これまでのあらすじ
遂に、忘却鞘ディゾナンスと追憶剣をレゾナンスを合体させ、記憶を操る機械《レゾナンスギア》を完成した。
そして、セイルはその力をアルカに託し、Vermicelliとの再融合…4番目の尖兵への回帰を願う。
これが、最善の策だと信じて……


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第66話「英骸:LR_fusion」


真っ暗な宇宙に、無数の光のラインが走る空間…
(本当にいいのぜ?俺はこの世界の敵、お前達の敵なのだぜ…?)
そこで、赤い影…Vermicelliは、向かい合うセイル・ライラビットに問い掛ける。


「……構わない。俺達がレイル・レーラビに戻れば、戦わずにお前を封印できるのだからな」
(だが………補正には、反動があるぜ)
セイルはレーラビとしての記憶を思い出す…補正でアルカの運命を変えた時、その反動で新たな"敵"が現れた事を。


(俺達の…途方もない時間を経た運命が、形を成して直接襲ってくるぜ)
「…そいつは、倒せるのか?」
(…理論上は可能だぜ、でも…本当に恐ろしい事になるぜ?後悔しないのぜ?)


「……後悔なら、もう散々しただろう」
(ぜっぜっぜ……それもそうだぜ)
二つの影が溶け合い、青と赤の光のラインが交差する………!!!


ーーーーー


「ぜぜぜ…俺は…戻れたのぜ…?」
ふと気が付くと、目の前にアルカが居た。
「…レーラビくん!」
「アルカ…君には、本当に心配をさせてしまったぜ」
「気にしないで…レーラビくんが戻って来てくれたなら、それだけで良いんだ」


再会を喜ぶ二人…だが、ここでアルカが何かの気配を感じ取る!
「!!…レーラビくん、何か来る」
「まさか"補正の反動"が、来るのぜ?」
…遠くの空が、空間そのものに亀裂が走り…硝子のように砕け散る!


空間に開いた穴…エクスマギアの外の世界から、解読不能なスパゲッティ・プログラムが流れ込んで来る!
「ぜぜ!こいつは…!」
「レーラビくん、知ってるの!?」


「代替使徒"ヴェルミチェッリ"のもう一つの切れ端!俺が未来世界に飛ばされた元凶だぜ!」
敵の正体を看破し、真名を告げる!
すると電脳パスタは周囲の残骸に吸い込まれ、物質化を始めた…!!


『豁サ縺ュ??シ?シ!!!』
RRRRとLLLLの残骸を吸収した"切れ端"はやがて、一体のサイバー・アームヘッドとして受肉!誕生の雄叫びを上げる!!
「思い出した、この嫌な感じ…どうして僕は忘れていたんだ…」


「弱った半身を吸収する為に、この世界に戻って来たのぜ…!」
レーラビは追憶剣レゾナンスを構え、アームヘッド顕現の構えを取る!
「アルカ…こいつが、最後の敵だぜ!」


「…わかった、あれがレーラビくんの敵なら、僕も戦う」
アルカも忘却鞘ディゾナンスを構え、アームヘッド顕現の構え!
「リグ…力を貸して!」


「顕現!」「顕現ぜ!」
剣と鞘が光を放ち、顕現する二つのシルエット!!


次回、第67話「蘇りの戦士たち」に続く!


  • 英骸:Vermicelli_Ω
一度世界から追放された代替使徒が、大きな補正の流れ《運命》に導かれ再び受肉した姿。
強靭かつ堅牢な身体構造、異常な再生能力、複数の危険な特殊能力を兼ね備えている。



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最終更新:2018年12月08日 22:43