これまでのあらすじ
アームヘッド最終反乱の最中、ファクトリーを裏切ったレギとレレラ、助っ人ハリッコ・ハリヤーマンの三人はTYPE-Aアームヘッド《レーヴァテイン》を起動。
レギュレーター03《ルラ・リリ・レギレイ》の操る《パラデウス・アーリー》に戦いを挑む…!


アームヘッド・ストーリー:カウンター・アタック外伝「スネーク・フット⑤」


パラデウス・アーリーの全身に備えられた連装粒子砲から緑色の光が走る!
『タイプA歴史改変鋲…修正する』
対するレーヴァテインは降り注ぐ光の雨を足元から火花を散らしつつ回避!右手のカタパルトからアームヘッドサイズの矢を連射して反撃する!


大きな質量の矢の一本はパラデウスのバリアーを貫通し、その胴体に突き刺さる!
『ハーモニーキャンセラーの矢を確認、以後の戦闘行動への影響…なし』
矢を引き抜きそのまま捨てる。
傷口は直ちに塞がり、溢れた体液は地面に溶け込み消失した。


「あいつ、シビルヘッドなのかしら」
「少し違いますわね…あれはもっと特別な、使い魔のようなものですわ」
「…ファクトリーって、オカルト組織なの?」
「…使える技術なら何でも利用しているだけ、ですわ」


…パラデウスの無差別砲撃が再開される!
『姿勢制御、攻撃再開』
第1波ですでに損傷していた地下道が更にダメージを受け、区画の崩壊が始まった!
「ハリッコ!退避ですわ…」
「いえ、まだ行けるわ!」


レーヴァテインは降り注ぐ瓦礫を蹴り、上空のパラデウスを目指す!
「凄い機体ね!レーヴァテイン!」
こちらを狙ってくる攻性粒子ビームを剣から発生した炎で打ち消す!
(凄いのは貴女ですわ、ハリッコ…)


そして!赤い軌跡は緑の閃光を掻い潜り、宙に浮く"使い魔"を捉える!
「調和発動!」
その赤いボディに、炎の様な粒子が漲る!!
『レーヴァテイン!!』
ハリッコは右手の武装の名前を呼び、炎を纏った矢を放つ!


パラデウスは矢を掴み防御するが、そこから炎が広がり機体全体を燃やす!
『!?』
「レエエーヴァテイン!!」
更に追撃!左手の剣"レーヴァテイン"を回転させ…機体の5倍ほどの大きさの火の玉を連射する!


「レエエエーヴァッッテイイイン!!!」
背中の槍を射出し串刺しを狙う!!
パラデウスも手を翳し斥力での防御を行うが、圧倒的なテトラダイ粒子がそれを打ち消し!…パラデウス・アーリーが壁に縫い付けられる!!!


これがレーヴァテインの調和能力《ニヴルヘイムの門》…自身の所持している"レーヴァテイン"一つにつき出力が乗算される、単純で強力な能力…
「これで終わりよ…レーヴァテイン!」
肩にマウントされていた杖《レーヴァテイン》を振るう!


すると、レーヴァテインの目の前の空間に穴が開き…そこから無数の燃える武器《レーヴァテイン》が飛来する!!
…リズの都市に空いた大穴から、夜空めがけて盛大な炎の柱が噴き出した。


ーーーーー


…レレラは燃え尽きた地下道の中で"偶然生き残った"レギレイを完全破壊するべく、右手のアームホーンを展開する。
「…これで、スネーク・フットは終わりですわ、レギュレーター03」
身体のコントロールを奪われないよう、目を合わせずに距離を詰め…アームキルを行う。


「…シリーズRRの誘導、完了。…次のステップに移行」「な…」
アームキルを受け、ボディの崩壊が始まったレギレイは確かにそう言った。
「コントロールアンカー射出」
鈍い痛みが走り、そこでレレラの意識は途絶えた……


ーーーーー


…ふと気がつくとレレラの手は血に染まっていた。まだ暖かい。
「ああ…あ…う、嘘ですわ…どうして……」
倒れている銀髪の女性の手には、引き抜かれた"コントロールアンカー"が握られていた。


外伝「スネーク・フット」終わり。
終章「リターン・デイズ」へ続く。


パラデウス・アーリー:Factory-type02
ファクトリーにより製造された、「アームヘッドではない」巨大生体兵器。
全身に攻性テトラダイ粒子砲を備えている隙の無い重量型機体。


レーヴァテイン:arche-Ω
剣、矢、槍、細枝の4つの"レーヴァテイン"を標準装備しており、「所持している"レーヴァテイン"一つにつき出力が乗算される」調和能力を持つtype-Aアームヘッド。
試作機が2機、量産機が5機、ファクトリーによるレプリカが1機存在する。


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最終更新:2018年01月17日 21:47