横須賀海上保安部(神奈川県横須賀市)は20日午前、海自横須賀基地に接岸したあたご艦内で乗組員から本格的な事情聴取を始めた。午前9時過ぎ、海上保安官42人が艦内に入り、事故当時の乗組員の立ち位置を再現するなどしながら、艦橋にいた当直責任者や士官らに、目視や回避動作の状況を聴いている。
午前9時半ごろからは、第3管区海上保安本部(横浜市)の特殊救難隊員5人が船体に沿って潜り、船体についた傷の検証を始めた。傷が集中している艦首右側などの塗膜を採取し、清徳丸との衝突部位の特定を急ぐ。
また引き続き海自と合同で、行方不明になっている清徳丸船主、吉清(きちせい)治夫さん(58)と長男哲大さん(23)の捜索を続けている。
一方、海上幕僚監部が設置した事故調査委員会は20日午前、松本幸一郎・監察官ら調査委員会のメンバーを横須賀基地に派遣した。【伊藤直孝、鈴木一生】
[毎日新聞2月20日]
[ 2008年2月20日11時34分 ]
最終更新:2008年02月22日 11:58