井の中のふたり ◆M91lMaewe6
俺が目を開けると、さっきと変わらない夜の風景がそこにあった。
見張りを終えた俺はすぐに寝付き、すぐに目が覚めてしまったようだ。
俺はさっきまでのレナを思い出した。あまり大丈夫そうには見えなかった。
見張りを終えた俺はすぐに寝付き、すぐに目が覚めてしまったようだ。
俺はさっきまでのレナを思い出した。あまり大丈夫そうには見えなかった。
俺もそうだったけどあいつも出会った時、かなり殺気立ってたような気がする。
俺よりも……あいつが休んだほうが良いんじゃないかと思う。
……もう少し横になれば、起きてレナと見張りを交代できるくらいにはなれるよな。
そう考えながら、俺は支給品のことを考える。
レナの鉈とコンバットナイフ。
武器は武器だが正直言って、心細い。
もし他の参加者の支給品の中に銃器があるとする。
殺し合いに乗った奴がそんなのを持ってたら、俺とレナは太刀打ちできないだろう。
……闇討ちして、怪しい奴から奪う手を思い浮かべそうになるがやめる。
俺よりも……あいつが休んだほうが良いんじゃないかと思う。
……もう少し横になれば、起きてレナと見張りを交代できるくらいにはなれるよな。
そう考えながら、俺は支給品のことを考える。
レナの鉈とコンバットナイフ。
武器は武器だが正直言って、心細い。
もし他の参加者の支給品の中に銃器があるとする。
殺し合いに乗った奴がそんなのを持ってたら、俺とレナは太刀打ちできないだろう。
……闇討ちして、怪しい奴から奪う手を思い浮かべそうになるがやめる。
最初からこんなんじゃ、協力して脱出なんてできっこない。
表に出てしまったらどうするんだ。
それに……できれば銃なんて使いたくない。
俺は雛見沢に来る前の忌まわしき過去を思い出し、ため息をついた。
表に出てしまったらどうするんだ。
それに……できれば銃なんて使いたくない。
俺は雛見沢に来る前の忌まわしき過去を思い出し、ため息をついた。
魅音達とそれ以外の参加者を味方につける。これは脱出する必要条件だろう。
だけどそう簡単にうまくいくとは思えない。
俺達もそうだが、向こうも他人を易々と信用しないだろう。
俺達と他の参加者に共通する、明るい材料がほしい。
だけどそう簡単にうまくいくとは思えない。
俺達もそうだが、向こうも他人を易々と信用しないだろう。
俺達と他の参加者に共通する、明るい材料がほしい。
俺はそれを探すべく、ゲーム開始時のギガゾンビのルール説明を思い出していった。
★★★
「……」
案の定、レナは緊張した様子だった。
俺はわざと物音をたて、小声でレナに話しかけた。
「おい……レナ……」
「……け、圭一くん、まだ早いよ」
「見張り、代わろうぜ」
レナはきょとんとした表情で目をぱちくりさせた。
「お前、俺より疲れてるだろ?放送になったら起こしてやるから」
「え?どうして?駄目だよ」
思った通りの反応だった。
俺はそんなレナを見てしょうがないなと思いつつ言った。
俺はわざと物音をたて、小声でレナに話しかけた。
「おい……レナ……」
「……け、圭一くん、まだ早いよ」
「見張り、代わろうぜ」
レナはきょとんとした表情で目をぱちくりさせた。
「お前、俺より疲れてるだろ?放送になったら起こしてやるから」
「え?どうして?駄目だよ」
思った通りの反応だった。
俺はそんなレナを見てしょうがないなと思いつつ言った。
「だったら一緒に起きてようぜ。俺、また疲れたら寝るからさ」
「…………う、うん、分かった」
レナは迷っていたが、渋々そう答えた。
俺は少し距離を取りつつ、レナの背後を守る形で座り込む。
「…………う、うん、分かった」
レナは迷っていたが、渋々そう答えた。
俺は少し距離を取りつつ、レナの背後を守る形で座り込む。
「…………」
「…………」
「…………」
俺達は一言も発しないまま、ただ時間が流れていくのを感じ取る。
俺はさっき浮かんだ策をいつレナに言おうかと、タイミングを見計らっていた。
レナから話しかけてくる様子はない。
首輪への恐怖を抑えつつ、多分時間にして2.30分位経ってからレナに話を持ちかけた。
俺はさっき浮かんだ策をいつレナに言おうかと、タイミングを見計らっていた。
レナから話しかけてくる様子はない。
首輪への恐怖を抑えつつ、多分時間にして2.30分位経ってからレナに話を持ちかけた。
★★★
放送前後の方針を決めた俺達は少しずつ、北へと進む。
上を見上げると、空が少し明るくなったような気がした。
もうすぐ、放送か?
「圭一くん……本当に……」
「……ああ」
レナは気が進まない様子だった。
俺も逆の立場だったら反対してたかも知れない。
だが、力も武器も貧弱な俺達が生き残るには色んなものが必要だ。
俺はこれから試す。地図の外に出たら、どうなるかを。
即、首輪を爆破されるかも知れないとレナは危惧してるようだ。
上を見上げると、空が少し明るくなったような気がした。
もうすぐ、放送か?
「圭一くん……本当に……」
「……ああ」
レナは気が進まない様子だった。
俺も逆の立場だったら反対してたかも知れない。
だが、力も武器も貧弱な俺達が生き残るには色んなものが必要だ。
俺はこれから試す。地図の外に出たら、どうなるかを。
即、首輪を爆破されるかも知れないとレナは危惧してるようだ。
その点については俺は大丈夫だと思う。
わざわざ、これだけ大がかりな舞台を用意したんだ。
あの時に奴に食って掛かった人達はともかく、余程のことがない限り、
他の参加者相手に自ら手を下すことはないだろう。
万が一の心配もあって、それも怖いが……その為の確認だ。
もし爆破されないなら、奴のゲームに対する姿勢もある程度分かるし、
奴の居場所も地図の中の可能性が高くなる。
わざわざ、これだけ大がかりな舞台を用意したんだ。
あの時に奴に食って掛かった人達はともかく、余程のことがない限り、
他の参加者相手に自ら手を下すことはないだろう。
万が一の心配もあって、それも怖いが……その為の確認だ。
もし爆破されないなら、奴のゲームに対する姿勢もある程度分かるし、
奴の居場所も地図の中の可能性が高くなる。
他の参加者も既に試してるかもしれないが、俺とレナがその情報を得るだけでも価値がある。
そう信じたい。
俺はレナを手で制し、前へ進む。
雛見沢に来る前の俺とは違うという証明のための前進でもある。
そう信じたい。
俺はレナを手で制し、前へ進む。
雛見沢に来る前の俺とは違うという証明のための前進でもある。
「…………」
背後にレナの息が聞こえた。俺が声をかける前にレナは言った。
「私も……一緒にいくよ」
俺は犠牲になるとしたら俺一人でいいと、止めようとする。
レナは俺を追い越すと前へどんどんと進んだ。
俺はあわてて追いかけた。
空が光ったような気がした。
背後にレナの息が聞こえた。俺が声をかける前にレナは言った。
「私も……一緒にいくよ」
俺は犠牲になるとしたら俺一人でいいと、止めようとする。
レナは俺を追い越すと前へどんどんと進んだ。
俺はあわてて追いかけた。
空が光ったような気がした。
放送が始まった。
『警告します。禁止区域に抵触しています。
あと30秒以内に爆破します』
あと30秒以内に爆破します』
【A-2森・北部 初日 早朝】
【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:正常。
[装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:魅音、沙都子、梨花との合流、ゲームの脱出。
2:高校へ向かい、人が出るのを確認してから中に入る。情報収集。
3:マーダーと出会ったらレナを守る。殺すことに躊躇はあるがやる時はやる覚悟。
4:仲間になりそうだったら様子を見た上で判断する。
5:レナが心配。
[状態]:正常。
[装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:魅音、沙都子、梨花との合流、ゲームの脱出。
2:高校へ向かい、人が出るのを確認してから中に入る。情報収集。
3:マーダーと出会ったらレナを守る。殺すことに躊躇はあるがやる時はやる覚悟。
4:仲間になりそうだったら様子を見た上で判断する。
5:レナが心配。
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:比較的正常。祟りへの恐怖。
[装備]:コンバットナイフ
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:魅音、沙都子、梨花との合流、ゲームの脱出。雛見沢に戻って、オヤシロ様に謝る。
2:圭一の方針に従う。
3:マーダーと出会ったら容赦なし。どちらかというと武器は圭一が持ってる鉈がいい。
4:仲間になりそうだったらは圭一の判断に従う。
でも自分の判断でダメだと思ったら、可能であれば殺す。
5:もしも脱出が不可能なら……?
[状態]:比較的正常。祟りへの恐怖。
[装備]:コンバットナイフ
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:魅音、沙都子、梨花との合流、ゲームの脱出。雛見沢に戻って、オヤシロ様に謝る。
2:圭一の方針に従う。
3:マーダーと出会ったら容赦なし。どちらかというと武器は圭一が持ってる鉈がいい。
4:仲間になりそうだったらは圭一の判断に従う。
でも自分の判断でダメだと思ったら、可能であれば殺す。
5:もしも脱出が不可能なら……?
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62:敵はどこだ | 前原圭一 | 124:Lie!Lie!Lie! |
62:敵はどこだ | 竜宮レナ | 124:Lie!Lie!Lie! |