Robert H. Smith School of Business

銀行

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口座開設

住所が決まったら銀行口座を開設することになる。銀行店舗に入るとチェックインカウンターがあるので係員に口座を開設する旨伝え、名前を書いて呼ばれるのを待つ。開設にはパスポート等の写真入り身分証明書、口座に入金するお金(トラベラーズチェックでも良い)、登録する住所と電話番号が必要。ソーシャル・セキュリティ・ナンバー(SSN)を聞かれるが、少なくとも以下に示す銀行の場合はSSNがなくても開設できる。
知人等の住所で仮登録して口座を開設し後日変更を届け出ることもできるが、大学事務所等住宅以外の住所を登録することはできない。カードや小切手帳など重要な書類が登録した住所に届くことになるので、信頼できる人に依頼する必要がある。また郵便受けに名前がないと届かないことがあるので注意する。
口座開設時には、印鑑の代わりに署名が登録される。また、オンラインバンキングの加入手続き、Check Card(キャッシュカード)の暗証番号の登録なども行われる。
ステートメントを運転免許取得の際の住居証明に使用する予定がある場合で、オンラインバンキングに加入する場合は、ステートメントが自宅に郵送されるかを確認する。

ジョイントアカウント

夫婦の場合はジョイントアカウント(共同名義)にすることができる。共同名義人を後から追加することもできるので(身分証明要)、配偶者が遅れて入国する場合でも大丈夫。ジョイントアカウントにするメリットは以下の通り。
  1. ステートメントを免許取得時の住居証明に使用することができる(配偶者の氏名では、夫婦であっても証明にならないといわれることがある)
  2. どちらの名義人も小切手を振り出すことができる
  3. どちらの名義人もそれぞれのCheck Cardを持つことができる。

口座の種類

アメリカでは、Checking AccountとSavings Accountの二種類を主に利用する。口座維持手数料がかかるが、一定の平均残高があれば免除されたり、学生向け等手数料がかからないプランもある。

Checking Account
日本の当座預金口座に相当。小切手による決済用。通常は利息がつかないがプランにより利息がつくこともある。
Savings Account
普通預金口座に相当。利息が高めなので当座利用しないお金はこの口座に入れておき、必要な額をChecking Accountに振り替え(Transfer)て使用する。ただし、一定期間内に振り替えできる回数(1ヶ月で5回)が決まっていて超過すると手数料を取られることがあるので注意したい。

小切手(Personal Check)

小切手は、任意の金額を自分の口座残高を取り崩して指定した相手に受け取らせるよう指示する証券で、日本ではあまりなじみがないが、アメリカでは公共料金の支払いだけでなく、個人間の金銭のやり取りなどでも頻繁に利用される。また、商品購入等における値引きの一方式であるメールイン・リベートでは、小切手の形でキャッシュバックを受けることもある。
小切手は以下のような情報が記載されている(位置は一般的なもの)。
振出人
小切手の左上。小切手を振り出す人の氏名。住所や電話番号を併記してあらかじめ印刷されていることが多い。
小切手番号
小切手の右上。何番の小切手を誰にいくらで振り出したか管理するための番号。あらかじめ印刷されている。振り出した小切手を受取人が銀行に提示し、自分の口座から引き落とされると、毎月送付されるステートメントに当該小切手の番号が記載される。
受取人(Pay to the order of)
小切手の中段。小切手を受け取る相手の名前を書く。相手が法人の場合、ここに書く名前を指定してくることがある("Make it payable to ABC."とある場合は"ABC"と記載する)。
金額欄
受取人欄の右および受取人欄の下。受取人欄の右には算用数字で記載する。受取人欄の下には金額をスペルアウトして記載する。たとえば$40.00の場合、受取人欄右には「40.00-」、受取人欄下には「Forty and NO/100-」と記載する。「NO/100」は、ドル未満の端数がないことを示すので、「$XX.55(XXドル55セント)」の場合は「55/100」とする。改ざん防止のため、余白に線を引く。数字のスペルアウトは中学校以来だったりしてうろ覚えのこともあるので注意。
銀行名
金額欄の下。あらかじめ印刷されている。
目的欄(FOR)
銀行名欄の下。何のために支払った小切手か、受取人がわかるようで記載するメモ。
署名欄
目的欄の右。銀行に登録した署名をする。
機械読み取り用番号
小切手の下。3つに分かれており、右からルーティング番号(銀行固有の番号)、口座番号、小切手番号。あらかじめ印刷されている。

小切手は口座開設時に、当面利用する分として数枚から20枚程度無料でもらうことができるが、足りない分は購入しなければならない。口座開設時に、小切手帳を作る(有料)か聞かれることもあるが、銀行で作らなければいけないわけではないので断っても良い。名刺を作るような感覚で、自分の好きな柄・色・字体などを選んで作成してくれるサービス(CostcoやWal-mart等でもやっている)があり、銀行に頼むより安い業者も多い。
小切手を振り出した場合、後日Checking Accountから減額されることになるので、振り出し残高と口座の残高を常に把握し、不渡りにならないよう注意したい。不渡りとなった場合、銀行と受取人の両方から手数料を取られることになる。
小切手を受け取った場合は、銀行の窓口のほかATMで自分の口座に入金することができる。ATMには封筒とDeposit ticketという用紙が置かれており、Deposit ticketに必要事項を記入し小切手とともに封筒に入れ、ATMの操作をして投函すると後日口座に入金される(Bank of Americaの最新ATMは封筒が不要。後述)。

銀行の選択


Chevy Chase Bank
Bethesdaに本拠を置く地元の有力銀行。大学内(Stamp Student Union)をはじめ、メリーランド州、ワシントンD.C.、バージニア州を中心に多くの支店があり、Giantなどのスーパーやショッピングセンターにも直営ATMがある。ただし、ワシントンD.C.から遠くはなれた場所では直営ATMはない。Student Banking Packageは、オンラインバンキングと併用すれば口座維持手数料はかからない学生向けのプラン。

Bank of America
全米に展開する銀行。大学の近くにも支店があるが、メリーランド大学の生活圏内の支店・ATMの数はChevy Chase Bankには及ばない。アメリカ国内を旅行する際、主な都市に支店があるので引き出し手数料を節約できる。アメリカでは数少ないモバイルバンキングが利用できる。CampusEdgeは、口座維持手数料がかからない学生向けのChecking Accountのプラン。Bank of Americaの最新ATMでは、小切手を封筒に入れずそのままATMに入れると、自動的に金額を読み取って受け付ける機能があり、非常に便利。Global ATM Allianceに加盟する銀行(カナダのScotiabank)のATMであれば海外でも手数料無しで現地通貨を引き出すことができる。



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