キーバインディング
OS Xになってから、Cocoa?アプリケーションにはCocoa?キーバインディングというものが導入された。これはUNIXの文化を踏襲したものであり、文字入力時に便利なキーボードショートカットである。このショートカットは次のようにまとめられる。ただし、"^A"はコントロールキーと"A"を同時に押すことを表している。
キー | 英単語 | 機能 |
^A | ahead | 行頭へ移動 |
^B | backward | 1文字戻る |
^D | delete | カーソル右側の1文字を削除 |
^E | end | 行末へ移動 |
^F | forward | 1文字進む |
^H | ? | カーソル左側の1文字を削除 |
^K | kill | 行を削除してバッファに登録 |
^L | ? | 再描画 |
^N | next | 1行下へ移動 |
^O | ? | カーソル位置で改行 |
^P | previous | 1行上へ移動 |
^T | transpose | カーソル前後の1文字を入れ替える |
^Y | yank | バッファ上の文字列をカーソル位置へペースト(ヤンク) |
^V | ? | 1ページ分下方を表示 |
ここで、^kと^yはカットとペーストに相当するものであるが、クリップボードとは独立している。
例えばテキストエディット?やMail?はCocoa?アプリケーションなので、このキー操作を文書作成中に使用することができる。JIS配列のMacはコントロールキーが左手小指の位置にあり、打鍵時にホームポジションを維持していればどのキー操作も簡単に打てる組み合わせである。この操作を習得することによって、文字入力にかかる時間が大幅に短縮される。
Carbon?アプリケーションでは、iTunesで^Hだけ効くというような例外を除き、Cocoa?キーバインディングは使用することができない。しかし、KeyRemap4MacBookをインストールすることで、ほとんどのアプリケーションで疑似的にCocoa?キーバインディングを再現することが出来る。
さらに、標準で用意されている機能以外を有効にするためには、http://akenox.dip.jp/index.php?Translations%2FMac%20OS%20X%20Key%20Bindingsに書いてある方法が有効である。例えば、C-space C-wで、選択範囲のカットが可能になる。
これとは別に、完全ではないがこれらの機能をMicrosoft Wordで再現する方法がある。詳細は、これらの項を参照されたい。
Last Updated: 2009-10-29