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*サイト、コンテンツ等3 -このページではゲームに関わる事件やブームなどの知識の紹介をしています。 -有名サイト、動画、イベント関連に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等]]を参照の事。 -テレビ番組、DVDなどの映像メディア、ラジオ番組に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等2]]を参照の事。 -ゲームに関わる組織や計画に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等4]]を参照の事。 ---- #contents(fromhere) ---- *知識 **アイドル声優ブーム 1990年代中盤に起きた、若手女性声優にアイドル的な人気が集まった現象を指す。当Wikiはテレビゲームを論ずる場所なので、声優業界におけるその是非や功罪については割愛する。~ 声優に注目が集まること自体は定期的に起きているが、1990年代中盤のブームはゲーム業界とも関係が深い。ハードの性能向上にともない、テレビゲームから声が出ることが一般的になると、声優の存在が当時のゲーマー(今もそうだがほとんどが男性)からもクローズアップされるようになった。~ その先駆けとなったのは、生音を扱えるCD-ROMとPCM音源が標準搭載となった、後期のPCエンジン。一部のPCE専門誌は、女性声優の写真やインタビューなどが当然のように掲載され、声優専門誌の原型とも言えるような誌面となっていた。 PS/SS時代に突入すると、声優の存在そのものが売りとなるゲームが登場。実写取りこみされた女性声優と、ボーリングやビリヤードで遊ぶゲームが発売されるなど、当時のゲーム業界はアニメ業界並に声優が注目されていた。~ 別の業種との関係が急に深くなれば、当然ながらトラブルが発生するわけで、ゲームメーカーと声優側との間で、ギャラの支払いを中心にいろいろと問題が起きたらしい。また、アイドル声優と会うのが目的で配役を決める、公私混同職権乱用なゲーム開発者もいる(有名なのは能登麻美子好きと言われている''小林裕幸'')。~ **クソゲーブーム 1990年代末から2000年代初頭に起こった、クソゲーレビューのブームのこと。KOTYや当Wikiは、このブームの延長線上にある。~ 90年代の初頭から中盤に起きた、~ -過去のゲームを再評価する傾向(リメイクやプレミア化など) -十年に一度の伝説的クソゲー『[[デスクリムゾン]]』の発売 -「謎本」「トンデモ本」ブームの波及 あたりが、発生要因として挙げられるだろうか。~ 火付け役はゲーム雑誌のコラム『悪趣味ゲーム紀行』と、クソゲー紹介書籍『超クソゲー』。「扱う題材だけでなく、題材のいじり方でも読者の興味を引く」という両者(および「謎本」「トンデモ本」)のスタイルは、現在のクソゲーレビューでも踏襲されている。~ ゲーム誌の読者コーナーや、パソコン通信などの定番ネタにすぎなかったクソゲー話は、先に挙げた両者のヒットによって、商業出版が可能なほどのポテンシャルがあると認識されるようになった。~ 最盛期には、クソゲー中心のゲームレビュー書籍が、中小の出版社から積極的に発売された。さらには『[[グルーヴ地獄V]]』のように、クソゲーであることを自称したソフトも登場している。~ しかし、インターネットの本格的な普及が始まると、ゲームマニアの手によるクソゲーレビューのサイトが乱立。無料で読めるテキストで需要が満たされるようになったため、商業市場でのブームは次第に沈静化していった。(それだけが原因ではないだろうが)~ ゲームファンが過去の作品を見直すきっかけになったというプラス要素もあるが、ゲームソフトのプレミア化を促進したというマイナス面も強い。またインターネットの普及後は、一部ライターの素行の悪さがゲーマーから問題視されるようになった。 **ゲーム業界ブーム 1990年代末から2000年代初頭に起こった、ゲーム業界そのものに注目が集まった事態のこと。クソゲーブームとも期間が重なる。~ この時期、テレビゲームのメーカーやクリエイターが、ゲーム雑誌だけでなく一般のメディアからも注目され、ゲーム関係者の露出が急増した。~ 注目度アップの反動からか、業界のゴシップや残酷物語が、クソゲー本やインターネットなどを通じて噴出していく。その勢いはゲーム業界内に留まらず、日本共産党の機関紙『赤旗』が、セガのパソナルーム(追い出し部屋((本来は「会社都合退職」のはずを「自主都合退職」させるために間接的な嫌がらせを行う為の監禁部屋。「パソナルーム」はセガでの隠語。)))の存在をスッパ抜くという事態にまで至った。~ これによりテレビゲーム業界は、夢のあるベンチャーという虚飾が剥がれ、他の業界(それも底辺レベル)と大して変わらぬのではないかと、世間から認識されるようになる。~ (そもそもメディアで華々しく取り上げられていたのは一般企業で言う「''成功した''部課長クラス」もしくは「''成功した''ベンチャー企業の社長」の話だけである。当然その何倍もの失敗例があるだろうし、平社員がどんな待遇を受けているかも判らない)~ 2000年代初頭、不況の波が本格的にゲーム業界へと波及してきたところに、ITバブルの崩壊が重なったため、ゲーム業界やIT業界の注目度が激減。それにともない、ゲーム業界ブームも終息していった。 **ゲーム脳 日本大学教授''森昭雄(もり・あきお)''が提唱した「ゲームが脳を退化させる!」というトンデモ理論に基づく造語。~ 実態としては''根拠0の出鱈目極まりない大嘘''であり、ゲーム業界及び脳神経学の研究者の双方から「疑似科学」として現在は''完全に否定されている''。~ この論理がなぜ一時期大きく取り上げられたかと言えば、結局の所は教育や躾の責任所在を自身に負う気の無い人々に恰好のスケープゴートとされたのであり、従来そのような「若者をダメにする」負の存在と見なされていたマスメディアが丁度良い転嫁相手と見た事によるともされる((だが後にゲーム脳説を批判する報道をテレビ局も行っている。))。~ このほか、ゲームがマスメディア(特にテレビ局)と時間&TVというハードウェアのパイを奪い合う関係にある為、脅威と化してきているゲームを貶める材料が欲しかった、と言う説もある。~ 要するに、''都合の悪い事全てをゲームのせいにされた''のである。~ **三国志III事件 著作権に関連する裁判沙汰事件の1つ。[[こちら>著作権]]を参照。 **中古裁判 著作権に関連する裁判沙汰事件の1つ。[[こちら>著作権]]を参照。 **テイルズ署名騒動 『[[テイルズ オブ ヴェスペリア>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/202.html]]』の移植問題と『[[テイルズ オブ バーサス]]』の出来が大きなきっかけで、『ヴェスペリア』以前から乱発・迷走をしていること、シリーズの激しい格差、特定のキャラクターのイメージを激しく損なうふざけた内容だった予約特典DVDに不満を持っていたテイルズ オブシリーズのファンが中心となり、現在までのシリーズの商法やスタッフの態度を改めさせるために2ちゃんねるに署名スレを立て、署名活動が始まった。~ だが2ちゃんねるのハード・業界板(通称ゲハ。七厨板に数えられるほど評判の悪い板)で署名活動が露呈されると(正確にはゲハ経由で有名ブログに取り上げられたのがきっかけ)、ゲハの住民は署名活動を始めたのは''Xboxユーザーの仕業と判断。''署名活動の詳細の文面にあった「謝罪」という言葉に過剰に反応し当該スレを荒らし回った。~ 結果、署名のコメントに暴言が載るようになるなどまともに署名活動ができなくなり''逆に著名の発起人が謝罪に追い込まれ打ち切りとなった''。この事件はシリーズファンの間でも話題になり、某有名テイルズユーザーがblogで署名について「くだらない」とコメントしている。~ 募集された署名は1000人には満たなかったが、バンナムの元には届けられた。署名活動の甲斐もあってか、『[[テイルズ オブ グレイセス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/781.html]]』の予約特典DVDのドラマはマジメ(TGSダイジェストやゲーム内サブイベはあいかわらずであったが)な内容となっていた。~ 以前のはっちゃけた予約特典DVDを楽しんでいたユーザーの中には『グレイセス』特典DVDの内容に不満を持っている者もいる。~ その反面で公式の悪ノリ・悪ふざけのせいで(キャラ崩壊・踏み台などにより)一部のタイトルのファンが精神的被害を受けた事もまた事実なので、その点は汲むべきであろう。~ #region(参考動画) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm9049634) #endregion しかし、肝心の商法についてはグレイセスでまたやらかした。しかも、現時点で明かされている内容の段階で「''PS3版ヴェスペリアよりもエグい''」とする意見も見られる。~ ヴェスペリアの際の署名活動程度ではバンナムの目を覚まさせることは出来なかったと言う事であり、2010年10月10日の「マチ★アソビ」でのユーストリーム配信ではバンナム広報が 「''先に遊べるならいいじゃないですか''」 と完全版商法を肯定するかのような発言までも飛び出し、ファンをただの金づるとしてしか見ていないというのがもはや否定出来る要素がないレベルで強固に確立してしまったと言えよう。~ 予約特典についても、なりきりダンジョンX予約特典でまた以前の悪い意味ではっちゃけた内容となってしまっている。~ **PSN個人情報流出事件 2011年4月、SCEが運営・管理するプレイステーションネットワーク(以下PSN)が、何者かのサイバーテロにより個人情報が盗難され、それが切欠でPSNに通信障害が起きた事件。~ この事件の被害は国内にとどまらず世界全体に広がり、被害件数は1億件を超えるとされ、個人情報流出事件過去最悪を記録している。~ 事の発端は、『ハッカー集団「アノニマス」とSCEの間で過去にあったいざこざへのアノニマスからの報復』『ソニーが違法ツール「PS Jailbreak」を使用不可にした事による報復』『全く別の犯罪組織による犯行』と様々な説があるが、詳細は不明である。ただ管理が杜撰なのは確かである。~ 大規模な通信障害により個人情報が流出した可能性が出たため、SCE側がPSNのサービスを停止した。~ 5月28日より各地にてサービスが再開。国内は7月6日と最も遅かったが復旧した。だが、パスワードを変更しなければPSNにログインできず、PCからPSNへアクセスすることは不可能になっており、その手続きはPS3を使うかアカウントを一度抹消するかしかない状況になっていた。~ この事についてSCE側からユーザーにまたしても公式の文章は出ておらず、ユーザー、DL販売やDLCを配信しているメーカー達の怒りと不信感を買う事に。5月27日に復旧に先立って、お詫びとしてPS3またはPSPで5タイトルのうち2作を無償ダウンロード(そのほかにもPlayStation Homeや週刊トロ・ステーションユーザーは別途保障)すると公表した。~ 個人情報流出に対するお詫びのソフト無償配信、と取られがちではあるが、実際は''ハッキングによる長期間のPSNサービス停止に対するお詫び''であり、''個人情報が流出したことに対するお詫びは2012年6月現在、未だになされていない。'' ~ 因みに以下が無償で提供されたタイトルである。尚、海外ユーザーに対する無償サービスとはソフトの内容に違いがあり、そこに不満の声を上げる日本ユーザーもいた。 ~ また、この無償提供サービスはたった一ヶ月間の期間限定であった。 -PS3配信タイトル --[[The Last Guy>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/798.html]] --おいでよロコロコ!! BuuBuu Cocoreccho! --無限回廊 -序曲- --WipEout HD --ハスラーキング -PSP配信タイトル --勇者のくせになまいきだor2 PSP the Best --みんなのスッキリ --[[パタポン2 ドンチャカ♪ PSP the Best>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1389.html]] --リトルビッグプラネット ポータブル --LocoRoco -Midnight Carnival- **レゲーブーム 90年代後半に起きた、ファミコンなどのレトロゲームの需要が大きくなった時期。当時のファミコン少年たちも20代後半となり、少年時代を懐かしむ風潮が生まれたのだろう。~ ブームの火付け役は雑誌『ユーズド・ゲームズ』であると思われる。全盛時には、同誌に取り上げられたゲームが中古で値上がりする現象がよく見られ、そのせいで昔からのレゲーファンには疎まれたりも。~ このレゲーブーム以降、よくいえば入手機会の提供、悪く言えば二毛作狙いの復刻版やリメイクが爆発的に増えていくことになり、現在その血脈はバーチャルコンソールやゲームアーカイブスなどのDL販売に受け継がれている。 ---- *知識(アダルトソフト関連) **177事件 1986年にマカダミアソフト((デービーソフトのアダルトゲーム用ブランド名。当時の雑誌広告だとデービーソフトの(一般向けゲームの)広告ページにマカダミアソフトの(アダルトゲームの)広告も載っていたのでブランドを分けた意味あるのかは疑問だが。))のアダルトゲーム『177』が国会に取り上げられ発売禁止に追い込まれた事件。~ このゲームの名前の由来は「刑法第177条(強姦に関する法律)」。女性を強姦してイカせる事が出来れば和姦が成立、結婚してハッピーエンドという内容。今で言う陵辱系ゲームの元祖((ただし強姦物としてはパソコンショップ高知の『ロリータ2』(1983年)が先(なお『1』は野球拳だった)。))。~ 主人公による強姦をメインとした内容((ジャストの『天使たちの午後』(1985年)も主人公が強姦をしているが(一応は)メインではない。))、刑法を出汁にした題名から公明党の草川昭三氏に目を付けられ、初めて国会で取り上げられたアダルトゲームとして歴史に名を残す事に成った。~ 実際のところは不明だが、デービーソフトを始め、アスキー、エニックス、光栄、ファルコム等の兼業メーカーがエロゲーから撤退した一因とも考えられる((一番の理由は任天堂からのファミコン参入に対する条件と言われているが。))。~ その後もジャストやアリスソフトなどの専業メーカーはそのまま作り続けていたが、後に「沙織事件」が起き、大きく自主規制を促される事になる。~ そして現代では世相の変化からか陵辱ゲームも増えたが、今度は海外が発端の「レイプレイ事件」が起こる事と成った。~ **沙織事件 1991年に起きたアダルトゲーム業界に大きな影響を与えた万引き事件。~ 京都府在住の(当時)中学生が万引きで補導された。それだけなら大した事ではなかったのだが、その時盗んだものがアダルトゲーム『沙織 -美少女たちの館-』であった。((盗んだソフトは複数あり、沙織はその中の一つという説もある。))~ 元々1989年に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件というヲタク系の犯人による連続殺人事件が起きた際、犯人が所持していたアダルトゲームを過剰に報道していた時だったため((実際には犯人の部屋にあったアダルト・ホラー系の雑誌・ビデオ・ゲームの割合はごく少数に過ぎず、大半が普通に問題のない物品であった。しかし、ある民放カメラマンがわざわざ成年向け書籍を意図的に見えやすい場所に移動させていた行為があったことが関係者の証言で明らかになっている。))、世論が「こんなゲームがあるから事件が起きるんだ」とスケープゴートに活用しだした。((もっとも、前述の177事件もあり介入のタイミングを狙っていたという要因のほうが大きい。また、ゲーマーの中にも、こうしたアダルトゲームを自分たちの迷惑になる存在として切り捨てる意見は少なからず存在した。沙織事件の直前に公刊された伊藤哲郎『パソコンゲームの達人―究極のクソゲー・ハマリゲー博物誌』は、当時ヲタクやアダルトゲームを嫌悪したPCゲーマーの心理を知ることができる。ただし、同書はジャストはくそみそに貶す一方、キララは一定の評価をしている。))~ また、この時点でゲームのレーティングは作られておらず、メーカー各社の自主規制に任されていた。そのため、18歳未満の高校生、中学生がアダルトゲームを購入し、アダルトゲーム誌にも公然と投稿していたので、これまた警察に睨まれる原因となっていた。さらに、性器が未修正だったり、モザイクを簡単に外せる裏技を仕込んでいたゲームもあり((性器の露出は警察に「わいせつ図画」とされるため、モザイクなど何らかの方法で隠すのが作法だが、裏技的にモザイクを外せる作品があった。また、解像度の低い初期の作品などは、モザイク自体がないものも多かった。))、これは明確に&bold(){「わいせつ物」として違法とされた}。~ なお、『沙織』には、&bold(){婦警がパトカーでオナニーする場面があった}ことも、警察の怒りを買う一因となったという。~ これにより1991年11月25日、沙織の開発元であるフェアリーテール((会社名は有限会社キララ、のちに有限会社アイデス→エフアンドシー株式会社(F&C)。実はPC版のオホーツクに消ゆの開発などに関っている。また、直接的にはブランド名X指定名義の作品である。))、親会社のジャストが家宅捜索を受け、ジャストとキララの社長、キララの配送室長が猥褻図画販売目的所持で逮捕された。~ その結果『沙織』の他、フェアリーテールの『ドラゴンシティX指定』、ジャストの『天使たちの午後3 番外編』『天使たちの午後4 ~ゆう子~』が摘発を受けた。~ アダルトゲーム開発各社は大混乱に陥り、それからしばらくの間、過剰といえる修正(不自然に下着を穿いているなど)を施してなんとか発売したり、急遽全年齢対象の作品を制作したり、あるいは下請けの仕事で糊口を凌いだ。~ もちろん、作品自体がお蔵入りになったり、アダルトゲームから手を引いた関係者も多かった。~ 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA、現コンピュータソフトウェア協会)は、かねてからアダルトゲーム用の18禁シール(パソ協シール)を用意していたが、翌年にパソ協およびパソコンソフト流通各社((当時の流通最大手はソフトバンクであった。))の強い意向で、アダルトゲームの審査を中心に行う「コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)」を設立させた。流通各社としてもアダルトゲームの売上は無視できず、警察に摘発されずに、安心してアダルトゲームを売れる体制を必要としたのである。~ この事件は1970年代の永井豪や手塚治虫を非難していた漫画狩りに酷似しており、過剰な自主規制による表現の自由の侵害が問題となった。一方で、モザイク外しなど、黎明期ゆえに見過ごされてきた問題があったことも事実であった。~ あるいは、モザイク外しを含めて当事者が表現の自由を徹底して争えば、違った展開になった可能性はある。しかし、ジャスト、キララともそうした法廷闘争は行わなかったようで、あっさり有罪判決が確定してしまった。~ そもそも、この理論なら時代劇もハリウッド映画も殺人を助長している((実際アメリカでは、映画『ダーティーハリー』の後に「S&W M29(所謂.44マグナム)」を使う犯罪者が増えたと言う話もある(事実かは不明)。劇中で威力が誇張されたのが原因と考えられる。ただし劇中で使用しているのは主人公の刑事。))。とは、作家の山本弘氏((ただし彼はゲーム業界の人間でもある。また正確にはエロゲーではなく、RPGやFPSを残虐だという意見に対して言った物。))の言。~ なお、事件へのキララとジャストの対応は対照的で、キララは摘発された作品を販売停止後、完全に黒歴史とした。現在のF&C公式サイトの作品リストにも、両作品は入っていない((当時の社内の混乱のためか、それ以外の作品でもリストから漏れているものがある。『卒業写真/美姫』は、一時的に発売した全年齢作品の一つだが、PC版は作品リストになく、PCエンジンへの移植版のみがリストに載っている。))。一方、ジャストは修正版を後日発売している。F&Cは現存しているが、ジャストは2001年倒産した。~ 近年は、年齢制限のない小説や漫画などでも、中高生でエロゲオタ、あるいは関係者という人物が公然と登場するようになった。それだけアダルトゲームが受け入れられる存在になったと言えるが、やはり現実の18歳未満の諸君は、真似しない方が無難だろう。~ 特に、&bold(){警察に摘発される事態には絶対になってはいけない。}そうなれば、結局自分自身とエロゲ業界、ひいてはゲーム業界全体の首を絞めてしまうからである。~ //**レイプレイ事件 //騒動を起こした作品にコンセプトが引き継がれたという「INTERACT PLAY VR」に最低限の事件の概要だけ記載 //00年代後半に起きたエロゲー業界の規制強化のきっかけとなった事件。~ //発端は2006年にILLUSIONより発売されたゲーム『レイプレイ』。~ //このゲームは所謂「陵辱ゲー」と呼ばれるもので、そういう方面での過激な展開も少なからず存在していた。~ //しかし2009年2月、それの''海賊版''がイギリスのアマゾンマーケットプレイスで販売された。なおILLUSIONは日本国内以外での販売は認めていない。~ //イギリス労働党のキース・ヴァズ議員((暴力的な内容の含まれるゲームの反対運動を行っている。少年犯罪をゲームのせいにする性質の人間。))が元々「グランドセフトオート(GTA)」((本来は車泥棒をするゲームだが、内容にギャングの抗争が含まれているどころか、無意味に市民を皆殺し出来ると言う、有名な残虐ゲームシリーズ。))を想定して「強姦を疑似体験できるゲームが販売されている」と発言した所「GTAはそんなゲームではない」と反論され、後に見付けたのが日本のこのゲームである。「誰であろうと購入するのは許されない」と英国議会で発言。~ //それに乗っかる形でアメリカの人権団体も抗議声明を出し、日本政府などに抗議文を提出。~ //日本国内でも報道が過熱し、全国の販売店・ネットショップが販売を自粛し、作品の存在自体が抹消された((そのため現在、『レイプレイ』にはちょっとした稀少価値がついている。))。~ //さらに世論に押される形でソフ倫が規制を強化し、日本で「陵辱ゲー」の販売が敬遠されるようになった(もっとも僅かな期間だが)。~ //この決定によりエロゲー業界は大きな影響を受けることとなり、路線変更を余儀なくされるブランドが相次いだ。~ //これについては当然反発も多く、「GTAは許可されて((ただし発売禁止までは行かないものの、数々の騒動はおきている。))何故レイプレイはだめなのか」「(陵辱ゲーという)ガス抜き手段を失い、逆に性犯罪の発生率が高くなるのでは」という疑問の声も投げかけられている。実際、日本は先進国で最も児童ポルノにゆるいと言われながらも、性犯罪の発生率自体はかなり低い。こうした背景にはこういうエロゲの存在も少なくはないだろう。~ //女性を強姦し堕胎させる展開も有る!と騒がれた当該作品の内容だが『駅のプラットホームに立つ女の子に風を吹きかけてスカートをめくって辱める』というバカゲー的側面も有り「こういう作風を知らない人が見れば過激に思うかもしれないが、まだまだヌルいほう」という評価が多い((きついものになると暴力表現やグロ表現も多用されるが、当該作品にはそれが全くないため。))。~ //実際、このWiki(姉妹Wiki含む)に記事がある18禁作品ならば[[さよならを教えて>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/932.html]]、[[School Days]]の方が遙かに過激な内容であり、該当作品はその足元にも及ばない((逆に言えば、これらの作品が槍玉に挙げられなかったのは不幸中の幸いだった。))。~ //ただ当該作品は2Dゲームではなく、リアル志向の3Dゲームであるため表現が生々しくなってしまったというのはあるだろう。~ //ちなみに発売・開発元であるILLUSIONはこの件でいわゆる規制派からは批難を受けたが、ユーザーからは非難されず同情的な目で見られており((この事件自体、英国業者による海賊版の販売が原因であり、内容自体は(エロゲーユーザーから見れば)そこまで問題があるわけではないため。))((またこのゲームが英国議会で取り上げられたこと自体、キース・ヴァズ議員が自身の不祥事からの話題逸らしが理由であるとも言われている。実際この事件の3ヶ月後、ヴァズ議員の公的資金の私的流用が報じられている。))、陵辱路線は行わなくなった((ただし事件から約5年が経った2013年に明確な陵辱ゲーである「プレミアムプレイ・ダークネス」を発売し陵辱路線を復活させた。))ものの元々3Dに強いメーカーとしての声望もありブランドは存続している。~ //もっとも、事件後初の作品が明らかにドラゴンクエストをネタにしていた(特にキャラデザ)ため、(スクエニ的な意味で)心配されたが。~ //なお日本国内ではこれだけの問題になったのに対し、''海賊版レイプレイを販売したアマゾンマーケットプレイスと英国業者は何のお咎めも受けておらず密かに販売を取りやめて逃げた''ため、その部分も痛烈に批判されている。~ //以降、複数のエロゲーメーカーが国内限定販売を強調するようになり、公式ホームページも海外から見れないようにした((カナダ等では、未成年に見えるエロ絵が描かれたホームページに繋いだ時点で逮捕される可能性もある。そうなるとメーカー側も犯罪を誘発した事になってしまう。余談だが外務省のホームページには、アメリカでの生活上の注意事項として、「幼稚園に通う少女が、父親と一緒にお風呂に入るのがいやだと幼稚園の作文に書いた結果通報され、児童保護局による調査を受けた」という事例が紹介されている。))((ただしプロキシを挿して接続国を誤魔化せば簡単に見られる。もっとも、そこまでする相手なら仕方が無いとメーカー側の言い訳が立つのが重要。))。~ //メーカーのこの対応を批判する海外ユーザーもいるが、国内ユーザーからは「海賊版ユーザー((海外で正式販売されていない以上、個人輸入しない限り海賊版ユーザーである。個人輸入については国により規制はまちまちだが、近年は児童ポルノとみなされれば没収される可能性が高い国が増えている。))((もちろん、エロゲー全体を含めれば正規の海外版が出された例はあるが、凌辱ものに関しては推して知るべし。))のくせに生意気だ」~ //「御前達(イギリスの業者(及び客))の所為なのに反省も無しか?」「先に自分の国の法律を変えてから言え」と逆に批判されており、ネットでの火種にもなっている。まぁ英国やアメリカの人間はまだしも、他の国の人間にはどうしようも無いことなので、そちらのユーザーにとってはとんだとばっちりではある。~ //もっとも、海外ユーザーの多くは非正規の[[割れ厨]]という冷めた意見もある((一応彼らの言い分は「作品を広めたい一心であり、理想は正式販売。正式販売されれば辞める」。ほぼ言い訳。))。~ //なお性的描写については、日本と海外では規制のポイントが違うことに注意が必要。[[韓国では「ビキニ姿は18禁」>Tomak ~save the earth~ Love Story]]という厳しさだが、欧米では「見せる」ことについてはゾーニングさえ気をつければ寛容な国が多い((その代わり「見たくない人に見せない」為の規制が厳しいわけだが。日本のように、日常的にエロ広告に接する環境にはない。))。問題は、児童ポルノや性犯罪、差別を想起させる内容で、凌辱ものはこちらの規制に引っかかってしまうのである。児童ポルノを含め、米国の性表現規制は、21世紀に入ってから急速に厳しくなっているらしい([[ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性>http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0105-7.html]])。 ~ ----
*サイト、コンテンツ等3 -このページではゲームに関わる事件やブームなどの知識の紹介をしています。 -有名サイト、動画、イベント関連に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等]]を参照の事。 -テレビ番組、DVDなどの映像メディア、ラジオ番組に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等2]]を参照の事。 -ゲームに関わる組織や計画に関しては[[用語集/サイト、コンテンツ等4]]を参照の事。 ---- #contents(fromhere) ---- *知識 **アイドル声優ブーム 1990年代中盤に起きた、若手女性声優にアイドル的な人気が集まった現象を指す。当Wikiはテレビゲームを論ずる場所なので、声優業界におけるその是非や功罪については割愛する。~ 声優に注目が集まること自体は定期的に起きているが、1990年代中盤のブームはゲーム業界とも関係が深い。ハードの性能向上にともない、テレビゲームから声が出ることが一般的になると、声優の存在が当時のゲーマー(今もそうだがほとんどが男性)からもクローズアップされるようになった。~ その先駆けとなったのは、生音を扱えるCD-ROMとPCM音源が標準搭載となった、後期のPCエンジン。一部のPCE専門誌は、女性声優の写真やインタビューなどが当然のように掲載され、声優専門誌の原型とも言えるような誌面となっていた。 PS/SS時代に突入すると、声優の存在そのものが売りとなるゲームが登場。実写取りこみされた女性声優と、ボーリングやビリヤードで遊ぶゲームが発売されるなど、当時のゲーム業界はアニメ業界並に声優が注目されていた。~ 別の業種との関係が急に深くなれば、当然ながらトラブルが発生するわけで、ゲームメーカーと声優側との間で、ギャラの支払いを中心にいろいろと問題が起きたらしい。また、アイドル声優と会うのが目的で配役を決める、公私混同職権乱用なゲーム開発者もいる(有名なのは能登麻美子好きと言われている''小林裕幸'')。~ **クソゲーブーム 1990年代末から2000年代初頭に起こった、クソゲーレビューのブームのこと。KOTYや当Wikiは、このブームの延長線上にある。~ 90年代の初頭から中盤に起きた、~ -過去のゲームを再評価する傾向(リメイクやプレミア化など) -十年に一度の伝説的クソゲー『[[デスクリムゾン]]』の発売 -「謎本」「トンデモ本」ブームの波及 あたりが、発生要因として挙げられるだろうか。~ 火付け役はゲーム雑誌のコラム『悪趣味ゲーム紀行』と、クソゲー紹介書籍『超クソゲー』。「扱う題材だけでなく、題材のいじり方でも読者の興味を引く」という両者(および「謎本」「トンデモ本」)のスタイルは、現在のクソゲーレビューでも踏襲されている。~ ゲーム誌の読者コーナーや、パソコン通信などの定番ネタにすぎなかったクソゲー話は、先に挙げた両者のヒットによって、商業出版が可能なほどのポテンシャルがあると認識されるようになった。~ 最盛期には、クソゲー中心のゲームレビュー書籍が、中小の出版社から積極的に発売された。さらには『[[グルーヴ地獄V]]』のように、クソゲーであることを自称したソフトも登場している。~ しかし、インターネットの本格的な普及が始まると、ゲームマニアの手によるクソゲーレビューのサイトが乱立。無料で読めるテキストで需要が満たされるようになったため、商業市場でのブームは次第に沈静化していった。(それだけが原因ではないだろうが)~ ゲームファンが過去の作品を見直すきっかけになったというプラス要素もあるが、ゲームソフトのプレミア化を促進したというマイナス面も強い。またインターネットの普及後は、一部ライターの素行の悪さがゲーマーから問題視されるようになった。 **ゲーム業界ブーム 1990年代末から2000年代初頭に起こった、ゲーム業界そのものに注目が集まった事態のこと。クソゲーブームとも期間が重なる。~ この時期、テレビゲームのメーカーやクリエイターが、ゲーム雑誌だけでなく一般のメディアからも注目され、ゲーム関係者の露出が急増した。~ 注目度アップの反動からか、業界のゴシップや残酷物語が、クソゲー本やインターネットなどを通じて噴出していく。その勢いはゲーム業界内に留まらず、日本共産党の機関紙『赤旗』が、セガのパソナルーム(追い出し部屋((本来は「会社都合退職」のはずを「自主都合退職」させるために間接的な嫌がらせを行う為の監禁部屋。「パソナルーム」はセガでの隠語。)))の存在をスッパ抜くという事態にまで至った。~ これによりテレビゲーム業界は、夢のあるベンチャーという虚飾が剥がれ、他の業界(それも底辺レベル)と大して変わらぬのではないかと、世間から認識されるようになる。~ (そもそもメディアで華々しく取り上げられていたのは一般企業で言う「''成功した''部課長クラス」もしくは「''成功した''ベンチャー企業の社長」の話だけである。当然その何倍もの失敗例があるだろうし、平社員がどんな待遇を受けているかも判らない)~ 2000年代初頭、不況の波が本格的にゲーム業界へと波及してきたところに、ITバブルの崩壊が重なったため、ゲーム業界やIT業界の注目度が激減。それにともない、ゲーム業界ブームも終息していった。 **ゲーム脳 日本大学教授''森昭雄(もり・あきお)''が提唱した「ゲームが脳を退化させる!」というトンデモ理論に基づく造語。~ 実態としては''根拠0の出鱈目極まりない大嘘''であり、ゲーム業界及び脳神経学の研究者の双方から「疑似科学」として現在は''完全に否定されている''。~ この論理がなぜ一時期大きく取り上げられたかと言えば、結局の所は教育や躾の責任所在を自身に負う気の無い人々に恰好のスケープゴートとされたのであり、従来そのような「若者をダメにする」負の存在と見なされていたマスメディアが丁度良い転嫁相手と見た事によるともされる((だが後にゲーム脳説を批判する報道をテレビ局も行っている。))。~ このほか、ゲームがマスメディア(特にテレビ局)と時間&TVというハードウェアのパイを奪い合う関係にある為、脅威と化してきているゲームを貶める材料が欲しかった、と言う説もある。~ 要するに、''都合の悪い事全てをゲームのせいにされた''のである。~ **三国志III事件 著作権に関連する裁判沙汰事件の1つ。[[こちら>著作権]]を参照。 **中古裁判 著作権に関連する裁判沙汰事件の1つ。[[こちら>著作権]]を参照。 **テイルズ署名騒動 『[[テイルズ オブ ヴェスペリア>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/202.html]]』の移植問題と『[[テイルズ オブ バーサス]]』の出来が大きなきっかけで、『ヴェスペリア』以前から乱発・迷走をしていること、シリーズの激しい格差、特定のキャラクターのイメージを激しく損なうふざけた内容だった予約特典DVDに不満を持っていたテイルズ オブシリーズのファンが中心となり、現在までのシリーズの商法やスタッフの態度を改めさせるために2ちゃんねるに署名スレを立て、署名活動が始まった。~ だが2ちゃんねるのハード・業界板(通称ゲハ。七厨板に数えられるほど評判の悪い板)で署名活動が露呈されると(正確にはゲハ経由で有名ブログに取り上げられたのがきっかけ)、ゲハの住民は署名活動を始めたのは''Xboxユーザーの仕業と判断。''署名活動の詳細の文面にあった「謝罪」という言葉に過剰に反応し当該スレを荒らし回った。~ 結果、署名のコメントに暴言が載るようになるなどまともに署名活動ができなくなり''逆に著名の発起人が謝罪に追い込まれ打ち切りとなった''。この事件はシリーズファンの間でも話題になり、某有名テイルズユーザーがblogで署名について「くだらない」とコメントしている。~ 募集された署名は1000人には満たなかったが、バンナムの元には届けられた。署名活動の甲斐もあってか、『[[テイルズ オブ グレイセス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/781.html]]』の予約特典DVDのドラマはマジメ(TGSダイジェストやゲーム内サブイベはあいかわらずであったが)な内容となっていた。~ 以前のはっちゃけた予約特典DVDを楽しんでいたユーザーの中には『グレイセス』特典DVDの内容に不満を持っている者もいる。~ その反面で公式の悪ノリ・悪ふざけのせいで(キャラ崩壊・踏み台などにより)一部のタイトルのファンが精神的被害を受けた事もまた事実なので、その点は汲むべきであろう。~ #region(参考動画) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm9049634) #endregion しかし、肝心の商法についてはグレイセスでまたやらかした。しかも、現時点で明かされている内容の段階で「''PS3版ヴェスペリアよりもエグい''」とする意見も見られる。~ ヴェスペリアの際の署名活動程度ではバンナムの目を覚まさせることは出来なかったと言う事であり、2010年10月10日の「マチ★アソビ」でのユーストリーム配信ではバンナム広報が 「''先に遊べるならいいじゃないですか''」 と完全版商法を肯定するかのような発言までも飛び出し、ファンをただの金づるとしてしか見ていないというのがもはや否定出来る要素がないレベルで強固に確立してしまったと言えよう。~ 予約特典についても、なりきりダンジョンX予約特典でまた以前の悪い意味ではっちゃけた内容となってしまっている。~ **PSN個人情報流出事件 2011年4月、SCEが運営・管理するプレイステーションネットワーク(以下PSN)が、何者かのサイバーテロにより個人情報が盗難され、それがきっかけでPSNに通信障害が起きた事件。~ この事件の被害は国内にとどまらず世界全体に広がり、被害件数は1億件を超えるとされ、個人情報流出事件過去最悪を記録している。~ 事の発端は、『ハッカー集団「アノニマス」とSCEの間で過去にあったいざこざへのアノニマスからの報復』『ソニーが違法ツール「PS Jailbreak」を使用不可にした事による報復』『全く別の犯罪組織による犯行』と様々な説があるが、詳細は不明である。ただ管理が杜撰なのは確かである。~ 大規模な通信障害により個人情報が流出した可能性が出たため、SCE側がPSNのサービスを停止した。~ 5月28日より各地にてサービスが再開。国内は7月6日と最も遅かったが復旧した。だが、パスワードを変更しなければPSNにログインできず、PCからPSNへアクセスすることは不可能になっており、その手続きはPS3を使うかアカウントを一度抹消するかしかない状況になっていた。~ この事についてSCE側からユーザーにまたしても公式の文章は出ておらず、ユーザー、DL販売やDLCを配信しているメーカー達の怒りと不信感を買う事に。5月27日に復旧に先立って、お詫びとしてPS3またはPSPで5タイトルのうち2作を無償ダウンロード(そのほかにもPlayStation Homeや週刊トロ・ステーションユーザーは別途保障)すると公表した。~ 個人情報流出に対するお詫びのソフト無償配信、と取られがちではあるが、実際は''ハッキングによる長期間のPSNサービス停止に対するお詫び''であり、''個人情報が流出したことに対するお詫びは2012年6月現在、未だになされていない。'' ~ 因みに以下が無償で提供されたタイトルである。尚、海外ユーザーに対する無償サービスとはソフトの内容に違いがあり、そこに不満の声を上げる日本ユーザーもいた。 ~ また、この無償提供サービスはたった一ヶ月間の期間限定であった。 -PS3配信タイトル --[[The Last Guy>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/798.html]] --おいでよロコロコ!! BuuBuu Cocoreccho! --無限回廊 -序曲- --WipEout HD --ハスラーキング -PSP配信タイトル --勇者のくせになまいきだor2 PSP the Best --みんなのスッキリ --[[パタポン2 ドンチャカ♪ PSP the Best>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/1389.html]] --リトルビッグプラネット ポータブル --LocoRoco -Midnight Carnival- **レゲーブーム 90年代後半に起きた、ファミコンなどのレトロゲームの需要が大きくなった時期。当時のファミコン少年たちも20代後半となり、少年時代を懐かしむ風潮が生まれたのだろう。~ ブームの火付け役は雑誌『ユーズド・ゲームズ』であると思われる。全盛時には、同誌に取り上げられたゲームが中古で値上がりする現象がよく見られ、そのせいで昔からのレゲーファンには疎まれたりも。~ このレゲーブーム以降、よくいえば入手機会の提供、悪く言えば二毛作狙いの復刻版やリメイクが爆発的に増えていくことになり、現在その血脈はバーチャルコンソールやゲームアーカイブスなどのDL販売に受け継がれている。 ---- *知識(アダルトソフト関連) **177事件 1986年にマカダミアソフト((デービーソフトのアダルトゲーム用ブランド名。当時の雑誌広告だとデービーソフトの(一般向けゲームの)広告ページにマカダミアソフトの(アダルトゲームの)広告も載っていたのでブランドを分けた意味あるのかは疑問だが。))のアダルトゲーム『177』が国会に取り上げられ発売禁止に追い込まれた事件。~ このゲームの名前の由来は「刑法第177条(強姦に関する法律)」。女性を強姦してイカせる事が出来れば和姦が成立、結婚してハッピーエンドという内容。今で言う陵辱系ゲームの元祖((ただし強姦物としてはパソコンショップ高知の『ロリータ2』(1983年)が先(なお『1』は野球拳だった)。))。~ 主人公による強姦をメインとした内容((ジャストの『天使たちの午後』(1985年)も主人公が強姦をしているが(一応は)メインではない。))、刑法を出汁にした題名から公明党の草川昭三氏に目を付けられ、初めて国会で取り上げられたアダルトゲームとして歴史に名を残す事に成った。~ 実際のところは不明だが、デービーソフトを始め、アスキー、エニックス、光栄、ファルコム等の兼業メーカーがエロゲーから撤退した一因とも考えられる((一番の理由は任天堂からのファミコン参入に対する条件と言われているが。))。~ その後もジャストやアリスソフトなどの専業メーカーはそのまま作り続けていたが、後に「沙織事件」が起き、大きく自主規制を促される事になる。~ そして現代では世相の変化からか陵辱ゲームも増えたが、今度は海外が発端の「レイプレイ事件」が起こる事と成った。~ **沙織事件 1991年に起きたアダルトゲーム業界に大きな影響を与えた万引き事件。~ 京都府在住の(当時)中学生が万引きで補導された。それだけなら大した事ではなかったのだが、その時盗んだものがアダルトゲーム『沙織 -美少女たちの館-』であった。((盗んだソフトは複数あり、沙織はその中の一つという説もある。))~ 元々1989年に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件というヲタク系の犯人による連続殺人事件が起きた際、犯人が所持していたアダルトゲームを過剰に報道していた時だったため((実際には犯人の部屋にあったアダルト・ホラー系の雑誌・ビデオ・ゲームの割合はごく少数に過ぎず、大半が普通に問題のない物品であった。しかし、ある民放カメラマンがわざわざ成年向け書籍を意図的に見えやすい場所に移動させていた行為があったことが関係者の証言で明らかになっている。))、世論が「こんなゲームがあるから事件が起きるんだ」とスケープゴートに活用しだした。((もっとも、前述の177事件もあり介入のタイミングを狙っていたという要因のほうが大きい。また、ゲーマーの中にも、こうしたアダルトゲームを自分たちの迷惑になる存在として切り捨てる意見は少なからず存在した。沙織事件の直前に公刊された伊藤哲郎『パソコンゲームの達人―究極のクソゲー・ハマリゲー博物誌』は、当時ヲタクやアダルトゲームを嫌悪したPCゲーマーの心理を知ることができる。ただし、同書はジャストはくそみそに貶す一方、キララは一定の評価をしている。))~ また、この時点でゲームのレーティングは作られておらず、メーカー各社の自主規制に任されていた。そのため、18歳未満の高校生、中学生がアダルトゲームを購入し、アダルトゲーム誌にも公然と投稿していたので、これまた警察に睨まれる原因となっていた。さらに、性器が未修正だったり、モザイクを簡単に外せる裏技を仕込んでいたゲームもあり((性器の露出は警察に「わいせつ図画」とされるため、モザイクなど何らかの方法で隠すのが作法だが、裏技的にモザイクを外せる作品があった。また、解像度の低い初期の作品などは、モザイク自体がないものも多かった。))、これは明確に&bold(){「わいせつ物」として違法とされた}。~ なお、『沙織』には、&bold(){婦警がパトカーでオナニーする場面があった}ことも、警察の怒りを買う一因となったという。~ これにより1991年11月25日、沙織の開発元であるフェアリーテール((会社名は有限会社キララ、のちに有限会社アイデス→エフアンドシー株式会社(F&C)。実はPC版のオホーツクに消ゆの開発などに関っている。また、直接的にはブランド名X指定名義の作品である。))、親会社のジャストが家宅捜索を受け、ジャストとキララの社長、キララの配送室長が猥褻図画販売目的所持で逮捕された。~ その結果『沙織』の他、フェアリーテールの『ドラゴンシティX指定』、ジャストの『天使たちの午後3 番外編』『天使たちの午後4 ~ゆう子~』が摘発を受けた。~ アダルトゲーム開発各社は大混乱に陥り、それからしばらくの間、過剰といえる修正(不自然に下着を穿いているなど)を施してなんとか発売したり、急遽全年齢対象の作品を制作したり、あるいは下請けの仕事で糊口を凌いだ。~ もちろん、作品自体がお蔵入りになったり、アダルトゲームから手を引いた関係者も多かった。~ 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA、現コンピュータソフトウェア協会)は、かねてからアダルトゲーム用の18禁シール(パソ協シール)を用意していたが、翌年にパソ協およびパソコンソフト流通各社((当時の流通最大手はソフトバンクであった。))の強い意向で、アダルトゲームの審査を中心に行う「コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)」を設立させた。流通各社としてもアダルトゲームの売上は無視できず、警察に摘発されずに、安心してアダルトゲームを売れる体制を必要としたのである。~ この事件は1970年代の永井豪や手塚治虫を非難していた漫画狩りに酷似しており、過剰な自主規制による表現の自由の侵害が問題となった。一方で、モザイク外しなど、黎明期ゆえに見過ごされてきた問題があったことも事実であった。~ あるいは、モザイク外しを含めて当事者が表現の自由を徹底して争えば、違った展開になった可能性はある。しかし、ジャスト、キララともそうした法廷闘争は行わなかったようで、あっさり有罪判決が確定してしまった。~ そもそも、この理論なら時代劇もハリウッド映画も殺人を助長している((実際アメリカでは、映画『ダーティーハリー』の後に「S&W M29(所謂.44マグナム)」を使う犯罪者が増えたと言う話もある(事実かは不明)。劇中で威力が誇張されたのが原因と考えられる。ただし劇中で使用しているのは主人公の刑事。))。とは、作家の山本弘氏((ただし彼はゲーム業界の人間でもある。また正確にはエロゲーではなく、RPGやFPSを残虐だという意見に対して言った物。))の言。~ なお、事件へのキララとジャストの対応は対照的で、キララは摘発された作品を販売停止後、完全に黒歴史とした。現在のF&C公式サイトの作品リストにも、両作品は入っていない((当時の社内の混乱のためか、それ以外の作品でもリストから漏れているものがある。『卒業写真/美姫』は、一時的に発売した全年齢作品の一つだが、PC版は作品リストになく、PCエンジンへの移植版のみがリストに載っている。))。一方、ジャストは修正版を後日発売している。F&Cは現存しているが、ジャストは2001年倒産した。~ 近年は、年齢制限のない小説や漫画などでも、中高生でエロゲオタ、あるいは関係者という人物が公然と登場するようになった。それだけアダルトゲームが受け入れられる存在になったと言えるが、やはり現実の18歳未満の諸君は、真似しない方が無難だろう。~ 特に、&bold(){警察に摘発される事態には絶対になってはいけない。}そうなれば、結局自分自身とエロゲ業界、ひいてはゲーム業界全体の首を絞めてしまうからである。~ //**レイプレイ事件 //騒動を起こした作品にコンセプトが引き継がれたという「INTERACT PLAY VR」に最低限の事件の概要だけ記載 //00年代後半に起きたエロゲー業界の規制強化のきっかけとなった事件。~ //発端は2006年にILLUSIONより発売されたゲーム『レイプレイ』。~ //このゲームは所謂「陵辱ゲー」と呼ばれるもので、そういう方面での過激な展開も少なからず存在していた。~ //しかし2009年2月、それの''海賊版''がイギリスのアマゾンマーケットプレイスで販売された。なおILLUSIONは日本国内以外での販売は認めていない。~ //イギリス労働党のキース・ヴァズ議員((暴力的な内容の含まれるゲームの反対運動を行っている。少年犯罪をゲームのせいにする性質の人間。))が元々「グランドセフトオート(GTA)」((本来は車泥棒をするゲームだが、内容にギャングの抗争が含まれているどころか、無意味に市民を皆殺し出来ると言う、有名な残虐ゲームシリーズ。))を想定して「強姦を疑似体験できるゲームが販売されている」と発言した所「GTAはそんなゲームではない」と反論され、後に見付けたのが日本のこのゲームである。「誰であろうと購入するのは許されない」と英国議会で発言。~ //それに乗っかる形でアメリカの人権団体も抗議声明を出し、日本政府などに抗議文を提出。~ //日本国内でも報道が過熱し、全国の販売店・ネットショップが販売を自粛し、作品の存在自体が抹消された((そのため現在、『レイプレイ』にはちょっとした稀少価値がついている。))。~ //さらに世論に押される形でソフ倫が規制を強化し、日本で「陵辱ゲー」の販売が敬遠されるようになった(もっとも僅かな期間だが)。~ //この決定によりエロゲー業界は大きな影響を受けることとなり、路線変更を余儀なくされるブランドが相次いだ。~ //これについては当然反発も多く、「GTAは許可されて((ただし発売禁止までは行かないものの、数々の騒動はおきている。))何故レイプレイはだめなのか」「(陵辱ゲーという)ガス抜き手段を失い、逆に性犯罪の発生率が高くなるのでは」という疑問の声も投げかけられている。実際、日本は先進国で最も児童ポルノにゆるいと言われながらも、性犯罪の発生率自体はかなり低い。こうした背景にはこういうエロゲの存在も少なくはないだろう。~ //女性を強姦し堕胎させる展開も有る!と騒がれた当該作品の内容だが『駅のプラットホームに立つ女の子に風を吹きかけてスカートをめくって辱める』というバカゲー的側面も有り「こういう作風を知らない人が見れば過激に思うかもしれないが、まだまだヌルいほう」という評価が多い((きついものになると暴力表現やグロ表現も多用されるが、当該作品にはそれが全くないため。))。~ //実際、このWiki(姉妹Wiki含む)に記事がある18禁作品ならば[[さよならを教えて>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/932.html]]、[[School Days]]の方が遙かに過激な内容であり、該当作品はその足元にも及ばない((逆に言えば、これらの作品が槍玉に挙げられなかったのは不幸中の幸いだった。))。~ //ただ当該作品は2Dゲームではなく、リアル志向の3Dゲームであるため表現が生々しくなってしまったというのはあるだろう。~ //ちなみに発売・開発元であるILLUSIONはこの件でいわゆる規制派からは批難を受けたが、ユーザーからは非難されず同情的な目で見られており((この事件自体、英国業者による海賊版の販売が原因であり、内容自体は(エロゲーユーザーから見れば)そこまで問題があるわけではないため。))((またこのゲームが英国議会で取り上げられたこと自体、キース・ヴァズ議員が自身の不祥事からの話題逸らしが理由であるとも言われている。実際この事件の3ヶ月後、ヴァズ議員の公的資金の私的流用が報じられている。))、陵辱路線は行わなくなった((ただし事件から約5年が経った2013年に明確な陵辱ゲーである「プレミアムプレイ・ダークネス」を発売し陵辱路線を復活させた。))ものの元々3Dに強いメーカーとしての声望もありブランドは存続している。~ //もっとも、事件後初の作品が明らかにドラゴンクエストをネタにしていた(特にキャラデザ)ため、(スクエニ的な意味で)心配されたが。~ //なお日本国内ではこれだけの問題になったのに対し、''海賊版レイプレイを販売したアマゾンマーケットプレイスと英国業者は何のお咎めも受けておらず密かに販売を取りやめて逃げた''ため、その部分も痛烈に批判されている。~ //以降、複数のエロゲーメーカーが国内限定販売を強調するようになり、公式ホームページも海外から見れないようにした((カナダ等では、未成年に見えるエロ絵が描かれたホームページに繋いだ時点で逮捕される可能性もある。そうなるとメーカー側も犯罪を誘発した事になってしまう。余談だが外務省のホームページには、アメリカでの生活上の注意事項として、「幼稚園に通う少女が、父親と一緒にお風呂に入るのがいやだと幼稚園の作文に書いた結果通報され、児童保護局による調査を受けた」という事例が紹介されている。))((ただしプロキシを挿して接続国を誤魔化せば簡単に見られる。もっとも、そこまでする相手なら仕方が無いとメーカー側の言い訳が立つのが重要。))。~ //メーカーのこの対応を批判する海外ユーザーもいるが、国内ユーザーからは「海賊版ユーザー((海外で正式販売されていない以上、個人輸入しない限り海賊版ユーザーである。個人輸入については国により規制はまちまちだが、近年は児童ポルノとみなされれば没収される可能性が高い国が増えている。))((もちろん、エロゲー全体を含めれば正規の海外版が出された例はあるが、凌辱ものに関しては推して知るべし。))のくせに生意気だ」~ //「御前達(イギリスの業者(及び客))の所為なのに反省も無しか?」「先に自分の国の法律を変えてから言え」と逆に批判されており、ネットでの火種にもなっている。まぁ英国やアメリカの人間はまだしも、他の国の人間にはどうしようも無いことなので、そちらのユーザーにとってはとんだとばっちりではある。~ //もっとも、海外ユーザーの多くは非正規の[[割れ厨]]という冷めた意見もある((一応彼らの言い分は「作品を広めたい一心であり、理想は正式販売。正式販売されれば辞める」。ほぼ言い訳。))。~ //なお性的描写については、日本と海外では規制のポイントが違うことに注意が必要。[[韓国では「ビキニ姿は18禁」>Tomak ~save the earth~ Love Story]]という厳しさだが、欧米では「見せる」ことについてはゾーニングさえ気をつければ寛容な国が多い((その代わり「見たくない人に見せない」為の規制が厳しいわけだが。日本のように、日常的にエロ広告に接する環境にはない。))。問題は、児童ポルノや性犯罪、差別を想起させる内容で、凌辱ものはこちらの規制に引っかかってしまうのである。児童ポルノを含め、米国の性表現規制は、21世紀に入ってから急速に厳しくなっているらしい([[ポルノグラフィ防衛論 アメリカのセクハラ攻撃・ポルノ規制の危険性>http://www.pot.co.jp/books/isbn978-4-7808-0105-7.html]])。 ~ ----

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