※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

第47話 ツイてねぇ


……はぁ。

「……うぅ……ヒック……」

何時まで泣いてるつもりなんだか。

「ギャー」
「もうほっといてくれ、僕なんてどうせ、どうせ……」

もう一時間以上経ってんだぞ。

「いくらなんでもあの言い方は無いよぉ」

何時までもウジウジしてんじゃねぇぞ、うるさくてしかたねぇ!
……って言ってやりてぇ。
くそっ! 今日はツイてねぇな。
銃は動かねぇし、変な野郎に斬られるし、傷の治りはやけに遅いし、野郎は五月蠅いし――


事の始まりは一時間……いや、そろそろ二時間くらい経つかな。
オレ様が休んでると奴は急に現れやがった。
何か動物らしき鳴き声と共に聞こえてきた男の怒声。それもかなり近くでだ。
オレ様はその声にビビっちまった。怒声には何か妙な迫力が有ったし、姿は見えなかったからな。
所が、次に聞こえて来たのは何と情けねぇ泣き言だったんだ……ああ、ビビって損したよ。
兎に角こんな泣き虫野郎にビビったことに腹が立ったからな、直ぐにでもぶん殴ってやりたかったが……、
驚いたことに人影どころか気配すらしねぇんだ、これが。
始めの怒声どころか嗚咽まで聞き取れるんだぜ? つまり奴が近くにいることは確かなんだが。
泣き虫野郎に負けるオレ様じゃねぇが、相手の位置も獲物も解らない以上下手に動くのはよした方がいいだろう。
下手に動いてフェイズガンでズガン何てことは避けたいからな。
動くなら時刻が『十二時』になった瞬間だ。


――そんで今も奴は未だに近くで泣いてやがる。

「ギャー……」
「僕は僕は僕は僕は僕は……」

そろそろ十二時になるぞ。
何が有ったか知ら無いが、男なら何時までも泣いてんじゃねぇってんだよ。
ま、てめぇは何時までもそこで泣いてればいいさ。
しかし、もう十二時か……腹が減っては戦は出来ねぇ。飯でも食うか。

デイパックには結構な量の食料が入ってた。2~3日は持ちそうな量だ。
その中からオレ様はパンを一つ取り出す。なかなか旨そうじゃねぇか。




銃は動かねぇし、斬られるし、傷の治りは遅いし、野郎は五月蠅いし、パンは糞まじぃし。
……本当に今日はツイてねぇな。


【G-5/昼】
【ノートン】[MP残量:100%]
[状態:右腕と胸部に深い裂傷(共に応急処置済み)]
[装備:無稼動銃@SO3]
[道具:マジックミスト・????←本人確認済 荷物一式]
[行動方針:オレ様のオレ様によるオレ様だけの為の王国の樹立]
[思考1:参加者の屈服]
[思考2:上記が不可能な場合には殺害]
[思考3:放送が始まるまでこの場で待機]
[現在位置:G-5 南部]

【アシュトン・アンカース】[MP残量:100%]
[状態:右頬腫]
[装備:ディメンジョン・スリップ@VP]
[道具:荷物一式]
[行動方針:不明]
[思考:不明]
[現在位置:G-5 南部]

【残り52人】




前へ キャラ追跡表 次へ
第34話 ノートン 第55話
第34話 アシュトン 第55話
|