荒城の月


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荒城の月 ◆At.HgW3YH2



荒野に古城。
夜の空には幽かに煙る望月。
白銀の髪を持つ男が一人、その鋭い眼で彼方を見ていた――。



与太話である。

気付いたら見知らぬ場所に居た。
唐突に、見知らぬ男は壇上からこう宣うた。殺し合え、と。最後の一人になるまで殺しあえ、と。
次に気付いた時には周囲の景色は一変していた。無論見知らぬ景色である。

最早これは与太話以外の何物でもない。



しかしこの男――平井銀二にはさして動揺している様子は見てとれない。
落ち着いている。落ち着き払っている。立て続けに有り得ぬ事柄が自身に起きた直後だというのに。
彼の様子を一言で表現するのであれば「冷静」。
数え切れない修羅場を潜り、幾度となく死戦を越えた者にのみ与えられる、泰然とした立ち振る舞い。


彼は理解していた。
冷静を欠いた者を待ち受けるのは破滅である事を。
それは日常に於いても非日常に於いても変わりないのだ。



……さて、どうしたものかね……
この島に来て銀二は初めて口を開いた。
周囲に人は居ない。独り言である。

他人を殺す積もりなど更々ない。
殺す人間の世界は広がらない。殺す人間の世界は必ず閉じてゆくのだ。
だからといって、大人しく殺されてやる積もりも毛頭ないが。
ならば――。
見せてやろう。Mr.Javaとやらに。
魅せてやろう。安価参加者とやらに。

殺す事なく、殺される事なく、このゲームとやら勝ち抜いてみせようじゃないか。


くつくつと男は笑う。
不敵に嗤う。或いは愉快そうに。それはそれは愉快そうに。

いうなれば、これは「ギャンブル」。
文字通り、生死を賭けたギャンブルである。

――「敗れ」は近い……おそらく次か、その次……
――今さら勝ち逃げなどできぬ……それだけはしちゃいけない……
――オレに残された道は、壊滅的に敗北を喫し去るか……
――あるいは

――勝ち続ける……灰になるまで……


そして月輪の下で銀王と呼ばれた男は歩きだす。


【D-7・荒野/一日目・深夜】



【名前】平井銀二@銀と金
【状態】健康
【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、

【思考】殺し合いにはのらず、ゲームに勝利する
    1.『 Mr.Java』『安価参加者』についての情報を得る
    2.その為に必要な人材、道具等を入手したい。

05:ただそれだけのために 時系列順 07:あなたのためだから。
05:ただそれだけのために 投下順 07:あなたのためだから。
GAME START 平井銀二 [[]]