TeX/LaTeX
\と¥の区別
OS Xは様々な文字コードに対応しており、日本語のエンコードも複数取り扱える。しかしShift JISだけでも3種類が存在し、どれを使えば良いのかの判断が難しい。ここでは、LaTeXで多用する'\'と'¥'について取り上げる。
次の表は、各エンコーディングで'\'と'¥'がどのような値として保存されるかを示したものである。これを見ると、エンコーディングごとに取り扱いがばらばらであることが分かる。
Encoding | \ (backslash) | ¥ (YEN-mark) |
Unicode (UTF-8) | 5c | c2a5 |
Mac OS Roman | 5c | b4 |
Windows Latin 1 | 5c | a5 |
Japanese (Mac OS) | 80 | 5c |
Japanese (Windows, DOS) | 5c | N/A |
Japanese (ISO-2022-JP) | 5c | 1b284a5c1b2842 |
Japanese (EUC) | 5c | N/A |
Japanese (Shift JIS) | 815f | 5c |
注意しないといけないのは、LaTeXで使用するためには、その値が'5c'でなくてはいけないということである。例えば'Japanese (Mac OS)'で文書を保存した場合、LaTeXのコマンドには'\'ではなく'¥'を使わないと、その文書を正しくコンパイルすることができない。TeX ShopやEmacsなどの一部のエディタでは、文字コードから判断し、適切なほうに内部で置き換える作業を行っている。しかし、このような機能を持ち合わせないエディタで文書を作成する場合には、'\'と'¥'の違いを意識する必要がある。
Last Updated: 2007-04-03