4月、講談社学術文庫から『内省と遡行』文庫化。4月、デューク大学で講演«On Transcendenta»。5月、河出書房新社から『闘争のエチカ』刊行。6月、講談社文芸文庫から『日本近代文学の起源』文庫化。7月、『季刊思潮』創刊。12月、野間文芸新人賞の選考委員になる。
代表的論文:「探究」「1970年=昭和45年」「ポストモダンにおける「主体」の問題」
● 「〈固有名をめぐって1〉 1970年=昭和45年」、『海燕』1988年1月号
 →改題「1970年=昭和45年:近代日本の言説空間」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5→講談社学術文庫、1995.6
 →改題「近代日本の言説空間:1970年=昭和45年」、『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「探究(第三十一回) 超越論的自己」、『群像』1988年1月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● インタヴュー「ファシズムの問題」(1988.11.15.聞き手:西田裕一)、『現代思想』1988年3月号「特集=ライプニッツ」
 →『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 「探究(第三十二回) 弁証法について」、『群像』1988年2月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「探究(第三十三回) 主観性と主体性」、『群像』1988年3月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「超越論的主体性:ド・マン、ハイデガー、西田」、『現代思想』1988年3月号「特集=ファシズム:〈精神〉の宿命」
 →『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 「学術文庫版へのあとがき」(1988.3.3.記)、『内省と遡行』講談社学術文庫、1988.4
● 「〈固有名をめぐって2〉 同一性の円環:大江健三郎」、『海燕』1988年4月号
 →改題「同一性の円環:大江健三郎と三島由起夫」、『終焉をめぐって』福武書店、1990.5.15→講談社学術文庫、1995.6
 →加筆修正・改題「近代文学の終り」、『定本柄谷行人集5 歴史と反復』岩波書店、2004.7
● 「探究(第三十四回) 超越論的動機」、『群像』1988年4月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「ポール・ド・マンのために」(1988.3.25.記)、『日本近代文学の起源』講談社文芸文庫、1988.6
● 「はじめに」(1988.3.30.記)、柄谷行人・蓮實重彦『闘争のエチカ』河出書房新社、1988.5
● 談話「書を捨てるための「頭の基礎体力」作り:記憶力トレーニングと常識本」、『朝日ジャーナル臨時増刊号』1988年4月20日号「BOOK GUIDE '88 カウチ・ポテト時代のシステム読書術」、朝日新聞社
● 「武田泰淳『司馬遷:史記の世界』」、『新潮』1988年5月号
● 「冬の蝿」、『群像』1988年5月号
● 「共同討議 〈場所〉をめぐって:外に在り、かつ単独性として在ること」(磯崎新・市川浩・鈴木忠志との座談会)、『季刊思潮』no.1、1988.7「特集=〈場所〉をめぐって」、思潮社
 →『シンポジウム』思潮社、1989.12
● 「ポストモダンにおける「主体」の問題」(1988.4.11.デューク大学でThe Duke Center for Critical Theory主催の会議にて発表)、『季刊思潮』no.1、1988.7「特集=〈場所〉をめぐって」
 →『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.1、1988.7「特集=〈場所〉をめぐって」
● 第31回群像新人文学賞選評「既視感のなかから」(当選作 小説:石田郁男『アルチュール・エリソンの素猫』、評論:室井光広『零の力:J-L・ボルヘスをめぐる断章』)、『群像』1988年6月号
● 「固有名をめぐって:「季刊思潮」創刊のために」(1988.5.28.赤坂草月ホールにて『季刊思潮』主催の講演)、『図書新聞 』1988年6月25日号、図書新聞社
 →『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 「探究(第三十五回) 固有名をめぐって1」、『群像』1988年7月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「闘争する批判のために」(蓮實重彦・絓秀実・高橋源一郎・丹生谷貴志との座談会)、『週刊読書人』1988年7月18日号
● 「探究(第三十六回) 固有名をめぐって2:名と言語」、『群像』1988年8月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「大岡昇平著『小説家夏目漱石』:漱石の文」、『文學界』1988年8月号
● 「探究(第三十七回) 固有名をめぐって3:可能性と現実性」、『群像』1988年9月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 「日本語で書くことの意味」(リービ英雄との対談)、『文學界』1988年9月号
 →『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「外部・異人・天皇制」(赤坂憲雄・百川敬仁との座談会)、『GS たのしい知識』第II期vol.7、1988.9、「特集=神国・日本」、UPU
● 「安吾その可能性の中心」(1988.9.24.東洋大学にて日本近代文学会主催の講演)、『言葉と悲劇』第三文明社、1989.5→講談社学術文庫、1993.7
● 「共同討議 〈分裂病〉をめぐって:固有名の欠如・不成立」(木村敏・中井久夫・市川浩との座談会)、『季刊思潮』no.2、1988.10 「特集=〈分裂病〉をめぐって」
 →『シンポジウム』思潮社、1989.12
● 「ライプニッツ症候群:吉本隆明論」、『季刊思潮』no.2、1988.10 「特集=〈分裂病〉をめぐって」
 →改題「ライプニッツ症候群:吉本隆明と西田幾多郎」、『ヒューモアとしての唯物論』筑摩書房、1993.8→講談社学術文庫、1999.1
● 「編集後記」、『季刊思潮』no.2、1988.10 「特集=〈分裂病〉をめぐって」
● 「探究(第三十八回) 固有名をめぐって4:関係の偶然性」、『群像』1988年10月号
 →『探究II』講談社、1989.6→講談社学術文庫、1994.4
● 談話「ライプニッツと現実性」、『現代思想』1988年10月号「特集=ライプニッツ:バロックの哲学」
● 「固有名・表出・集合」(大澤真幸との対談)、『季刊哲学』no.5、1988.11「特集=神の数学:カントールと現代の集合論」、哲学書房
 →改題「コミュニケーションの奇蹟」、『ダイアローグIV 1987-1989』第三文明社、1991.12
● 「堕落について:坂口安吾『堕落論』」、『新潮』1988年12月号「特集=昭和文学の結節点」
 →『坂口安吾と中上健次』太田出版、1996.2→講談社文芸文庫、2006.9
● 「中野重治と転向」、『中央公論文芸特集』1988年冬季号、1988.12
 →『ヒューモアとしての唯物論』筑摩書房、1993.8→講談社学術文庫、1999.1
● 「文庫版へのあとがき」(1988.11.25.記)、『批評とポスト・モダン』福武文庫、 1989.1

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最終更新:2009年05月25日 19:08