普通の人間にしか興味はない ◆FbVNUaeKtI
目を覚ますと見たことも無い場所にいて、
そこに居た変な仮面のおっさんに殺し合いをしろと言われた。
どこかで聞いた事があるような状況に、思わず溜息を漏らしながら茂みの中に座り込む。
さて、どこから突っ込みを入れたものか・・・まあ、十中八九ハルヒだろうな。
こないだ――先週か先々週だかに黒い装丁の本を読んでいた気がしないでもない。
あの時は何も考えてなかったが、今思うにあの本は昔映画にもなったアレではなかっただろうか?
などと少しの回想を交えつつ、とりあえず足元に転がっている鞄を開ける事にする。
あの仮面男の言ったとおり、鞄の中には食料らしき袋やらペットボトルやらが詰め込まれていた。
一番上に乗せられた紙は・・・どうやら参加者名簿と地図らしい。
別に自分の意思で参加したわけじゃないんだが、こういう場合参加者でいいのか?
そんなくだらない事を考えながら参加者名簿に目を通す。
そして、よく見知った六つの名前を見つけ・・・
「・・・って、こんな所でもキョンかよ」
思わず小声で突っ込みを入れた。というか絶対ハルヒだ。間違いない。
そんな確信を深めながら視線を右に移動する。
涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくる・・・続けて並ぶSOS団の面々。何故か古泉だけはいなかったが。
ともかく、ハルヒや長門、朝比奈さんと合流すべきだろう。
朝比奈さんは早急に保護すべきだし、長門はこの状況について何か考えがあるかも知れない。
それにハルヒもこの状況に怯えて震えているかもしれない・・・想像できないが。
さて、古泉の代わりのように存在する、残り二つの名前にも視線を向ける。
朝倉涼子と鶴屋さん(名簿で敬称をつけるのはどうかと思うが・・・)
鶴屋さんはともかく、長門に消されたはずの朝倉がいるのは気に掛かるが・・・考えるだけ無駄なんだろう。
そこに居た変な仮面のおっさんに殺し合いをしろと言われた。
どこかで聞いた事があるような状況に、思わず溜息を漏らしながら茂みの中に座り込む。
さて、どこから突っ込みを入れたものか・・・まあ、十中八九ハルヒだろうな。
こないだ――先週か先々週だかに黒い装丁の本を読んでいた気がしないでもない。
あの時は何も考えてなかったが、今思うにあの本は昔映画にもなったアレではなかっただろうか?
などと少しの回想を交えつつ、とりあえず足元に転がっている鞄を開ける事にする。
あの仮面男の言ったとおり、鞄の中には食料らしき袋やらペットボトルやらが詰め込まれていた。
一番上に乗せられた紙は・・・どうやら参加者名簿と地図らしい。
別に自分の意思で参加したわけじゃないんだが、こういう場合参加者でいいのか?
そんなくだらない事を考えながら参加者名簿に目を通す。
そして、よく見知った六つの名前を見つけ・・・
「・・・って、こんな所でもキョンかよ」
思わず小声で突っ込みを入れた。というか絶対ハルヒだ。間違いない。
そんな確信を深めながら視線を右に移動する。
涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくる・・・続けて並ぶSOS団の面々。何故か古泉だけはいなかったが。
ともかく、ハルヒや長門、朝比奈さんと合流すべきだろう。
朝比奈さんは早急に保護すべきだし、長門はこの状況について何か考えがあるかも知れない。
それにハルヒもこの状況に怯えて震えているかもしれない・・・想像できないが。
さて、古泉の代わりのように存在する、残り二つの名前にも視線を向ける。
朝倉涼子と鶴屋さん(名簿で敬称をつけるのはどうかと思うが・・・)
鶴屋さんはともかく、長門に消されたはずの朝倉がいるのは気に掛かるが・・・考えるだけ無駄なんだろう。
ともかく方針は決まった。早急にハルヒ達と合流し・・・後は長門に任せる。
長々と考えてはみたが、今の状況で出来るのはこれくらいだ。
その為にも、まずは支給品とやらを確認すべきだと鞄を引っ繰り返す。
パンの袋やペットボトルが地面に転がる。同時に支給品らしき物体も俺の目の前に転がる。
それは異様にでかい兎のぬいぐるみと、これまた異様に長い日本刀だった。
・・・兎はともかく、刀は役に立つだろう。長すぎるような気もするが。
そんな風に考えながら散らばった物を拾い集める。
そして、刀に手を伸ばそうとして・・・俺は体の動きを止めた。
いや、正確には強制的に止められたというべきだろう。
首筋に当てられた冷たい感触に、俺は完全に動きを封じられていた。
「動くな。動かなければ悪いようにはしない」
後ろから聞こえる女性の声に、『これはすでに悪いようにされてるのでは?』というぼやきを飲み込む。
「お前は、この殺し合いに・・・」
「乗っていないです」
聞こえてくる疑問に敬語で即答する。しばしの沈黙の後、俺の首から冷たい感触が消えた。
どうやら、信用してもらえたらしい。ありがたい事である。非常に。
「驚かせて申し訳ない。某も無用な殺生をするつもりはない」
「いえ、こんな状況ですから・・・」
仕方がないと続けようとして・・・背後に振り返った俺は言葉を止める。
そこには出刃包丁を手に佇む、変な付け耳と和服のような衣装を身に付けた女性の姿があったのだった。
獣耳侍娘と言うべきなのか・・・ハルヒがいたら興奮するのだろうが。
ともかく。何よりも始めに、まず一つ聞いておくことにした。
「・・・コスプレですか?」
「は?」
長々と考えてはみたが、今の状況で出来るのはこれくらいだ。
その為にも、まずは支給品とやらを確認すべきだと鞄を引っ繰り返す。
パンの袋やペットボトルが地面に転がる。同時に支給品らしき物体も俺の目の前に転がる。
それは異様にでかい兎のぬいぐるみと、これまた異様に長い日本刀だった。
・・・兎はともかく、刀は役に立つだろう。長すぎるような気もするが。
そんな風に考えながら散らばった物を拾い集める。
そして、刀に手を伸ばそうとして・・・俺は体の動きを止めた。
いや、正確には強制的に止められたというべきだろう。
首筋に当てられた冷たい感触に、俺は完全に動きを封じられていた。
「動くな。動かなければ悪いようにはしない」
後ろから聞こえる女性の声に、『これはすでに悪いようにされてるのでは?』というぼやきを飲み込む。
「お前は、この殺し合いに・・・」
「乗っていないです」
聞こえてくる疑問に敬語で即答する。しばしの沈黙の後、俺の首から冷たい感触が消えた。
どうやら、信用してもらえたらしい。ありがたい事である。非常に。
「驚かせて申し訳ない。某も無用な殺生をするつもりはない」
「いえ、こんな状況ですから・・・」
仕方がないと続けようとして・・・背後に振り返った俺は言葉を止める。
そこには出刃包丁を手に佇む、変な付け耳と和服のような衣装を身に付けた女性の姿があったのだった。
獣耳侍娘と言うべきなのか・・・ハルヒがいたら興奮するのだろうが。
ともかく。何よりも始めに、まず一つ聞いておくことにした。
「・・・コスプレですか?」
「は?」
【A-3森 初日 深夜】
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康、すこし脱力気味
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、物干し竿@Fate/stay night、なぐられうさぎ@クレヨンしんちゃん
[思考・状況]
1:目の前のコスプレ娘と情報交換
2:ハルヒ達との合流(朝倉涼子に関しては保留)
基本:殺し合いをする気はない
【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:健康、すこし脱力気味
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、物干し竿@Fate/stay night、なぐられうさぎ@クレヨンしんちゃん
[思考・状況]
1:目の前のコスプレ娘と情報交換
2:ハルヒ達との合流(朝倉涼子に関しては保留)
基本:殺し合いをする気はない
【トウカ@うたわれるもの】
[状態]:健康
[装備]:出刃包丁@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式(配給品残数不明)
[思考・状況]
1:こすぷれ・・・?
2:目の前の少年と情報交換
3:ハクオロ等との合流
基本:無用な殺生はしない
[状態]:健康
[装備]:出刃包丁@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式(配給品残数不明)
[思考・状況]
1:こすぷれ・・・?
2:目の前の少年と情報交換
3:ハクオロ等との合流
基本:無用な殺生はしない
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キョン | 52:「某としたことが……」 |
トウカ | 52:「某としたことが……」 |