒に・・・、真っ黒に染まってやるんだぁぁぁ!!!」
そういうと黒いオーラは激しさを増し、顔は怒りに満ち溢れていた。全身の筋肉は膨れ上がり、完全に本気モードである。
「おいおいあいつ切れてんぞ、どうすんだよ!?」
冷や汗をだくだくかきながらエクスブイモンネクストの羽根グイグイとを引っ張る。だがエクスブイモンネクストの目つきは違った。あの対ブラックバクモン戦で当時ブイモンの時に見せた、戦闘モードのまなざしであった。
「かかってこいよ」
エクスブイモンネクストはそう言い放つと青いオーラを放出し、オーラの周りには、見たことの無い黄色いスパークを纏っていた。
「俺はエネルギーを失い、今は成熟期だがてめぇらを倒すぐらいヤワじゃ無いんだよ!!デスプレッシュスパーク!!!」
レビエモンのオーラは手に集中し、一気に放出した。そのエネルギーはすさまじく、エクスブイモンネクストに向かって真っ直ぐ伸びていく。
「このエネルギー・・・、だめ!!あの子だけじゃ抑えられない!!ローズ、援護を!!」
ナキエはデスプレッシュスパークの力の大きさを見て、スティングモンローズに合図を送ったが、スティングモンローズは申し訳なさそうな表情を浮かべ、ひざまずいた。
「すまない、バラの舞を使ってまだエネルギーがチャージしきれていない、足手まといになるだけだ。」
エクスブイモンネクストは、スティングモンローズの頭を撫でて、こちらに向かってくるデスプレッシュスパークを見て、こういった。
「ご苦労だった。この程度、俺が全部抑えてやる。」
そういうとオーラは更に増し、スパークも増えた。
「Xロストブラスター!!!」
この掛け声と共に、腹部と口から光を放出した。その光はデスプレッシュスパークに向かっていく。光と闇、闇が全てを飲み込むのか、光が全てを包み込むのか・・・。
その頃ココロのデジヴァイスは、同じく青いオーラとスパークを放ていた。だがそのデジヴァイスには1つ、恐ろしいことが起こっていたことを知らず、ポケットの中で光り続けていた。
続く
なんか変な状況になってしまいました(^^:)
今度オリキャラ&オリデジを応募したいと思います。自分がそんなことしていいのかどうか・・・
苦情・アドバイス・感想は随時受け付けています。
初公開日:????年05月29日 INTENTION公開日:2009年12月31日
作者許可により、デジモンウェブ掲示板より原文を転載