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そうだ、鏡都行こう

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zecre

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孤独な大学生77

「うん。そう。平坂火取君ね。なるほど。」
森野はさぬきうどんを食べながら言った。
「うん。だからね、森野君。この子と一緒に切磋琢磨っていうか友達になってもらいたいんだ。」
氷魚は言った。
「なるほど。それは分かった。だが理由がよく分からない。」
「理由はね。その、君はこの世界の主導権を握ってる存在でね、この子もそうなんだよ。
 二番目に主導権を握ってる存在なんだ。だからね、先輩として、この子が一人立ちする
 手助けしてもらえないかなーって。」
「さっぱり分からん。相変わらず電波な事言う奴だな。お前。」
森野言った。
「おい。お前。お前はちったー喋らんのか。同じように電波な事言いに来たんだろうが。」
「あ・・・俺は・・・」
火取は口篭る。
「火取君。バシッと言っちゃってよ。君の心は『地底怪獣ジプレキサ』より強いんだよ。」
「まーた始まった。なんだって?プレキャスト?」
「森野さん!俺は!」
火取は声を張り上げた。
「おお・・・何だ?」
「俺は・・・その・・・友達・・・いなくて・・・大学・・・落ちて・・・。」
「は?」
「そうじゃないでしょ火取君!」
「俺は・・・俺は・・・真人間になりたいんだ!」
火取は言い切った。
「そうっ!そうだよ火取君!それで良いんだよ!」
「ほーう。俺も大学は落ちたんだ。まぁ何だ。その辺は無駄にシンパシーだが。」
「俺に生きる術を教えてください!」
火取は声を張り上げた。
「意味分かんない。」
「わ・・・分かるわよぅ。この若者の真摯な叫びが聞こえないの?森野君。」
森野は頭をボリボリと書いた。
「生きる術ねぇ・・・俺だってフリーターでひぃひぃ言いながらやっとこ生きてる身だからな。
 なんで俺なわけ?まぁ、そりゃ良いや。置いとこう。
 じゃぁ、どうする。俺のやってるバイトでも紹介してやろうか?
 ・・・あー、一寸待て悪い。今日は夜に水前寺の所に行く約束してたんだ。
 ・・・今日は相手できない。悪いね。」
「良いじゃない。森野君。この子も由良さんの所まで連れてってあげてよ。」
「え~、なんでだよ。・・・そうか。友達欲しいんだったか。・・・んー、
 まぁ良いよ。連れてってやるよ。なんかもう全然意味分かんねえけどな。」
「やったね!火取君。鏡都だよ。鏡都。」
「・・・氷魚さん・・・俺もう何がなんだか・・・・。」
「それくらいでちょうど良いんだよ。人生。とにかく鏡都よ鏡都!」
油川氷魚が一人で騒いでいた。

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