これまでのあらすじ
メッサー社の一部所「アームヘッド・デベロッパー」が、本社上層部による「アームヘッド廃止計画」を阻止、本社ビルを破壊した事件から8年。
レイル・レーラビとアルカ・クライアはその能力を買われ、公的機関「レインディアーズ」のメンバーとして戦いの日々を送っていた。


ストーリー:リターン・デイズ
エピソードゼロ「ロスト・ラビット①」


新光皇歴2038年の夏、リズ市街地。
アルカとレーラビは休暇を楽しんでいた。
「ドーナツはおいしいぜ」
「ふふ、そうだねレーラビくん」


…が、その平穏は一瞬で破られる事となる。
『…レイル・レーラビとアルカ・クライアだな』
ただならぬ雰囲気の黒ローブの男が、突如話しかけてくる…
「人違いだぜ、他をあたってくれ」


黒ローブは素早く剣を抜き、二人に斬りかかる!
『死ね…』
対するレーラビは片手で剣を掴んで受け止め、残りのドーナツを飲み込む!
「…ぜぜ!一体何者だぜ」


『我等、メッサー最高評議会…』
「メッサー?今更どういうことだぜ!」
レーラビのその言葉に反応し、更に強い力が剣に加わる!
『第二次アームヘッド廃止計画は始動した…お前たちには消えてもらう』


「まさか…"旧メッサー"の生き残りぜ!?」
『黙れ!我々こそ真のメッサーだ!!』
更に剣に力が加わる!
「いでででで!やめるのぜ!」


「レーラビくん!あと二人こっちに向かってくる…」「逃げるぜ!」
レーラビは刺客を蹴飛ばし、アルカを抱きかかえ屋根から屋根へジャンプし逃走!
「わわっ!れっレーラビくん!」
「…あいつ、物凄いパワーだった…もしかしたら人間じゃないかもだぜ」


ーーーーー


一方その頃、デベロッパー改め新メッサー社…
「ええい正々堂々アームヘッドで勝負しろ!汚いぞ貴様等!!」
新社長オーバン・ガッポは工房内に侵入した刺客達と銃撃戦を繰り広げていた!


「かくなる上は…来い!ドルザーマシン!」
オーバンは腕時計型の装置に向かって叫ぶ!工房の隅で埃を被っていた大型戦闘機、ドルザーンとガンヴァルが自律起動!!
『…!?』怯む黒ローブ軍団!!


「ワハハハハ!俺様を敵に回した事を後悔させてやる!!」
二機の飛行型ファントムは体当たりとジェット風圧で刺客の数人を吹き飛ばす!
「ハハハ…あっ」
その風圧でオーバンの体も宙を舞う!!


…そして、彼は究極のアームヘッドの素材にするべく密輸入した"輝く銀色の液体"で満たされたプールに落下!!
「ゴボボボボボ…」
『…に、任務完了、あれは死んだだろ…』
それを確認した刺客達はその場を去っていった。


ーーーーー


街はずれの廃工場に逃げ込んだレーラビ達!だが茶色い陸戦型アームヘッド《ボビン》の待ち伏せ!!
「ちくしょう!しつこいぜ」
フィジカルライフルが火を噴き、コンクリート柱が砕け散る!!


「レーラビくん!ここでなら…」
「…ぜぜ、久々にあれをやるぜ」
二人はレゾナンスギアを取り出し、ダイヤルを回す!
「…顕現!」「ぜ!」


周囲のプロトデルミスが一か所に集まり、赤い回路のような光!
『…RRRR(クアドアル)!』
そして、その光は収束し…片腕武器のアームヘッドへと姿を変えた。


…次回「ロスト・ラビット②」に続く。



  • ボビン:axd-02L
旧メッサーのライバル企業「アクスド社」が開発した陸戦型アームヘッド。
ライフル使用時に展開する"ヘッドガード"と、粒子を供給することでアームキルを誘発できる斧"アームホーク"が特徴の機体。


  • RRRR(クアドアル):ReiR RayRabbit
あるファントムを媒体に顕現した機体。所持者の"強くて頼もしい存在"の姿を反映している。アームヘッドとしての調和、パイロットとの調和の二つを使う事が出来る。



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最終更新:2018年09月16日 01:07
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