海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で渡海紀三朗文部科学相は21日、行方不明者や見つかっていない船体の一部の捜索に海洋研究開発機構の深海調査船「かいよう」を派遣すると発表した。22日中にも現場海域に到着する予定。石破茂防衛相から要請を受けたという。
事故現場の深さは、約1500メートル。かいようは4000メートルまで潜れるえい航式の深海探査機「ディープ・トウ」を装備。ディープ・トウは最小50センチの物体を探知できる音波探査装置やカメラを積んでいる。01年に米原潜がハワイ沖で愛媛県立宇和島水産高校の実習船「えひめ丸」に衝突した事故でも捜索に使われた。
渡海文科相は「できるだけ早く、と指示した。政府として、やれることを一致してやるのは当然のこと」と話した。【西川拓】
[毎日新聞2月21日]
[ 2008年2月21日19時6分 ]
最終更新:2008年02月22日 12:23