オカシイ世の中覚え書き

4.数学で世界が分かった気になるな!

数学で世界が分かった気になるな!



副島 人間なんて、たかが地球の上に涌いた虫みたいなものに過ぎません。だから、数学を使って難かしい数式をたくさん使って、この宇宙の真理が解けたなんて言っている連中に私は怒っているんですよ。ふざけるな、と。高等数学で表して「はい、これで宇宙がわかりました」と。それで、いったい何が分かったんだと。
 宇宙の果てまで、数学の数式の束で説明がつき真理が解き明かされたと言った、アインシュタインはアホですよ。だから彼は、コンノ先生が書くとおり、ひとりの科学者としては内心で悩み苦しみながら死んでいった。
 物理学と数学の悪口を言うと、理科系の人間はとて嫌がる。自分たちが一所懸命に習わされてきたものが壊わされるのが嫌だからでしょう。
 最近、私はようやく分かったのですが、自然科学(理科系の学問)も本当は、宗教の一種ですよ。皆で信じ込んでありがたい、ありがたい、と言っているだけだ。理科系の人間たちも〝信者〟であり〝教祖″を拝んでいるだけだ。
 勉強秀才だとか言ったって、50歳を越していったいおまえは何がわかったんだ。結局何もわかってない。どうやら。学校秀才の成れの果てたちは、ただ威張りたかっただけなんです。あとは安心したい、落ち着きたい。自分の分だけはいい暮らしがしたい、と。
 それに比べれば高専とか、工業高校を出て、企業に勤めてまじめに精緻な工業部品を製造している人たちは偉い。彼らが日本を豊かにした。
 一つの機械、工業製品ができるまでには、何百工程とかあります。部品も何千個から成る。一つでも嘘があったら、部分がいい加減な品質だったら、その機械は作動しない。壊れるんです。生産工程で一カ所でもいい加減なことをやったら、必ず後で故障する。爆発する。そして企業はダメッジを受ける。だから技術者は嘘をつけない。だから技術屋、エンジニアたちは、偉い。
 私が批判しているのは、この技術者たちの上に、大僧正みたいにしてそびえ立つ人々だ。ー物理学者や数学者という学者たちだ。日本の学者(大学教授)たちの大半は無能な人々だ。去年まで、私も大学教授をやっていたから知っています。
 ある数学者に私は聞いたのです。結局、君は何がわかったんだ。位相幾何学をやろうが解析学をやろうが、結局、この世界の何が分かったのか、と。そうしたら、数学者で論文も書いているその人が正直に言いました。「いや。実は、何も分からないんだよ。数学というのは線が曲がっているか、とんがっているか。おだんごのようなものがくっついているか、離れているか、とかやっているだけなんだ」と白状してくれました。自分たちで緻密に作り上げた論文を、互いに褒めっこしているだけだと。それにも日本国基準と、世界基準があって、自分たちはなかなか世界レベルには行けないんだ、とその人は言っていました。
 何もないところから数字なるものを作り上げて、それが緻密にできあがっているから、うれしいんでしょ。この数式は美しいとか、美しくないとか言っていますからね。それじゃあ、君たちのやっていることは美術館と同じかと。美術作品の観賞会と同じか、と。ああそう、似たようなもんだとその数学者は言っていました。
 虚数(イマジナリー・ナンバー)なんてインチキの最たるものでしょう。この世に実在しない数というのを数学者たちは作った。それをビッグバン派の宇宙物理学者(ホーキング)たちが盗用した。虚数とか、複素数とか一所懸命、今も高校で教えます。複素数は計算(演算)できるからって、何を言うか。「二乗すればマイナス1になる」虚数iというのは、存在しない。この世に実在しない。
 ところが、宇宙(アウター・スペイス)は、実在する。私たちの周囲の空間から広がってずっと外側につながっている。だから宇宙空間は実在する。それを表現するのに、どうして虚数が入った数式を使わなければいけないのか。

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最終更新:2010年11月07日 19:25