Robert H. Smith School of Business

家電購入ガイド

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アメリカの電力事情


電源仕様

アメリカで通常提供される電力は、電圧120V、周波数60Hz。電源プラグは日本とほぼ同じ2本足の形状だが、片方(左側)が少し太くなっている(アース)。また、アースの棒が独立した3本足のものもある。

日本の家電製品の持込み

日本は電圧100V、周波数50/60Hzであり、アメリカと異なる。定格にアメリカの電源仕様が含まれれば問題ない(ノートパソコン・デジカメ・髭剃りのACアダプタ等)。プラグ形状も似ているため、そのまま使用しても問題ない場合もあるが、特に消費電力が大きいもの(ドライヤー、炊飯器等)は、過熱・火災の恐れがあるため、変圧器を使用するのが無難。変圧器は電子式とトランス式がある。電子式は小型だが、壊れやすく電子機器に使用できないなどの問題がある。トランス式は壊れにくく、幅広く利用できるが、大容量出力のものは重量が数kgあり、船便の引越し荷物としてならともかく、重量制限の厳しい飛行機で持ち運ぶのは悩むところ。日本で購入する場合は、持っていく予定の家電製品の消費電力を調べ、秋葉原の電気店街などで店員に相談しながら購入するとよい。

停電

日本では停電は非常に少なくなったが、アメリカでは激しい天候等により時々停電する。デスクトップパソコンを使用している場合、停電によりディスクが破損する可能性があるため、電気店などでUPS(無停電電源装置)を購入するとよい。停電すると、バッテリー電源に切り替わり一定時間動作させることができる。日本でもよく見るAPC社の製品をはじめ、種類は非常に多い。製品選択の基準は以下の通り。
  • 停電検知時の警報機能の有無
  • バッテリーの持続時間
  • 電話回線、テレビアンテナ、LAN等の雷サージ防止機能の有無
  • パソコンとの連携機能の有無(停電検知後自動的にパソコンをシャットダウンさせる等)

家電購入ガイド

日本の製品を使用する際には前述の電源について配慮するとともに、海外での使用について、大抵はメーカー保証の対象外となっていることに注意されたい。
家電は、Best Buy、Target、Circuit City、Radio Shack、Staples、Costco、Searsなどの店舗かamazon.com等の通信販売で購入する。店舗は、日本の大型駅前量販店のような品揃え・安さは期待できない。大きさや使い勝手を店舗で体験し、Shopzilla、PriceGrabber等の価格比較サイトで評判や相場を見極めて判断したい。
アメリカで一般的でない日本的な家電は、まるいちなどの日本系スーパー、H martなどの韓国系スーパーで売っていることがある。
アメリカではいとも簡単に返品できるので、とりあえず買って気に入らなければ返品してもよい。

加湿器

冬は特に乾燥するので必須。電気店だけでなくCVSなどのドラッグストアでも売っている。Kaz社のものがメジャー。

炊飯器

簡易なものならデパート、家電店で売っている。松下、象印など日本メーカーの高機能製品は日本系、韓国系スーパーで売っている。

掃除機/ディープクリーナー

アメリカでは日本のようなキャニスタータイプ(車輪のついた本体からホースが伸びているもの)は一般的ではなく、自立するタイプが主流。欠点は重い、うるさい、小回りがきかないこと。毛足の長いカーペットをきれいにするため、多少うるさいのは仕方がないのかもしれない。はっきりといえるのは、安物は所詮安物、ということであり、最低でも$100は出さないとまともな性能を発揮しないという。キャニスタータイプは韓国系スーパーや通信販売で手に入る。
ディープクリーナーは、掃除機と似た形のカーペットクリーナー。洗剤、水を充填しカーペットを洗浄する。蒸気を発するものもある。靴を脱いで床に近い位置で生活する日本人としては検討の価値がある。

電話機・FAX

Panasonic、ブラザー等日本ブランドの製品も多く、数十ドル程度で購入できる。
日本で購入したものは、モジュラージャックの形状も同じであるし、基本的な受発信は大体問題なく動作する。しかし、電話機・FAXなどの通信機器は、FCC(連邦通信委員会)の基準を満たすものでなければ接続することはできない。アメリカの認定機器以外の使用は、違法であること、動作保証されないこと、故障の可能性があることを前提に検討したい。
固定電話サービス自体は、携帯電話やインターネット(電子メール、Skype)が普及するなか、あまり必要がないかもしれない。固定電話サービスを利用するかどうかの判断基準は、FAXを受信しなければならないことがあるか(送信はFedEx Kinko's等でも可能)、ダイヤルアップ接続をしなければならないことがあるか、の2点が挙げられる。
固定電話サービスは、電話会社のVerizonか、ComcastやRCNなどのケーブルテレビ会社等が提供している。

ビデオ

VHSのデッキ、ビデオテープは日本のものも使用できる。ただ、チューナーの仕様が違うので、日本仕様のビデオデッキは直接録画に使うことはできない。日本同様、VHSは廃れつつある。
DVDについては、日本とアメリカでは地域番号(リージョンコード)が異なる。デッキの地域番号とソフトの地域番号が一致しなければ再生できない。アメリカの地域番号は「1」、日本は「2」である。映画などのメジャータイトルはたいてい地域番号が限定されている(地域番号はパッケージに地球のアイコンとともに表示されている)。
日本仕様のDVDデッキ
地域番号「2」もしくは地域限定なしのソフトのみ再生できる。アメリカで販売されている大抵の映画ソフトは地域番号「1」なので再生できない。アメリカのテレビとの接続はおそらく問題ない。録画機能があってもチューナーの仕様(周波数)が異なるため、アメリカのテレビ放送を直接録画することはできない。
アメリカ仕様のDVDデッキ
地域番号「1」もしくは地域限定なしのソフトのみ再生できる。日本で販売されている大抵の映画ソフトは地域番号「2」なので再生できない。
パソコンのDVDドライブ
パソコンのDVDドライブにも地域番号が設定されている。変更できる場合が多いが、変更できる回数(たとえば5回)が限定されている。
リージョンフリーDVDデッキ
地域番号の制限なく視聴できる。通常の家電店では入手できないが、通信販売・日本系スーパー等で手に入る。$25程度~。ただ、リージョンフリーのデッキでは再生できないよう対策されたソフトもあるので万能ではない。
DVDメディア
DVDにはさまざまな規格があるが、アメリカではDVD-RAMのデッキ、ディスクはほとんど見かけない。

日本で主流となったHDDデッキは、このカテゴリのさきがけであるTivoなど数えるほどしかなく、まだ一般的ではないようだ。

ホームベーカリー

スーパーに売っているパンは、いつ作られ、いつまで食べられるのか不明で、またあまりおいしくない。おいしいパン屋もあるがおおむね高い。日本で食べていたような食パンがほしければホームベーカリーを持っていくことを薦める。アメリカでも象印・松下のものが手に入るようだが、選択肢は少ない。


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