ぜんかいのあらすじ
謎の工場《ファクトリー》で大量生産されていた無数の《キリキリレイラグラグリリリリリ》は、選別プロセスにより全て破壊される事となった。
だが、その中で奇跡的に生き残った二人は何かの《候補者》として回収されたのだった。


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第07話「キリキリ・レイ・ラグラグ・リリリリリ②」


...一方その頃、旅を続けるアルカとレーラビは、遺跡と化した市街地に到着していた。
「...僕達、本当に未来の世界に来ちゃったんだね」
倒壊を免れた高層ビル群は植物に寄生されており、人間の気配を感じられない。


「デベロッパーやレインディアーズのみんなとも、もう会えないのかな」
アルカは寂しそうに風化した道路標識を眺めながら呟く。
「ぜぜ...アルカ...」
レーラビは心配そうにアルカの顔を覗き込む。


「...ごめんね、本当は僕がしっかりしないといけないのに」

ーーー

...その後、二人は地下鉄道を発見し、先へ進んでいた。
だがそこで怪しい人影、誰か居るのだろうか?
「何者だぜ!」


「...お前、レイルレーラビなんだが?」
返ってきたのは聞き覚えのある声!だが語尾が奇妙だ。
「もしかして...レーリレイぜ?」
灯りが照らされ、かつて二人と敵対していた赤紫の髪の男...レーリレイの姿が見える。


かつての戦いでツヴァイの調和能力《ジ・アブソリュート》によって氷漬けにされたレーリレイは、レギのコントロールから脱していたのだ。
「...その、お前がレギを倒したんだが?」


「...いや、本社の倒壊に巻き込まれたぜ」
「そうなのか...」
「ところでレーリレイ」「どうした?」
「お前そんな変な喋り方だったぜ?」
「...お前にだけは言われたく無いんだが」


「...折角の再会だが、早くここから離れた方が良いんだが」
「どういうことだぜ」
「...俺は今、"ファクトリー"のアームヘッドに追われているんだが」「....!」
ファクトリー、そう聞いた途端レーラビの顔が険しくなる。


「レーラビくん、ファクトリーって」
「遂に掴んだぜ...」
レーラビは拳を固く握り締める。
「待つんだが!あいつは危険なんだが!」
焦るレーリレイ、よく見ると身体の各部が損傷しているようだ。


「レーリレイ...お前がやられる程の敵なのぜ?」
「ああ...俺のクーリーローチも文字通り"消されて"しまったんだが」
機体が消された...何らかの調和能力?
「...それでもやるんだが?」


「それでもだぜ!」
「レーラビくんがやるなら...僕だって」
二人のレゾナンスギアが発光する!
「なら止めないが...あいつは俺たちを"殺せる"力を持っている...油断するなよ、レイルレーラビ」


ーーー


地下鉄を抜けると、白い装甲を纏ったファクトリーのアームヘッド...《パラデウス》が緑のカメラアイで二人を補足した。
『...シリーズRRRに続き、シリーズRRRR、あと一般人を確認』


『キリキリ、両方アームコアにして持って帰るよ』
『了解...ラグラグ、一緒に殺ろう』


次回、第08話「二人の為のアームヘッド」に続く。


  • レーリレイ
かつての戦いで凍結された彼は、遥か未来ネクストエイジで目を覚ました。
レギの支配を逃れた反動で言語機能にバグが発生し、語尾に「だが」が付いてしまうように。


  • キリキリ
《ファクトリー》で製造されたヒューマノイドファントム《キリキリレイラグラグリリリリ》の一人。
本来一人しか生き残れない選別プロセスだが、奇跡的に二人の個体が完成した。

  • ラグラグ
《ファクトリー》で製造されたヒューマノイドファントム《キリキリレイラグラグリリリリ》の一人。
製造段階のエラーにより髪の色が黒くなった個体。



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最終更新:2017年03月08日 01:22