これまでのあらすじ
レギは、コアに封じられた邪悪な意思"名も無きトーア"を葬る為に、アルカとレイルを戦わせようとしていた。
"名も無きトーア"は不利な状態にも関わらず、強力な調和能力を発揮。
だが、凍結される寸前にツヴァイは停止した。
これは、悲劇のストーリー?


ストーリー:カウンター・アタック
第30話「凍結システムアルカ②」


(レーラビくん...僕を、殺して)
アルカ・クライアの意思でツヴァイヘンダーは停止した。
『そうだ、それで良い...やるのだレイルレーラビ』
そして、レイル・レーラビはコクピットごとアーキデルタのアームホーンで...


レイルの帽子、金のパーツから火花!
「嫌だぜ!」嫌だぜ
アームキル動作を止め、バックステップでツヴァイから一度離れる!
『アルカ...俺は君を助けるぜ!』
アーキデルタは再び構え直した!
(...!レーラビく....僕.....)


ーーーーー

マスター権限を持つレギは、レイルの"回路"を掌握する事で間接的にレイルを従えていた。
「...唯の制御装置である筈の"回路"が、自らの意思で私に逆らった?」
そう、回路は自身を自発的にショートさせてその権限を書き換えたのだ。


「レーリレイ、君の言う不良品とはそういう事だったんだね...」
選別中のシリーズRRRRが全員で結託し逃亡を図った事も、全て回路のシステムが原因だった。
「だが、もう遅い。不確定要素はもう全て潰した」

ーーーーー


「今助けるぜ!アルカ!」
アーキデルタのグレネードで氷を溶かそうとする!
(ありがと...レーラビくん...)
「アルカ!諦めちゃ駄目だぜ!」
だがツヴァイから伝わる意識が薄くなっていく...間に合わない!
(...ぼく...レーラビくんのこと.....)


『ドルザァァァァッ!ドリルゥ...!クラァァァァッシュ!!』
爆音、金属音、謎エコーボイスが響き渡り、天井に大穴が開いた!!


『陸空海地中対応!ドリルドルザルガン見参!』
レイルとアルカの頭上からドリルを装備したアームヘッドが降下してきた!
「.....オーバン!!」
『オーバンではない雷電のオーバーンだ!』「すまないぜ」


『わかればいい...でお前ら、ここで何やってるんだ?』
「...ツヴァイが暴走した、アルカを助けて欲しいぜ」
『.....事情は後で聞く、俺様が直々に手を貸してやろう』
「恩に着るぜ...オーバン」『おい』


ーーーーー


コントロール・ルーム内、ショグゴスが撃破されていた事に気付いたレギは困惑していた。
「...何だい、あのふざけたアームヘッドは」
本来、ショグゴスを破壊できる機体はデベロッパーには存在しなかった筈。


「新たな不確定要素?だがレイルはアルカにしか影響を与えていないはずだ」
ならばなぜ新たな不確定要素が?
レイルレーラビ、レーリレイの影響で無いとすれば...
「...君なのか、レレラ」


ーーーーー


御蓮、九姫市。
「...上手く行ったよう...ですわ」
オーバンにロボットアニメを観せ、機体のアイデアを吹き込んだ謎の女学生が眼鏡を外す。
「不確定要素を増やす為とは言え...この歳で女学生の格好は些かアレですわね」


「それに言語バグを隠すのも疲れましたわ...」
女学生...いや青紫の髪の女、レレラは夜でも日傘をさしていた。
「この世界は貴方が守らなくても、意外とどうにかなるものですわ」


次回、第31話「赫赫カウンターアタック」に続く。


  • ドリルアーマー:DrD-04
ドリル型アームホーンを装備したサポートアームヘッド。
地中を潜行する機能と、プロトデルミスを機体に補給するコンデンサとしての機能を持つ。

  • ドリルドルザルガン:DrD-02+03+04
雷電のオーバーン専用合体アームヘッド「ドルザルガン」の右手を、サポート機「ドリルアーマー」に換装したアームヘッド。
戦闘には不向きなドリルを何故か主兵装として装備している。


  • 回路
レイル達"兄弟"の能力、確率操作の濫用を防ぐ為、"補正"の対象/規模を制限する為の制御装置。
装着者に「回路自体に確率操作の能力がある」と錯覚させるカモフラージュ機能を持つ。
"何かの影響"を受けて宿主とは個別の意思を持つ様になった。(その負荷で言語エラーが発生する)



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最終更新:2017年01月10日 15:55
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