前回はGTBFさん感想&オリデジありがとうございました。前回のお話、少し読み辛い点があったと思います。申し訳ございません。
話は変わりますが、最近は少し投稿のペースが遅くなっております。自分は一応受験生なもので、自分のペースで投稿させてもらっています。あらかじめご了承ください。(ペースがこの位が普通なのかも知れませんが・・・)

登場人物

神野ココロ:ごく平凡な暮らしを営んでいた中学3年生。ジジモンによってデジタルワールドに召喚され、エクスブイモンネクスト(当時ブイモン)のテイマー(育児係)に任命され、デジタルワールドの『救世主』になる。ジジモンから貰ったマントをつけ、エクスブイモンネクストのための修行の旅をしている。
スティングモンローズの技で戦線復帰。

エクスブイモンネクスト:デジタルワールドの主権を握る3大デジモン『3本の剣』の一体の息子であり、次期『3本の剣』のデジモン。従来のエクスブイモンより戦闘能力は格段に上、羽も大きく、肉体も強化されている。必殺技は口と腹部からエネルギーを放出して相手にダメージを与える『Xロストブラスター』


芽野ナキエ:早朝散歩中ババモンによってデジタルワールドに召喚された2人目の救世主。スティングモンと旅をしていた所にココロ一行と遭遇、ココロに人参スープを貰い、優しさに浸る。ボロボロの制服を身にまとい、スティングモンローズのための修行中。

スティングモンローズ:肩にバラ、腕にはイバラという、変わった装飾をした次期『3本の剣』のデジモン。失踪した『3本の剣』の1体の穴埋め(?)のためババモンに生み出される。こちらもエクスブイモンネクストと同じ、従来のスティングモンよりは戦闘力は上。技は豊富で、イバラを使い、イバラに触れた味方の体力を回復させる「ローゼスライフ」、遠くから敵を攻撃する「ムーンシューター」、まだ使用はしていないが、腕からでるビームサーベルで敵を攻撃する「スパイキングフィニッシュ」、そして最終奥義にイバラとビームサーベルを使い、残虐かつ凶暴な連続攻撃をする「バラの舞」がある。

レビエモン:元は『3本の剣』の頭脳であり、ウィルス種の統治をしていたデジモン。1年前の戦争、『デリートオブザウィルス』で
消息を絶っていたが、完全なる悪に染まってココロ達の前に現れる。
成熟期だが成熟期離れの戦闘力を持ち、現在エクスブイモンネクストと戦闘中。自らの手で『自立行動型寄生マシン』、セフィロトウェポンを発明し、その量産型を発明して世界を黒く染め上げようと企んでいる。現在判明している技は体のオーラを腕に集中させ、エネルギー波として発射する『デスプレッシュスパーク』

あらすじ:圧倒的な戦闘力を見せ、ブラックグラウモンを倒したスティングモンローズ。だがそこに次元を突き破り、元『3本の剣』の1人で、『デリートオブザウィルス』の原因となったデジモン、『レビエモン』が現れた。レビエモンはセフィロトウエポンを開発し、デジタルワールドを黒く染め上げようと企んでいた。そして今、レビエモンとエクスブイモンネクストは激突していた。


第11話:侵食

レビエモンの闇と、エクスブイモンネクストの光は激突していた。そしてその闇と光は、一行に消える気配はなく、ぶつかり合ったままだった。

「クックック、強い、強いですよあなた!!ぜひとも私側に味方してもらいたいですね!!!」

闇のエネルギーを手から放出しながらそう言うレビエモン。額には汗、血管の筋が浮き出ていた。相当力を入れているらしい。

「スカウトってやつ?嬉しいねぇ!でも俺は強くならなくちゃいけないし、黒ってのもあんまり好きじゃないんでね!!!」

エクスブイモンネクストは口と腹から光を放出しながらそういった。しゃべるたびに光は途切れたが、光は消えようとはしなかった。エクスブイモンネクストも同じく汗、血管の筋が出ていた。

「ググァァァァァァァァ!!!!」

レビエモンはそう気合を込めると、闇は増え、光は少し弱まった。このままでは負けてしまう。その時、ココロのデジヴァイスは異様な反応を見せていた。
携帯のマナーモードのようなバイブレーション(?)をたてた。ココロはデジヴァイスをポケットから取り出し、画面を見た。

「Danger・・・?危険・・・?」

「このままではまずいぞ!!!もう少し力をあげることはできないのか?」

ココロはこの危険がなんなのか、気になってしょうがなかった。デジヴァイスはオーラとスパークを放出し、大きさは更に増していく。そして嫌な予感が、ココロの胸をよぎった。

「いや・・・だめだ。これ以上出したらまずいぞ・・・」

「へ・・・・・・・・・・?まあいい、勝てる程度に加減・・・ってこの状況で手ぇ抜いたら俺がくたばっちまうぞ!!!」

そういいながら、少し闇に押されていたのを、オーラで押し返した。だが闇は一行に光を押し続ける

「クククク・・・、クハハハハ!!!仲間にしたいところだがここで消えてもらうか、このままでは私がくたばってしまうのでねぇ!!!」

そういうと、めい一杯腕を押した。闇は光をさらに押し、闇はエクスブイモンネクストの眼前まで迫ってきた。

「し、死ぬ・・・!やばいやばい!マジやばいから!!」

力を振り絞って闇を押している。だがこのままではもって数十秒、だがそこに忘れられかけてた戦士の一撃が、レビエモンの顔面に激突した。

「グブッ!!!」

顔面に激突したのは白い弾が激突した。レビエモンは弾の飛んできた方向を睨みつけた。

「ハァッ、ハァッ、ムーン・・・シューター・・・」

その弾を撃ったのはスティングモンローズだった。先ほど戦闘を行い、エネルギーをほぼ使い果たしたため、息は相当荒かった。

「今よ、撃ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

そうナキエは叫ぶと、それに応じてエクスブイモンネクストはオーラとスパークをさらに大きくした。

「サンキュー!!!オラ、でっかいの食らわせてやるぜ!!!!」

そういうと先ほどまで劣勢だった光は一気に闇をかき消し光はレビエモンの所へ向かっていった。そしてその光は、レビエモンを包んでいった。

「ちぃっ!!これはぁぁぁぁ!!!」

しばらくあたり一面光で目が開けられないほど明るくなった。そして目を開けると、ココロ達の眼前には鎧が剥がれ、血まみれになった右腕を左腕で支えているレビエモンの姿があった。

「クックックックック・・・・、驚かされますねぇ、あなた達には。あれほどの大きいエネルギーを浴びさせられたり、エネルギーが切れかけているデジモンが奇襲攻撃をすることができるとは・・・。フフフ、君たち、2人とも頂きたいところですね。フゥゥゥゥゥ。」

そうため息をつくと、ほぼ動かないと思っていた右腕には、0と1がどんどんまとわりついていき、再生し、元の状態に戻っていった。

「ブラックグラウモンみたいに・・・、再生した・・・。」

ココロは肩を落とした。せっかく倒したと思った相手がこうして生きていて、ほぼ無傷に戻っていた。ゲームをやっていて、ラスボスを倒した所でゲームのデータが消えた・・・、そんな心境に近かった。

「クフフフフ、セフィロトウェポンとつけていると、デジコアが傷つかない限り肉体再生をすることができる機能まで会得することができます。私には、今自分自身が持っているセフィロトウェポンと同じものをつけているのですよ。これも試作品ですがね。」

「おう、上等じゃねぇか。じゃあもう1発、同じのを食らわせて、デジコアも一緒に吹っ飛ばしてやるぜ!!」

そういうとまたエクスブイモンネクストはオーラを放出した。だがそこでデジヴァイスは、最後の謎の危険信号を出した。ココロはその字を読み上げた。

「・・・OVER・・・?」

OVER、それが最後に液晶ビジョンに出た言葉だった。そのあと画面は一瞬真っ赤になり、煙が噴き出した。

「ア・・・、あれ?故障・・・?」

その光景を見て、レビエモンは笑い出した。

「クッハッハッハッハ!!!オーバーヒートしてしまったようですね!さすがにあんなエネルギーを1発で使ってしまうとそうもなるはずだ!」

「クッ・・・、力が入らねぇ・・・。」

エクスブイモンネクストのオーラは消えた。そのあと、何かに押しつぶされるようにひざまずき、倒れ行く体を手で支え、四つんばい状態になった。

「あなたはよく戦いました。その証としてこれを差し上げましょう。」

そういって取り出したのは、先ほど完成したセフィロトウェポンだった。それを右手で持ったままエクスブイモンネクストのところへ歩み寄っていく。そしてそれを持った右手を振りかざし、ひざまずくエクスブイモンネクストの背中に押し付けた。

「グァァァァァァ!!!」

叫び声をあげるエクスブイモンネクスト、セフィロトウェポンはどんどん身体にめり込んでいく。

「クックック。いいんですよ、遠慮なんかしなくて。もうレシピならメモしておきましたからね!試作品も必要ないのですよ!!」

「や、やめてくれよ、ネッっくんに手を出すんじゃねぇ!!」

そういうとココロは何も持たずに突撃していく。不敵な笑いを浮かべるレビエモン。そして、エクスブイモンネクストの肉体は徐々に黒く染まっていった・・・


続く

いやぁ、前々から考えていたネッ君+セフィロトウェポン、次回登場予定なのでお楽しみに!

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初公開日:????年06月01日 INTENTION公開日:2009年12月31日
作者許可により、デジモンウェブ掲示板より原文を転載

最終更新:2009年12月31日 01:15