1ヶ月を越す無投稿…楽しみにしていた方々、大変ご迷惑をおかけしました…(いるのか?
久々に書いたので多少意味不明かも知れませんがそこらへんはご愛嬌で・・・(何

では本編…の前に…。

お詫び:テンリュウの名前に一部誤りがある可能性があります…。大変申し訳ございませんでした。


前回登場キャラ  

神野ココロ:ごく平凡な暮らしを営んでいた中学3年生。ジジモンによってデジタルワールドに召喚され、エクスブイモンネクスト(当時ブイモン)のテイマー(育児係)に任命され、デジタルワールドの『救世主』になる。ジジモンから貰ったマントをつけ、エクスブイモンネクストのための修行の旅をしている。


エクスブイモンネクスト:デジタルワールドの主権を握る3大デジモン『3本の剣』の一体の息子であり、次期『3本の剣』、『運命の剣』次期デジモン。従来のエクスブイモンより戦闘能力は格段に上、羽も大きく、肉体も強化されている。必殺技は口と腹部からエネルギーを放出して相手にダメージを与える『Xロストブラスター』
現在セフィロトウェポンに侵食されたが、体の中に生まれた闇の住人(?)『エクスデビドラモン』と協力し、レビエモンに勝利する。

テイルモン=エンジェウーモン

ジジモンの村にいたデジモンで、光の盾3番隊隊長でもある。
本来のエンジェウーモンとはかけ離れたほどの美人エンジェウーモンに進化することができ、その姿にはネッ君もドキドキ。
ココロ達の修行担当。

国稜寺テンリュウ:『3本の剣』の中の一人、『力の剣』の次期デジモンの育て担当。戦闘を好み、クール。容姿はイケメン!?その他は不明。

アクィラモンブラスト:アクィラモンの亜種…らしい。『3本の剣』の『力の剣』次期デジモン。背中にビーム砲、重装備を装備し、遠隔攻撃の幅が広がったタイプ。現在分かっている技は、背中につけたミビーム砲と口から破壊光線を発射する『フェニクブラスト』。そっけない態度をするテンリュウだが、そんなテンリュウを好む。

風間 レイ

14歳 

詳細:一見美少女に見える顔だが男、長い髪やその名前も相まって少女に間違えられる事が多い(と言うかほとんど間違えられる)本人はあまりそのこと気にしている様子は無く、むしろ相手を騙して楽しんでいるふしがある。
性格は冗談好きで基本的に明るいが、戦闘時には自分を含める全てを駒としてみるなど結構冷徹な部分がある。
ちなみに極度の先端恐怖症であり10分以上は先端を見ることができない。
それは幼い頃包丁で怪我をしたためであり、定規やコンパスも駄目である。

 

ブイドラモンクーロン 成熟期

容姿:緑色のブイドラモンで尻尾の先端が刃物になっている。

詳細:レイのパートナーであるブイドラモンの変異種。
基本的に生真面目な性格で容姿で相手を騙して楽しむレイに度々注意を入れる。
レイと共に旅に出たが、戦いをあまり好まず、戦闘において自分を含めた存在全てを駒として見るレイに少し反感を持っている。
しかし同時に、誰よりも彼の事を気遣っており戦闘時以外は自分の尻尾を布で包むなど結構優しい一面を持つ。

得意技は尻尾を回転させ相手に突撃する『スピン・テイルエッジ』

必殺技は高速移動し、かまいたちを起こしてあいてを切り裂く『ブイ・マッハ』強力な技だが体への負担が大きく一回の戦闘に三度しか使えない。
ちなみにブイブレスアローは通常のブイドラモンのブイブレスアローの2分の1の威力しかない為けんせい程度にしか使わない


こちらは虚ろではっきり様のオリデジ&オリキャラ。投稿感謝します。


あらすじ:3人目の3本の剣『力の剣』の「国稜寺テンリュウ」とそのパートナー「アクィラモンブラスト」が彼らの修行担当「風間レイ」とそのパートナー「ブイドラモンクローン」と遭遇した。
だがテンリュウの性格のためか、実力調査のためにレイとの戦闘がはじまる・・・。そしてレイが男であることが発覚。
そしてココロ達は自分の師であるテイルモンがエンジェウーモンであることに驚いていた・・・。

 

第17話:ある日


とある海辺、本来師匠と弟子になるはずであった2人と2匹が今激突しようとしていた・・・・


「今僕がこの状態で女にでも変身したらどう思う?」

レイはそういうと自分の身体を強調するかのごとく胸を張った。
今のレイの服装から考えてみるとかなり危険な状況になるが、テンリュウは全く表情を変えなかった。

「関係ないね、鳥、撃っちゃえ」

ニヤリと残酷な表情(つーかS顔)を浮かべ、テンリュウはレイとブイドラモンクローンのいる方を指差した。それに応じるかのようにアクィラモンブラストは身体に付いた2つのエネルギー砲を指された方向に向けた。

「フェニクブラスト!!!」

そういうとアクィラモンブラストは大きく口を開け、エネルギー砲と口から光の閃光を放出した。その閃光はとてつもないスピードでレイ達の方へ向かい、爆発した。
そして、一瞬の光と爆風に包まれていった…。

 


爆風と共に沸き立つ煙、その煙を抜けてブイドラモンクローンはテンリュウに突撃してきた。レイはその背中にしがみついていた。さすがのテンリュウも少し目を大きくし、驚く。あの爆風の中では並みの人間は生きて帰ってこられない。つまり…

 


あいつは普通の人間とデジモンではない…。その結論しか出なかった。

 


「雑念がないのは修行の支障にもならないから助かるけど、もう少し感情を持ってもいいんじゃない?」

テンリュウが警戒態勢を取ろうとしたが、一言の悪魔のような声が先に聞こえた。


残念だが・・・・・・・『遅い』

 

テンリュウの背筋は一瞬凍りついた。そして背後を見ると

 


巨龍と少年の影・・・・

 

「散々ナメておいてこのざまは・・・・・残念。」

レイはそういうとニヤッと笑った。そしてブイドラモンクローンは申し訳なさそうな表情をして「ごめんね」と言うとテンリュウの腹部に右の拳をめり込ませた。テンリュウは少量の血を吐き、その場に座り込んでしまった。

「グッ」

「テ、テンリュウ!!」

アクィラモンブラストがテンリュウに駆け寄る光景をレイはいつの間にブイドラモンクローンに肩車されながら見下した。

「全く、世の中には強いデジモンはまだいっぱいいるんだよ。そんなんじゃそのうち君達八つ裂きにされてデリートされちゃうよ」

―――――――

一方前回、一切役目の無かったグリネ一行は、空気が薄く、草木は枯れ果てた山岳地帯に来ていた。標高28000mほどある山の中腹辺りに2人と2匹はいた。

「デハ早速修行ヲシマース。マズハ・・・」

「・・・・・・・・・」

グリネは大きな声で修行開始の合図をしたが、ナキエは下を向き、はぁとため息をついた。スティングモンローズは心配した表情(作れるのか?)を浮かべ、ナキエのもとへ駆け寄った。

「どうした?風邪でもひいたか?」

そういうとナキエの額に触れたが熱はない。だが頬が赤かった。

「ドウシタンデスカ、ナキエサン?」

グリネは心配と疑問を混ぜたような表情を浮かべ、頭をかしげた。

「・・・・・・」

ナキエは表情を変えず、暗かった。その表情を見てグリネの表情に少し呆れが混ざった。

「ナンダカ分カリマセンガ、コンナンジャ修行ハ出来マセンネ」

そういうとグリネはナキエのもとへ駆け寄った。グリネは荷物を担ぎ、そして何故か落胆するナキエに荷物を持たせ、手を握り、山を下る道へと連れて行こうとした。

「!?」

「おい、どうする気だ?」

ムシャモンハヤテは腕を組み、グリネに問う。

「今ノ状態ジャドンナニ修行シテモ意味ガアリマセン。2人デ精神統一に行ッテキマス。」

グリネの応答にムシャモンハヤテはニヤリと微笑んだ。スティングモンローズは状況を理解できずに首をかしげ、表情の暗いナキエを眺めた。

「例の場所へ行くのか?」

ムシャモンハヤテはそういい、またニヤリと微笑む。

「ハイ。一日ハ帰ッテ来レナイト思ウノデ、2人共各自自主トレヲシテイテクダサーイ」

「ああ。」

そういうとグリネはナキエを引きつれ山を下っていった。

「アイツはナキエを連れてどこへ行くんだ?」

「まあアイツのことだからそんなに不安にならんでも大丈夫だ。まあ今日は身体でも休めておけ。」

そういわれたスティングモンローズは不安交じりの表情のまま、その場に座り込んだ。

 

30分ほど経ったであろうか、グリネとナキエは山のふもとの小さな山小屋の前にいた。ナキエはボケーッとした寝ぼけ眼を山小屋に向け、つぶやいた

「どこですか?ここ・・・・」

「簡単ニ言ッテシマエバ『サウナルーム』ミタイな物デース。ココデ身体ノ毒素ヲ心ノ雑念ゴト追イ払イマショウ」

そういうとナキエの手をグイグイ引っ張り、ヒノキらしき木でできた木造一軒家の扉を開いた。

*******

「あらグリネさん、ご無沙汰ですねぇ。今なら誰もいませんよ。」

扉を抜けると目の前に銭湯にある番台らしきものに、背中に草木を生やした鳥型デジモン「デラモン」が座っていた。回りを見回すと3席あるマッサージ椅子、自動販売機、そして部屋全体を囲むように観葉植物が並んでいた。
デラモンはグリネを見るなりニコリと笑うと、番台の奥にある部屋を案内してきた。扉を開くなり、目の前に広がったのは脱衣所、部屋の中にはあと2つ扉があった。

「ではごゆっくり~」

デラモンは部屋を去るとナキエとグリネの2人きりになった。ナキエは何故サウナルームに連れて行ったのかよく分からなかった。

「入リマショウカ。」

グリネはそういうと手製の着物の帯に手を掛け、シュルシュルとほどき始めた。着物を脱ぎ捨てると身体に巻きつけた包帯と下にタイツのような水着っぽいものを残し、脱衣所扉から見て右手の扉に手を掛けた。

「あれ?全部脱がないんですか?」

ナキエは制服のスカートの吊を取り外し、ワイシャツに手を掛けようとした。

「アア、ココハアル程度服ヲ着テイタ方ガ効果アルンデスヨ。下ノコレナラ私ノ貸シマスヨ。」

「そうなんですか・・・・」

グリネはそういって扉の奥へ入っていくと、ナキエはグリネのバックの方を見た。
バックを恐る恐る開けると、中にはグリネが下に履いていたものの色違いがたくさんでてきた。ナキエは一瞬気が引けたが、青いタイツのようなものをスカート越しにはき、スカートを脱いだ後『ココロから貰ったシャツ』を着て扉の奥へと入っていった。

「オ、ナキエサーン!」

部屋に入るや否や熱風がナキエの身体に吹き付けた。想像以上の暑さに一瞬シャツに手を掛けようとしたが、グリネの鋭い視線に圧倒され、行動を中止した。
サウナルームには数箇所座るための段差が用意してあり、丁寧にタオルもしいてある。ナキエはグリネの横にチョコンと座った。

「で・・・、なんなんですか?こんな所まで呼び出して・・・・」

ナキエは汗が湧いてきた額を拭き、ナキエに問いかけた。その質問を聞くとグリネはニヤリと微笑んだ。

「フフフ・・・、アナタ『恋』シテマスネ?アノ少年ニ」

「え!?」

あの少年=ココロ。ナキエは戸惑った正直な話図星であるが。あのシャツの件といい、ココロのことを考えるととてつもなく胸が苦しくなる。コレはやっぱりあれなのか・・・

「私ダッテアナタと同ジ女性ナンデスカラ分カリマストモ!!」

そういうとグリネは包帯で巻かれた胸をドーンと拳で叩いた。

「は・・・はあ。」

ナキエは唖然としたが、まあ事実っちゃ事実なので一応応答した。

「マア恋ッテノモ良イデスガ、今回ハ修行ニ集中シテクダサイネ。ソノタメニ連レテキタンデスカラ」

グリネがそういうとふぅとため息をつき、少し優しい呆れ顔を浮かべた。その表情を見て、ナキエの表情も微妙に変わった。そうだ、自分も救世主。恋のひとつやふたつで何を世界の破滅のような表情をしてしまっているのだろうか・・・

「ニシテモ相変ワラズ暑イデスネェ、ココハ。少シ耐エラレナクナッテキマシタ」

グリネはそういうと身体に巻かれた包帯を緩めはじめた。

その後2人はサウナルームに10分は入り続けていた。

―――――――

場所を戻して戦闘が終了した海辺の「力の剣」一行は、レイの話が進められていた。

「というわけで改めて言わせて貰うと、僕が君たち『力の剣』修行担当の、デジタルワールド精鋭部隊『光の盾』6番隊隊長『風間レイ』。ちなみに♂ね。で、こいつが僕のパートナー、ブイドラモンクローン。簡単に言っちゃうとブイドラモンの変種ね!!」

そういうとバンバンとブイドラモンクローンの肩を叩いた。その光景を見てアクィラモンブラストは不満げな顔を浮かべた。

「精鋭部隊だかなんだか知らないけど、わけの分からない人に修行を受ける筋合いないしぃ。それにさっきはちょっとやりすぎじゃない?テンリュウに対して」

それを聞いたブイドラモンクローンは口を開いた。そして相変わらずの謝罪口調で喋り始めた。

「ごめんね。でも君達もこれから修行しないと・・・。デジタルワールドもそう甘くは無いからね。」

「もしかしたら君が望んでいるナイスバディなデジモンになれるかもね!」

レイがそう口を挟むと、ニヤリと怪しい笑顔を浮かべた。ブイドラモンクローンは「またそんなことを・・・」と呆れ顔を浮かべたが、アクィラモンブラストは急に水を与えられ、いきいきとし始めた草花のように輝く笑顔を浮かべた。

「マジでマジでマジで!!??」

「そうだよ。まあ君の修行への取り組み方次第だけど・・・」

「よし、その修行、受けた!!!」

アクィラモンブラストは騙されたかのように修行に参加を決意、その笑顔を見てブイドラモンクローンは少し笑顔を浮かべた。だが・・・・

「くだらん。」

テンリュウはその一言をボソッといい、沈み行く夕日を写す海を眺めていた。その目には本当は一体何が映っているのか、アクィラモンブラストはその背中を眺めた。

――――――

視点を切り替えココロ一行は、少し遅いがテイルモンの本格的な修行の内容の説明をしていた。

「えー、修行内容を説明しまーす。この修行のモットーは『弟子と師匠の共存』。ようは弟子とともに師匠も改めて強くなりましょう、という画期的な修行方法なのでーす!!」

テイルモンは笑顔を浮かべ、修行内容を説明をしたが、ココロたちはポカーンと口を開けていた。アバウトなモットーに2人は唖然としたまま固まっていた。

「え、わかんない?」

「え、ああ・・・・」

あまりにもアバウトすぎて、修行内容が理解しきれなかったココロとエクスブイモンネクスト。テイルモンはハアとため息をつき、少し微笑んだ。

「私の説明不足ね・・・。まあいいわ、ようはこういうこと。」

そう言ったテイルモンの身体は急に光り始めた。その光はあまりにまぶしすぎて、ココロたちは思わず目をつぶった。目を開けた時には、目の前にあの昼に会った『超美人エンジェウーモン』が立っていた。正体はテイルモンだということは知っているが、あまりにも別人だったのでやはり何か緊張した。
エンジェウーモンは首を横に曲げ、コキコキと音を鳴らし、右の握りこぶしで肩をトントンと叩いた。

「いやぁさあ、私も昔はバリバリ究極体状態で活動してたんだけど、最近平和ボケで結構体力無くしちゃって・・・。究極体の時の身体を取り戻すためにも体力づくりとしてこれから修行中、私はこの状態でいさせてもらうから。」

そういうとエンジェウーモンは首から胸元にかけてボリボリとかきはじめた。ココロは「はぁ・・・」と唖然としたままであったが、隣りにいたエクスブイモンネクストの目は心なしか輝いている。そりゃ美人な人型デジモンとこれから一緒に修行すると思うとワクワクするのだろうが、ココロには一切興味が無かった。
あぐらで座り込んでいたエンジェウーモンは回りをキョロキョロと見回した。ここが森であることを改めて実感し、ムクッと立ちあがった。

「じゃあ修行場所移動するから。近くに川がある平原があるのよ。そこまで飛行!コレも修行だから、できる限り全速力で!!」

ここからが修行だった。エンジェウーモンは閃光の如く飛んでいった。

「見失わないうちに出発しないとまずいんじゃないか?コレ・・・」

エクスブイモンネクストはそういうとココロと荷物を急いで背中に乗せて一目散に飛び立った

「ど、どうしてそんなに焦るんだよ!?」

ココロはエクスブイモンネクストの羽根にしがみ付きながら、エクスブイモンネクストに質問した

「馬鹿、デジタルワールドは想像以上に広いしあのスピードだ。このまま放っておいたら俺達取り残されるぞ!」

「何ぃ!!??」

エクスブイモンネクストは、更にスピードを上げ空へ飛んでいった。

 


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そして30分くらい経ったであろうか、なんとかエンジェウーモンに追いつき言われた通りの『川がある平原』にたどり着いた。エンジェウーモンは既に川辺にテントを張り、キャンプの準備をしている。

「ハイ、お疲れさーん。34分25秒00。まあこの距離でコレなら成熟期にしちゃぁ上出来。でも明日からはもっときつくなるわよぉ。まあ今日は特別に私が手料理こしらえてあげるから、明日のエネルギーを蓄えること。わかった!?」

エクスブイモンネクストはハァハァと息を吐きながら「ハイ!」と背筋を伸ばし答えた。さすがに美人の手料理が食えるとなるとワクワクするのだろうか。その返事を聞きながらエンジェウーモンはフフフと微笑む。
ココロはエンジェウーモンのところへ駆け寄り、「手伝いましょうか?」と言うが、エンジェウーモンは手の平をスッとココロの前に出す。

「まあ私の手料理は人々の舌を癒してきた味よ、まあゆっくり見てなさい!!」

そしてエンジェウーモンの…見るだけで悲しくなる料理を見ることになる…
エンジェウーモンは料理の準備を済ませ、エプロンの紐をキュッと結ぶ。エプロン姿にエクスブイモンネクストの表情は溶けた雪だるまの如くとろけている。

「さ、まずは野菜…包丁でスパパッと…って痛っ!」

エンジェウーモンは包丁で野菜どころか指を切ってしまった。ココロは焦り、エンジェウーモンに駆け寄る。

「大丈夫ですか?俺、やっぱり手伝いますよ!!」

「いいのいいの、猿も木から落ちるって言うじゃない?コレくらい・・・」

「そうですか・・・」

そういうと再びココロはエンジェウーモンから離れる。エンジェウーモンは再び包丁を構え、野菜を睨みつけた

「ええい!今度こそ…スパパッと…イタッ!!」

血が流れる指をくわえ、少し涙ぐむエンジェウーモン。その光景を見てココロは思わずため息をついてしまった…

「大丈夫かな…あれで…」

だがココロは少し微笑んでいる。ここに来て3日目になり、今まで戦闘ばかり。こんな和やかな時間をココロは少し嬉しく思った。
ネッ君…お前は今一体どう思っているのか、ココロはそう思い、見つめる。

「エンジェウーモンさん・・・・」

目が輝いている。やっぱりコイツはコイツか。

 

 

 

 


そんな一部穏やかな時間が流れる中、悪夢の時間は刻々と近づいてきていた。

―レビエモン城研究室にて―


「クロノデジゾイド8%、ミスリル5%・・・・・」

研究室の研究員の一人、ゴブリモンが大型カプセルの中に入っている小さな『塊』を見ながら成分表らしきものを読み上げる。研究室のその他の研究員はその成分を聞きながらカプセルを眺める。そしてその背後にはダーケンモンとレビエモンが…

「成分は今読み上げたとおりです。『量産型セフィロトウエポン』、あとは何か加えたらよいものはありますでしょうか?」

さきほど成分を読み上げたゴブリモンがレビエモンに話しかける。レビエモンはその言葉を聞き、ニヤリと微笑む

「ひとつ頼みがあるのだが・・・・・・いいか?」

「はい?頼みとは・・・・」

「フフフ、実は・・・」


そういうと再びにやりと微笑むレビエモン。そして話は進んでいった・・・・

 


恐怖の時は刻々と近づく。デジタルワールドがこのまま存在する限り・・・・。

 


続く


なんだか意味不明な終わり方でしたがいかがでしたでしょうか?
前回感想を下さった皆様、ありがとうございます!これからも時々消えていくこんな自分でありますが、今後ともどうぞよろしく…


初公開日:????年08月30日 INTENTION公開日:2009年12月31日
作者許可により、デジモンウェブ掲示板より原文を転載

最終更新:2009年12月31日 01:35