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「悪人」の正義 ◆CantuWVYnk


 静かだった。
聞こえる音は木々の間を抜ける風の音だけ。虫の鳴く音さえ聞こえはしない。
 先程の凄惨な光景など夢だった――そんな気にさえなれそうな程、この森は静かだ。
 もっとも、そんなことはありえないということは重々承知している。
 これが現実だということは、さっきから首輪の冷たさが嫌というほど証明してくれている。
 思考を現実に向け、これからのことを考えるとしよう。

 ギガゾンビとかいう変態仮面に従って、罪のない人々を殺して回る気はさらさらない。
自分は悪に位置する人間だが、突然殺し合いをしろといわれて「はいそうですか」と従うような殺人狂ではないつもりだ。
 となれば、自分がすべきことはただ一つ。
 奴を殺し、この馬鹿げた殺し合いを終わらせることだ。
 その為には奴のことを出来るだけ詳細に知らねばならない。
殺された少女の友達であろう子供達と青い狸のような生き物は、奴のことを知っているように見えた。
彼らに会い奴を倒す術を考え、出来るだけ早くこの殺し合いを終わらせよう。

 名簿を確認したところ、自分の知り合いは四人。
ルパンに五ェ衛門、銭型のとっつぁんに不二子。
 ルパンも五ェ衛門もとっつぁんも、こんなことで死ぬようなタマじゃない。
不二子は生き残ることに関しちゃ俺達の誰より上だ。
あいつらに会いたい気持ちはあるが、あいつらなら俺が居なくてもきっと大丈夫だろう。
 多くの人を生かす為に出来ることをする。
それが、今一人の人間として次元大介がしなければならないことだ。
 行動の骨子は決まった。となると次にすべきことは戦力の確認だ。

「さぁて、何が入っていることやらね……」

 誰に言うでもなく呟き、デイバッグの中身を漁る。


 出てきたものは銃と、それ用だと思われる弾丸だった。
正確に言えば《拳銃のようなもの》と《その弾丸と思われるもの》だ。
 自分の記憶にはこんな銃は存在しない。
やたら長いし、拳銃にしては重過ぎる。
 銃弾は銀色に光っていて、これまたこんなものは見たことがない。
 ……分からないことをいくら考えても仕方ない。大人しく説明書を読むことにしよう。



 説明書を一通り読んでわかったことは、この《拳銃のようなもの》
――正式名称.454カスール カスタムオートの製作者はとんでもない馬鹿野郎だということだ。
拳銃としては異様な4kgもの重量(ショットガンやアサルトライフルがこの位の重さだ)。
自動拳銃としては大きすぎる35.5cmという全長。
とどめに、弾丸はウィンチェスター大聖堂の銀十字錫を溶かして作った13mm爆裂鉄鋼弾らしい。
 一体、何を考えてこんな物を作ったのか。
「サイボーグに吸血鬼退治でもさせる気か?」
 きっとそうだ。アメリカ辺りが作ったんだろう。あの国ならやりかねない。
とても無理のある結論だと自分でも思うが、これ以上考えても結論は出そうにない。
それなら無理にでも納得して、次のことを考えたほうがいい。実際、あの国ならやりかねないし。



 地図によると、今俺がいるのはエリアA-1の森林らしい。
 近くに高校があるようだから、とりあえずはそこを目指そう。
高校に探し人がいるなどと期待はしていないが、闇雲に探すよりは目標を定めたほうがいい。
 カスタムオートをズボンとシャツとの間に挟み、獣道を歩き始める。

「よろしく頼むぜ。相棒」

 この銃を扱い切れれば大きな戦力になるのは間違いない。
 それに――
 女は手のかかる方が可愛いってもんだ。


 【A-1 ・1日目 深夜】
【次元大介@ルパン三世】
[状態]:健康
[装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@ヘルシング ズボンとシャツの間に挟んであります
[道具]:支給品一式、13mm爆裂鉄鋼弾(35発)
[思考・状況]
 1:とりあえず、高校まで行く
 2:殺された少女(静香)の友達と青い狸を探す
 3:ギガゾンビを殺し、ゲームから脱出する
 基本:こちらから戦闘する気はないが、向かってくる相手には容赦しない

本スレ1、レス255-256


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次元大介 63:ソロモンの指輪




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