これまでのあらすじ
突如レーラビ達に襲い掛かる敵「メッサー最高評議会」。
彼らはファントムであるレーラビに匹敵するほどの身体能力を持ち、今日という日を狙って来た。
第二次アームヘッド廃止計画、その全貌とは…?
ストーリー:リターン・デイズ外伝
エピソードゼロ「ロスト・ラビット②」
『…繰り返す…我々、メッサー最高評議会はレギ前社長の遺志を継ぎ、"第二次アームヘッド廃止計画"を始動する…これは脅しなどではない…』
モニターに表示される威圧的な旧メッサー社ロゴから、突如映像が切り替わり…政府のアームヘッド基地の画像が中継され始めた。
…その数秒後、基地上空で"巨大なロケット"が爆発!
ロケット内部に満載されていた攻性粒子が雨のように降り注ぎ、基地に配備されて居たアームヘッドが全て自壊する!!
『このように、我々はヘブンのあらゆる場所のアームヘッドを破壊できる兵器を開発した』
『猶予は一か月、政府の全面降伏と全アームヘッドの廃棄を要求する…』
首謀者である黒ローブの男は静かに、威圧感をもって告げる…
『…アームヘッドは必ず人類に害を成す、断じて人類の良き隣人などではないのだ』
ーーーーー
…映像の再生が終了し、静まり返るレインディアーズ指令室…
「…以上が、旧メッサー残党の声明です」
その中で、総司令"マキータ・テーリッツ"は静かにその目を見開いた。
「これより、メッサー最高評議会を"敵性組織"として認定。
…情報チームはロケットの軌道から射出地点の特定を開始しろ」
黒いジャケットを翻し、颯爽と指令室を後にするマキータ…
「隊長、どちらへ…?」
「…ちょっとドーナツ買ってくる、そのあとブリーフィングな」
「は、はい…?」
ーーーーー
…一方その頃アルカとレーラビは、片腕武器のアームヘッドを顕現させ、メッサー最高評議会の刺客との戦闘を繰り広げていた。
「ぜーやっ!」
回転斬りで同時に3機の《ボビン》をアームキルし機能停止させる!!
…が、自壊した《ボビン》から黒ローブの男が飛び出し、"何処かから転送されてきた"新品の《ボビン》に搭乗、再び動き出す!
「く…キリがない、その為の量産機か!」
既に30機程を機能停止させたが、絶え間なく乗り換え襲い掛かる敵機!
顕現アームヘッド《RRRR(クアドアル)》は強力な調和能力を持つが、シングルホーン機故に出力に限界があり長期戦には向かない弱点を持つ…
『そう、貴様等の弱点は調査済みなのだ!死ねい!』
アームホーク(テトラダイ伝達機能を持つ手斧)で斬りかかる《ボビン》!!
「メッサーならメッサーの機体を使うのだぜ!」
それをアームホーン刀で受け止めるRRRR!
『ええい黙れ!こうなったのも全部お前たちの所為なのだ!!』
悲壮感漂う斬撃で手負いのRRRRを弾き飛ばす!!
止めを刺すべく接近する敵機!!
『ククク…どうやらここまでのようだな…』
…が!ボビンの一機が背後から突如出現した"何か"の攻撃を受け機能停止!
『な…!?』『新手か!?』
他のボビンが周囲を警戒するが、ただ"影"が広がっているだけでアームヘッドらしき姿は一切見当たらない!!
『…すいません、この辺にドーナツ屋ってありますか』
回線に割り込む謎の男の声!
『はあ?こんな所にあるわけが…』
気を取られている間に、隣にいた筈のボビンの反応がロスト!!
『そうですか、ところで…』『!?』
背後に出現するアンノウン反応!慌てて振り返る黒ローブ!すると…
『…お前ら、何やってんだ?』
黒と黄色のアームヘッド《ゾディアークAA》のカメラアイが、こちらを見つめていた。
次回、「ロスト・ラビット③」に続く。
レインディアーズ所属アームヘッド。かつてのLAM-011Zを彷彿とさせるマキータ専用機。高火力の射撃兵装とバスターブレードを装備。(出典:アームヘッドwiki)
レインディアーズ総司令官を務める伝説的パイロット。ドーナツをこよなく愛する(出典:アームヘッドwiki)
最終更新:2018年09月16日 01:08