今回、現体制としては初となる小説集を刊行します。
タイトル「読書の季節はすぐそこに」
夏コミ後に迫った秋。少し早いですが、読書に親しんではいかがでしょう。

あらすじ

「バベル」
ディープソートというスーパーコンピュータが完成した。ついに、未来予知が可能になったのだ。それを見守る多数の人々。しかし突然コンピュータが異常を示し……

「グルメの孤独」
仕事帰りに迷い込んだ商店街。グルメを気取る「俺」がそこで目にしたのは、「本物を食べたいのならいらしてください」という張り紙。そこで口にしたぶた肉に、「俺」は大きな衝撃を受ける。グルメな「俺」が食べた、「本物」とは?

「ガールフレンド(肉)」
空に突如として蜂の巣が現れた!
巣から落ちてくるイモムシはとても美味しい。食べ物で涙を流すのは初めてだ。イモムシを売って一攫千金!
ギターの夢を諦めた俺を真里は悲しそうに見つめる。でも何が悪いっていうんだ? 金は手に入って、そして何より俺と真里は一つになれたじゃないか。

「世界に一つだけの献花」
飲み会で酩酊した帰り道、誤って人を殴り殺してしまった。しかし、後になって思う。私が殴り倒したのは、本当に人だったのだろうか?
モラルと感情の狭間で葛藤し続ける「私」が出した答えは。アンドロイドと関わる人間の数日間。

「エサやり」
この教習所では信号機になるための訓練が行われている。信号機になってしまえば、残りの生は体色を変えて役目を全うするだけ。
だが、生徒は教官に従順に従い、身請けされることや信号機になることを夢見ている。
小豚は愚鈍な生徒の中で唯一、人並みの知性を持っていた。周囲との不和を感じつつ、クラスメイトの小鳥のことが好きだった。
ある日、小鳥に身請けの話が来たことを知る。小豚は愛する小鳥のために愛の言葉を考える。そして伝える時が来た。
凄惨な運命が小豚を待ち構えていることを彼はまだ知らない。

「口数の多い演奏者」
この物語は、どこにでもある青春の一幕だ。青春とはもともと季節の「春」を表す言葉だが、それが転じて元気で若々しい少年・青年時代を指す言葉として用いられる。文化祭の発表に向けた練習の中、「僕」は指揮者の葵先輩のことばかり気になり、演奏がうまくいかない。悩み沈む僕に声をかけてくれたのは、その葵先輩だった。人を想うって、なんだろう。
|
添付ファイル