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「ホロホロ・マテ子・不死鳥の対話」(2010/08/12 (木) 10:38:13) の最新版変更点
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****作者ブログ
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>「よう不死鳥。お前が北国大学に合格したせいで俺も北国送りだよ」
>ホロホロがブツクサ文句を垂れる。
>狭い寮の部屋の中でホロホロとマテ子と不死鳥の
>3人きりだ。
>「未来の事を考えなきゃ。見て見て。
>窓から日本海が見えるよ。私、海の見える所に住んでみたいと思ってたんだ」
>マテ子の顔は爽やかだ。
>不死鳥は机に向かい森の著作を読むフリをしている。
>ついに二人まで己の不甲斐なさで巻き込んでしまった。
>何が奈瀬大だ。現実は手加減などしてくれないのだ。
>いつも失敗してから自分の力無さに気付く。
>ハイリスク・ローリターン。
>要領が悪いとはこの事だ。
>結局、倍率1.1倍の大学院に入った事。
>その事について、心の何処かで「当然だ」と思っていた。
>凛とした魂。努力する習慣を失ってしまったのだから。
>不死鳥の事を見捨てて行ったかつての友人もあった。
>残ったのは不死鳥に能力を期待しない優しい繋がり。
>ホロホロとマテ子はそういう人々の内の二人であろう。
>有り難い事だ。
>「おう、不死鳥。北国大学の触れ込み知ってるか?!
>世界に通用する技術者の養成だ。お前の夢だろ?
>本気でやれよ!本気でやるしかねェだろ!
>人は与えられた場所で、己のベストを尽くすしかねェんだよ!」
>ホロホロがまくし立てる。
>心の底にいつも正論が溜まるようになった。
>外には出にくいけれど・・・こうやって友人の口から出てくる事もある。
>マテ子は変わらず潮風を呼び寄せて目を細めている。
>絶望の外側に居るようだ。
>「不死鳥!お前の名前は飾りかよ?!生き返れよ!よみがーえーれー!
>お前は、血塗られた運命から解き放たれたんだ!お前はお前の現実に
>たどり着いた!もうその足は!大地に着いてるだろ?!
>これから歩けるんだよ!お前の大きさの物語を!
>本気でやらない事だけは絶対許さねェからな!」
>「ホロホロ、これ文芸で連載にしたらどうかな?」
>マテ子が欠伸しながら言った。
>「いやいや、そこは絶対加速クレッシェンドHELLにしとけよ!」
>「絶対加速クレッシェンドHELL弐式、なんてどぉ?」
>「コメント来ないよ!」
>「NORTHも内容に関するコメ0だもんね」
>「ブログで連載するのが良いんだよ!」
>不死鳥が大声を張り上げた。
>「とても読めたモノじゃないしね」
>マテ子がまた欠伸をする。
>「いやいや北国大学の話をしてたんだろ?!」
>不死鳥は頭が混乱してきた。
>見たか。精神安定剤とはこうゆうモノを言うのだ。
>「もう楽になりたいよ、私は」
>マテ子が言った。
>「てか論文訳せよ。現実逃避だろ」
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