割れ厨



概要

海外ではインターネット上で不法取引されているデータを、Warez(ウェアーズ)と呼ぶ。それをローマ字読みしたネットスラングが「割れ(ず)」であり、それを入手する者に対して「~厨」という別のネットスラングを付け足したのが「割れ厨」である。

「割れ」にはいくつかの種類があり、例えばPC用ソフトの違法コピーやPC上の家庭用ハード・エミュレーターも大きな問題となっているが、本項目では主に家庭用ゲームのデータをコピーしたソフトを実機に導入する通称「マジコン*1」、特にいま現在「割れ」行為の象徴となっているニンテンドーDSにおけるそれを問題としたい。
なお、PSP・PS3・WiiでCFW*2を導入*3し、違法DLしたゲームを遊ぶ者などももちろん割れ厨に含まれる。

「割れ厨」の多くは、インターネットなどを介して不法に、即ち金銭など正当な対価を払わずソフトを入手している。つまり「割れ」が蔓延すればゲームの売上は下がり、ゲームの売上が下がればメーカーに金が入らず、開発力低下・クソゲー率上昇・倒産という流れになる。対策としてメーカー側も「マジコン」筆頭に「割れ」対策をしているものの、ソレを潜り抜けるパッチが開発されたりと、いたちごっこが現状である。
勘違いしてはいけないのが、自身が所有しているゲームをバックアップすることは私的利用の範疇で認められており*4、それを諸々のエミュレーター*5で起動すること自体も違法ではない。前述した通り違法DLによる入手(ソフトを所有していてもバックアップの方法が解らないからとネットからDLするのもNG)や、ソフトを手放したにも関わらずバックアップしたデータを消去しないのが違法データの所持に当たるのである。

実機、ソフト共に所持していてもロード時間が短くなるなどの利点があるため、持ち運びなどはできなくなるものの、あえてPC上のエミュレーターでゲームをするユーザーも少なからず存在する。

メーカーの対策法や割れ厨の実態

有名なマジコン対策の例として、DS版『ドラゴンクエストV』でのものがある。本作は冒頭で船に乗るイベントがあるが、マジコンで本作を起動した場合いつまで経っても港に着かないという対策が立てられていたのだ。兼ねてからの割れ厨に対する厳しいムードもあってか、一種のジョークとしてwebで話題になった*6
ちなみにそこから波及して、発売当初に掲示板などで「イベントが発生しません」などの書き込みと、それが対策であると解ると「マジコンを客として見ていないなんて信じられない」と憤りを露わにした件もあった。いや、泥棒を客扱いしろと言われても困るのだが。また『ひぐらしのなく頃に祭』の割れ対策*7に対して「商品として欠陥がある」なるスレッドを掲示板に立て、すぐに割れと看破されると「購入厨(後述)どもは黙ってろ」と罵倒するという事件も。
このほか、ソフトに同梱されている本『マジックマスター』がないと詰む仕様になっている『二ノ国』のようにマニュアルプロテクト*8を導入した例もある。
ちなみに「『マジックマスター』を紛失したのでルーン*9が掲載されているサイトを教えて欲しい。」との質問がYahoo知恵袋になされたこともあったが、正規購入者と思しきユーザーから「メーカーに禁じられているのでそのようなサイトはない。『マジックマスター』は説明書に付属している購入券と本の代金(3,500円)をメーカーに送れば再購入できる」と返されると、質問者はしどろもどろの返事をして回答を打ち切った(参考)。おそらく割れでプレイしていたのであろう。
当然ながらレベルファイブは『マジックマスター』の内容の転載を禁じている上、ルールを破って載せても得をするのは割れ厨だけなので真っ当な攻略サイトでは内容を載せないようにしているし、ネット上にはスキャンしたものも流出しているようだが、この本自体が500ページ近い本格的な作りであるためデータの参照にはかなりの労力を要し、遊ぶ意欲は大幅に削ぎ落とされる。
また、インターネット上では「説明書がないものを買ったので、操作方法を教えてください」などという質問が投稿される事が多いが、基本的に回答するのはNGである。本当に説明書がないものを買ったのか*10、はたまた割れで手に入れたものなのかの区別がつかないからである。*11

また、メーカー側の発言ではチュンソフトの『428 ~封鎖された渋谷で~』総監督であるイシイジロウ氏がTwitterで割れ厨についてつぶやくこともあった。

ちょっと前に面と向かって「すみません。428やった事ないんですよ」「原則ゲームはマジコンとかでしかしないんで」「428もDSかPSPに移植してくれたらDLで出来るんですけど」てな事を冗談まじりに言われた事がある。ホント、冗談でもやめてください。*12他にも、ポケモンの大会で、マジコンの使用がばれて参加できなかった子供の親が逆ギレしたというバカ話もある。

以上、全てが全てではもちろんないが、「買う方が損をしている」というマジコンユーザー=割れ厨が一定数いるのは、さすがに否定できないのではないだろうか。更にごく少数ではあるが、「金を払う価値のないものに対価を支払うのは、メーカーに不当利益を与え業界全体を腐敗させる行為」とし、逆に言うなら「【割れ】の蔓延の責任はメーカー側の怠慢である」とする言説も存在する。勿論「価値の無いゲームなら最初からやらなければ良い」だけで、割ってまで遊んでいる時点で言い訳にもならない。体験版が配られ、インターネットで情報が溢れかえる時代であり、割れ厨は大概「情報強者」を名乗っているはずだが?
また、上記の意見を持つ者(割れ厨)は「金を払う必要のないものに対価を支払う人」を「購入厨」*13「情報弱者」*14と馬鹿にすることも多い。が、当然そんな理論は通じないため論破されて終わるのがオチである。それに加えて、購入厨と罵る人間は「金を払って買う(購入する)のは馬鹿」言い換えると「俺は万引き大好き」と言っているようなものなので人間性や品格が疑われてしまう。
もっと酷いのは、「違法にアップロードされた動画やゲーム等を配信しているサイトの管理者やアップロード者を通報した人を逆に叩く」という行為である。通報した人や世間的に見れば普通の行為でも、こういったサイトを利用する者にとっては非常にまずいので「タダでアニメや映画が見られなくなり、ゲームができなくなる」と逆ギレ*15を起こす事もしばしばある。そういった人は通報する人のことを「通報厨*16偽善者*17と罵る事も多い。
前述したが、当然そんな理論は通じるはずがない。というか、違法にアップロードしている、違法アップロードされたものを平然と使う時点で通報される原因を作ってしまっているのだから自業自得であり、擁護する余地は全くないだろう。

マジコンと世相

以上の違法コピーとメーカーの対応とのいたちごっこは、例えばPCゲーム業界では昔から存在する病理であり、それほど目新しいものはない。が、「マジコン」が少年少女にも広く普及したニンテンドーDS上で広く出回った結果、新たなる問題が近年発生している。即ち、保護者が子供に求められるままマジコンを買い与え、何も知らないまま割れ厨になってしまっているケースの存在である。
例えば、あるセガ社員がtwitterにて「周辺で聞く限り小学6年生のマジコン普及率はたぶん90%以上……。」と発言したことや、Yahoo知恵袋上で「生活保護ではあまり子供にゲームソフトを買い与えられないのでマジコンを合法化して欲しい。周りの子供がみんなマジコンを持っている中うちの子だけマジコンが無いので仲間外れにされている*18」という書き込み(念のため注釈を入れると、これが本当に「マジコンを子供に買い与える親」による発言かは確かめる術がない)があったことなどは記憶に新しい。

もちろん、マジコンを買い与える親にとっては財布に優しく、子どもにとっては多くのゲームを遊べる、夢のような話である。が、前述した通り正当な対価が製作者に支払われない状況は、いつか破綻が生じるのだ。またマジコンの使用を軽く考えている親が多いのも現状であり、過去にはなんと当時現職の女性大臣が息子(当時小学校高学年)のマジコン使用を図らずもtwitterで喋ってしまい炎上したこともある*19。前述のイシイ氏の話に出てくるように、マジコンの蔓延は少年少女の間に限定されず、立派に収入のある社会人であっても同様である……。

放流厨の存在

さて、ここまで読んでいただいた上でおそらく多くの御仁が疑問に思ったであろう。そもそも、“なんでゲームのデータがネットに落ちているのか”と。そう、ソフトのデータを違法アップロードをする「放流厨」なる連中が存在するのだ。一部のコミュニティでは、彼らを「神」というネットスラングで呼ぶ風潮などもあり、違法アップロードによって称賛を浴びることができると言う。また、「メーカーの金満主義に警鐘を鳴らす」だの「『遊び方にパテント(特許)は無い』*20のだから、コピーや配布も認めるべき」だのと支離滅裂な屁理屈を並べ立てる者も多い。
ゲームの歴史をさかのぼっても放流厨は存在し、流通した全てのハードで何かしらのソフトが放流されている。『ぴゅう太』や『光速船』などのレトロかつマイナーなハードのソフトでさえ、ネット上に流れている始末。かつて国内でもファミコン決死隊を始めとするROMサイトが見られたが、警察による摘発により全滅。それでも違法アップロードが止まらないため最近ではさらに警察の目は厳しくなっておりMediaFireYoutubeなどの海外サイト・WinnyやTorrent*21などのP2Pに違法アップロードした者が相次いで逮捕されている。
ただし逮捕に追い込むことができるのは国内のみで、海外では依然野放しなのが現状である。ただ最近、海外サイト「MEGAUPLOAD」の運営者がFBIにより逮捕され閉鎖に追い込まれた(画像警告文の日本語訳)*22ため、今後国内はもちろん海外でも厳しい取締りが行われる可能性がある。とはいえ、それによって違法DLユーザーが地下へもぐり、当局の目の届かない場所で好き勝手に活動しだすという懸念もある*23。事実、クラッカー集団「アノニマス」が報復としてFBIを攻撃したり「MEGAUPLOAD」の運営陣の残党らしき者がその復活を宣言するなど早くも予断を許さない状況になりつつある。 放流厨の動機や業態は様々であるが、2013年にエロゲ放流で逮捕された「喫茶東洋」というHNの40歳の無職男性は「賞賛されること」を目的とし1人でソフトを購入しては放流し中古に売るという行為を繰り返しており、堪忍袋の尾を切らしたメーカーにより告訴され逮捕された。

法律改正

収束する兆しのまったく見えない違法アップロードとダウンロードの悪循環に対し、一石を投じる目的で著作権法が改正された。今までは「違法だとは知らなかった」で無罪放免となっていた違法コピーをダウンロードする側も、2010年1月1日より違法とされ2012年10月1日より刑罰化された(ただし対象となるのは音楽と動画のみである)。しかし現状では親告罪であるため強制力が弱い上、罰則の対象者が多すぎることもあってか機能していないに等しく、割れによる被害は収まっていない。事態を重く見たのか、マジコン輸入・販売業者を処罰できるように不正競争防止法が改正され、2011年12月1日より施行された。マジコンの輸入・販売に対し、権利者からの差し止め請求が無くとも最大で懲役5年または罰金500万円(またはその両方)の刑事罰が適用される。
また「マジコンは国内でも単純所持禁止」「所持者は年齢に関わらず逮捕」という法律を制定して欲しいという声も多い。もっとも前述の通り、私的利用でのゲームのコピーに違法性はいまのところなく、マジコン自体も納得のいく話ではないがメーカー非公認ツールというだけでそれ自体に違法性はないのがネックになっており、単純所持禁止の制定は難しいとみられる*24
外国では合法と開き直る者がいるが、外国でも裁判により英国やイタリア、オーストラリアのように違法とされている国もある。日本においても2012年7月にマジコンを店頭販売した容疑で経営者が逮捕されるといった事例が出てきたので、今後マジコンに手を伸ばす事が難しくなっていく事は想像に難くない。警察の方々にはぜひとも駆逐に向けて頑張っていただきたいものである。

しかし、元は暇なおたく系ゲーマー(勿論「購入厨」であろう)が隅でこそこそと弄っていたツールが違法化目前とは、なんとも寂しさを感じなくもない。ゲーム会社側のハードウェアレベルでの対策も進み、オンライン要素の普及もあり、ゲームの解析自体が難しくなっているという技術的な問題もあるのだが……

法的処罰以外にも、割れをやっている事実をブログなどで書いたことによりVIPPERや鬼女のような血の気の多いネットユーザーに目をつけられ、過去のブログやSNSの発言や写真等を徹底的に掘り返されプライパシーを丸裸にされた上で自宅や学校・職場に電凸され、社会的信用を失った例もある(ニュースにもなった例だと『みんなのゲーム屋さん』など)。この事件に関しては2chでも「やりすぎである」「自業自得だ」と賛否両論だが、割れ厨が相手だからといって何をやっても許される訳ではないのは言うまでもない、というか、これはこれで立派な犯罪である。とはいえ、自らの犯罪自慢を世界中に公開してる時点で、まともな人間なら同情する事自体がありえないのが実情だが。

余談

ちなみに、ゲーム業界をネタにしているPS3用のゲーム『超次元ゲイム ネプテューヌ』のストーリーはこのマジコン問題が下地にされており、敵の名前も「マジェコンヌ」とまんまマジコンが元ネタとなっている。続編『mk2』以降の作品には「ワレチュー」というまんま割れ厨が元ネタの敵がいる。また同作のその辺のモンスターや入手アイテムの元ネタがわかるなら、その手の知識があることになる。
また、家庭用ゲーム業界の興亡史を擬人化したアナスタシア=シェスタコワ原作/クリムゾン作画*25のWeb漫画『蒼い世界の中心で』において、中盤にマジコン問題とクレイジーコング事件を取り入れた「イリーガル・パイレーツ」エピソードが存在する。

最後に

このWikiを読んでいるようなユーザーならば、実際「こんなクソゲーに金払ったなんて腹立つ!」と思うような出来事を一度は経験したことがあるだろう。言い値に値しないようなスカスカのクソゲーが存在するのは、紛れもない事実である。しかし、そんな思いを実行に移すのは論外。個人の感情や判断が犯罪の免罪符になることは有り得ない。非常識な行為の迷惑を被るのはクソゲー製作者だけに留まらないのだ。
「たかがゲームのダウンロードで…」と割れ厨は言う。しかし製作者側からすれば、ゲームを作ってもお金を払って買ってもらえないということは死活問題と言ってもいい程に深刻なのである。もし、あなたが身を粉にして働いていざ給料日! という段階になって雇い主に逃げられ給料がもらえなかったらブチキレたくならないだろうか? というかキレるだろう。
繰り返しそんな目にあってもゲームを作り続けているメーカーの皆様には同情を禁じ得ない*26

形のないデータのやり取りのため実感がわかない部分もあるが、要するに店頭でソフトを万引きする事やソフトの代金をコピーした偽札で払う事と何ら変わりはない行為である。

違法ダウンロードダメ、ゼッタイ



*1 名称の由来は、フロントファーイースト社製のスーパーファミコン用コピーツール「スーパーマジコン」から。マジコンとは“マジックコンピューター”の略である。本来はフロッピーディスクにデータを移すもので、パソコンによってセーブデータのコピーを管理したり、同人ゲームのベースに流用したりなどもされた。

*2 「カスタムファームウェア(Custom Firmware)」の略称で、ゲームハードを制御するためのソフトウェア(ファームウェア)を非公式に改造したもの。

*3 CFWは実機を改造して導入するもので、当然メーカーサポートが受けられなくなる。導入にも使用にも「それなりの知識」が必要になるためユーザー数は比較的少なく、話題として扱われにくい。が、このアプリを悪用して違法DLしたゲームをプレイする行為が問題となっている。

*4 この辺は解釈にも大きく左右される為、一概には言えないのだが、簡単に言うとこれを認めないとテレビの録画も違法になる。ただし少なくともメーカーにとっては中古販売と同じく「あって欲しくないもの」である。

*5 コンピュータを含む機械装置の動作等を模倣することをエミュレート又はエミュレーションといい、これを行う装置、あるいはソフトウェアのことをエミュレーターという。ここで言うエミュレーターとは、各種ゲーム機の模倣動作をするソフトウェアのこと。これ自体には違法性はなく、過去に販売したゲームの”復刻版”を実現させるために現行ハード上で動作するエミュレーターを組み込むケースもあるが、動作に必要なファームウェアを自分で実機から吸い出さずにネットを介して入手すると違法となり、たとえプレイするゲームが正規に入手したものであっても、この項の主題である『割れ厨』に含まれてしまう為注意。

*6 「正規版だと絶対に起こらない不具合を、プロテクト解除できなかったコピー版では意図的に起こさせてゲーム進行を止める」タイプのコピー対策は、80年代~90年代のパソコンゲーム業界でもよく用いられていた手法である。

*7 実際は偽物である可能性がある。

*8 コピーガードの一種。説明書などゲームに付属している書類にのみ記されたシリアルナンバーなど、外部に存在する情報を入力しないと動作が制限される。

*9 ゲーム内で入力することで魔法が使えるようになる記号。

*10 そもそも説明書が無いのに店で交換してもらってないと言う事は最低でも中古品である。

*11 そのものズバリ「ネットで落としたISOが動かないので至急回答してください、「犯罪です」など回答でない投稿は規約違反で通報します」という投稿が実際にあった。盗人が他人に対して規約違反だとか、もう問題外だろう。

*12 ちなみに428は後日、本当にPSPに移植された。

*13 割れ厨から見た正規購入者のこと。この言葉の初出は、かなりジョークめかしたものだったのだが、いつの間にか強い開き直りのニュアンスが含まれている。

*14 情報に疎い人のこと。この情報社会では情報の入手にも格差があるとして使われているが、割れ厨が言う場合は「タダで遊べるのに真面目に金を払っている間抜け」という意味で使っている。

*15 やっている事を考えれば逆ギレですらないが。

*16 本来の意味は、無意味に「通報しました」等と騒ぐ人を指す蔑称であるが、彼らからすれば「正義の味方ぶって通報する奴」「違法なサイトを見かけてもスルーが出来ないで喚く奴」の事を指す事が多い

*17 「どうせお前らも違法なサイトを利用してるんだろ、だったら正義感を振りかざして通報するな」というのが彼らの言い分である。

*18 「税金で養ってもらっている身が金のかかる娯楽を求めること自体おかしい」「周りがどうだろうとそもそもそんなのとつきあうな」という意見がもちろん大多数だった。まあしかし人間というのは娯楽なしでは生き辛い生き物だし、それ自体は悪くない。だが、現状犯罪とされることを肯定するよりも、より厚い支援や低価格ソフトの充実を求めるとか、安価なDL販売ソフトを活用するという手立てはあるはずだろう。正に「情報弱者」「貧すれば鈍する」の典型である。

*19 実はこの問題、本人が弁解した通り、PARなどの改造ツールを使っていた可能性もある。だが傍証として、当時チートコードを直に入力できる改造ツールはなかったので「入れる」と言う言い方は「入力する」と取れやや引っかかる。ツールに転送することを「入れる」と表現できなくもないが、借り物だとしてもWeb上からのダウンロードも可能なPC用ツールを使えばかなり簡単にできるはずで、要はツイートする前にGoogleにでも聞けばいいだけの話である。……何を言ったところで、本人がツイートを削除した上、この事についてはおそらく語らないので真実は分からないのだが。しかしかわいそうなのは、おそらく意味も理解できずに叱られた(しかも二回)息子だろう。立派な大人になれるといいのだが。

*20 元々は任天堂が『スペースインベーダー』等のコピー商品を作っていた頃に、当時の社長・山内溥氏がTVの取材に対して言った言葉。後に自社商品をコピーされまくって大損害をこうむるとは夢にも思っていなかったのだろうが、現代なら業界を追放されてもおかしくないほどの大失言である。尤も当時の世相(今では大手となった複数の企業がコピー商品を作っていた)と言う事と、その後のファミコン一強時代は業界で誰も逆らえなかった事で有耶無耶にされたが。それが今になって蒸し返された形である。

*21 匿名性ゼロのTorrentで割れを行うのはなかなかの勇者的行動に見えるが、その実TorrentはインデックスファイルがWeb上に分散されて保持されているため「元締め」を割り出しにくい。非匿名性が産んだ匿名性である。

*22 ただし「MEGAUPLOAD」を利用していた良心的なユーザーが嘆いている事も事実である。

*23 逆にヨーロッパ各地で活動している政党「海賊党」のように「著作物DLを合法化することで政府組織の監視下に置き、被害を最小限に抑えよう」という考え方も存在する。

*24 マジコン自体はあくまでmicroSD等にバックアップしたデータからゲームを起動できる多目的エミュレーターというだけの製品であり、限りなくクロっぽいグレーのツールである。つまりはこのツールが真っ黒な違法所持データも正規バックアップと変わらずに起動できてしまうのが、最大の問題点なのである。要は道具も使い方次第ということである。そもそもマジコン自体大手を振って宣伝できない非公認のグレーツールなのがいけないのだが…。

*25 作画は「悔しい…でも感じちゃう…!」の元ネタの人といえばわかる人はわかるだろうか

*26 中には、ゲームを開発していたプラットフォームで蔓延していたコピー問題に頭を痛めた挙げ句、そのプラットフォーム上でのゲーム開発を止めたメーカーもある。