いきなり自分(橙武者)の話ではありますが。
「ビートマニア」や「ポップンミュージック」といった、いわゆる「音ゲー」。
家で一人でやる分には、全然抵抗を感じません。
しかし、ゲームセンターで衆人環視の中やれるかと言えば、正直ものすごく抵抗があります。
ましてや「ダンスダンスレボリューション」なんて、とてもじゃないですが無理。
そんな自意識過剰な私ですが、人前でクイズをやるのは全然抵抗を覚えません。
むしろ人前の方が実力を発揮しやすいと自分では思ってます。
自意識過剰だからこそ自己顕示欲旺盛なんでしょうか。
なぜ私の中で、音ゲーとクイズでここまで差が出てくるのか。
人前でクイズをやることへの「慣れ」とか、そもそもクイズは大好きだけど音ゲーはそれほどでもない、という要素はありますが、一番大きな差は「自信の有無」だと思います。
当たり前の話ではありますが、自分にとって自信があることは人前でできるが、自信がないことは「恥をかくかも」と思ってしまい、なかなか人前ではできない…。
振り返ってみて、これまでのクイズイベントはどうだったか。
これまで述べてきたように、クイズイベントは「一つの部屋、一つの早押し機」というスタイルが普通でした。そして、早押しクイズは大人数ではできない。そこで、少数の参加者が早押し機につく(=ステージに立つ)、それを多数の観客が見つめる…というスタイルになります。
テレビやステージでクイズをやることを目的にし、人前でクイズをやることに快感を覚える。そんな人種にとってみれば、このスタイルは実に合っています。
しかし、「人前でクイズをやるほど、クイズに自信がない」「恥をかいてまでクイズをやりたくない」と思う方もたくさんいます。
まるで橙武者が「恥をかいてまで音ゲーをやりたくない」と思っているように。
もし、初心者の方がクイズイベントに参加すると……
しかも。
たとえば全員早押しがあるイベントで、まったくの初心者の方が早押し機についたとき。
観客は、初心者の方が正解すれば他の人の時よりも大きな拍手を送るし、ボタンを押して正解できなかったときは他の人の時よりも大きなため息をもらします。
別に悪気があるわけではなく、むしろ「初心者の方に頑張ってほしい」といった、むしろ善意からこんな反応が起こったりします。特に女性だったらなおさらのこと。
でもこの反応って、初心者の方から見たらどうなんでしょうか。ただでさえ不慣れな「クイズイベント」という場。そこに初めて足を踏み入れた自分。なのに明らかに他の人よりも反応が大きい。…それを「良し」と思う人はいいんですよ。でも、それに抵抗を覚える人も多いのでは、と思います。
全員初心者…というイベントをやらない限り、このような「妙な」反応の大きさへの戸惑いはあるかと思います。
「恥をかいてまでクイズをやりたくない」方向けのイベントがない理由
「恥をかいてまでクイズをやりたくない」方は、少なからずいると思われます。
にも関わらず、これまではそういう方向けに配慮したクイズイベントは、ほぼ皆無でした。
なぜか?
クイズイベントの主催者側に回る人の大半は、「人前でクイズをやることに快感を覚える」人種か、「主催者として面白いイベントを披露することに快感を覚える」人種か、どちらにしても「恥をかいてでもクイズをやりたい/披露したい」という考えです。もちろん、私も。
そんな私たちは、初心者の方にクイズを楽しんでほしい…ということを考えたとき、どうしても「いかにステージにあがってもらって、観客の前でのクイズを楽しんでもらうか」ということを考えてきてしまいました。
「人前でクイズをやりたい」という初心者の方も確かにいるし、そういった方には確かに有効な手法でした。しかしその一方で、「人前でクイズをやりたくない」という初心者の方にとってみれば、クイズはやはり参加しづらいものだった…といったあたりが大きな要因ではないかと考えています。
xyzでは、観客の数は多くても10人程度です。
さて、このxyz、今回は「複数会場制」を取り入れています。
そのことによるメリットの一つとして、「1部屋ごとの人数が少ない→プレッシャーが少なくなる」ということがあります。その部屋にいる人のうち、半分はプレーヤー、半分が観客という形であり、観客数は多くても10人前後です。
もちろん、10人の前でクイズをやるのも、100人の前でクイズをやるのも、どちらにしてもやっぱり恥ずかしい…という方はいると思います。しかし、若干でもプレッシャーは和らぐのではないか、と考えています。
大人数の前でクイズをやることが恥ずかしい、そう思っている方。
はじめの一歩として、xyzにお越しいただければ光栄です。
最終更新:2008年03月23日 01:03