アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「葬儀屋」01_vol03
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新ジャンル「葬儀屋」
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- 476 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:18:49.96 ID:/PR912dp0
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男 「んーぁっ……暇だなぁ…」
女 「………」
男 「なんだ?テレビで何か面白いのやってるのか?」
女 「…別に。映画ですよ。」
男 「あぁ…なんか昼のテレビ映画って、癖のあるの多いよなぁ。B級以下な映画しかお目にかかったことが無い」
女 「…そうですね…。」
男 「……。」
女 「……。」
男 「…これ面白いか?」
女 「いえ……。」
男 「お、……あー…頭は止めろよなぁ…。眉間のど真ん中行ったら隠せないだろ…」
女 「でも今のこの埠頭で死んだ警備の人たちって、会社の合同葬とかで処理されちゃうのかな…」
男 「つうかこんだけのご遺族達の移動って火葬場までどんだけ渋滞になるんだよ……って、向こうは土葬か…」
上司 (二人とも…職業病が…でも仕事してほしいなぁ…) - 478 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:24:37.44 ID:Pgow+7YzO
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- 479 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:27:19.29 ID:41J760Xa0
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- 481 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:28:37.92 ID:xmAEQ4Gb0
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- 482 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:29:30.69 ID:2A6QUdnDO
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男「昔、ドリフで葬儀のコントってあったよな?」
女「あったね」
男「人が納豆や生卵で生き返りゃ俺達はNEET一直線だな」
女「…松屋の朝定弁当食べながら不謹慎なこと言うのやめてくれない?」
男「レッドロブスター食いてぇ」
女「それもドリフだよね」
男「…お前年齢詐称してないか?」
女「あいにく私は再放送世代ですから」
男「悪かったなリアルタイムで」 - 484 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:29:42.96 ID:/PR912dp0
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>>1のクオリティなら作品を見れば分かりそう
- 486 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 00:32:41.51 ID:41J760Xa0
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じゃあちょっとまってなんか書いてくるから
- 498 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/30(日) 00:52:36.27 ID:yBcMhVuFO
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女「…さっきの人たち…遺産の話ばかりしてましたね」
男「……ああ」
女「自分たちの実の親が死んだっていうのに…お金のことばかり」
男「……」
女「…そんなにお金が大事なんですかね」
男「…俺らだって金のために仕事してんだろ。」
女「…それは…そうですけど…」
男「金は大事だ。」
女「…でも…!!」
男「…でも…命はもっと大事だ。」
女「……」
男「……特に自分の命はな。」
女「……」
男「だから金が必要なんだ。自分が生きるために。」
女「でもだからって…涙も流さないなんてヒドすぎます!!」
男「涙流してるやつならいるだろ。」
女「……そんな人どこにいたんですか?私には見つけられませんでしたけど?」
男「…今俺の隣にいるよ」 - 503 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:08:23.34 ID:41J760Xa0
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改行が多すぎるって。
二つに分けていきます。 - 504 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:09:10.35 ID:41J760Xa0
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弟 「みんなが僕のことを不幸せだと思ってる」
弟彼女 「そうなの?」
弟 「思っているでしょ」
弟彼女 「…わかんない。たぶん、思ってる」
弟 「でも僕はたぶん、みんなが思うほど自分のことを不幸だと思ってない。
その度合の差が、僕はちょっと気持ちいい」
弟彼女 「…どうして?」
弟 「僕がね、例えばみんなの前で、1の悲しみを表現するんだ。
そうするとみんなは僕の悲しみを自分の中で解釈して
僕が思ってる何倍もの感情を僕から汲み取ってくれる」
弟彼女 「…うん」
弟 「ねえちゃんはすぐ僕のために泣くし、君は学校まで休んで僕のところに来てくれる」
弟彼女 「…そうだね」
弟 「そういうの、僕は僕の役得だと思う」
弟彼女 「そうなんだ」
弟 「すごく嬉しいし、みんなが思ってるほど寂しくない」
弟彼女 「…うん。よかったね」 - 505 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:09:30.23 ID:41J760Xa0
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弟 「うん。…だからね、だから」
弟彼女 「何?」
弟 「君はそろそろ、学校に行ったほうがいいと思う」
弟彼女 「…」
弟 「…授業とか、あんまり休むと出遅れちゃうし」
弟 「…友達、心配するし」
弟彼女 「…」
弟 「…」
弟彼女 「…優しいね」
弟 「…どうして僕を抱くの?」
弟彼女 「…あなたの悲しみを、倍化してるの」
弟 「ぼくは君が思っているほど悲しくはないのに?」
弟彼女 「うん」
弟 「…」
弟彼女 「…」
弟 「…どうしてまた泣いてるの?」
弟彼女 「…ごめんね」 - 506 1のニセモノ 2006/04/30(日) 01:10:09.08 ID:uEUBNhFq0
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男 「…おい」
女 「…何」
男 「泣くなよ」
女 「わかってる」
男 「…」
女 「…」
男 「おい…」
女 「…」
男 「ハンカチ」
女 「ありがとう…ぐずっ」 - 507 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:14:57.42 ID:2A6QUdnDO
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弟ネタ書くのは>>1だけだからそうか。
- 508 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:19:13.43 ID:/PR912dp0
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- 510 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:23:11.64 ID:61FA8i390
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- 514 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:31:42.10 ID:GKRBmWVvO
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女 「私ら、人が死ぬからお金貰ってるんだよね」
男 「ああ、嫌な商売だ」
女 「女の子、まだ小さかったよ」
男 「ほんと、嫌な商売だ」
女 「…うん」
男 「…後でトイレ行っこい」
女 「……ぐずっ…うん…」 - 515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:36:25.46 ID:ftadwY4pO
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男「…だから、もう泣くなっての。」
女「だって…最後の別れぐらい…」
男「後ろがつっかえてるんだから仕方ないだろ?それに……」
女「わかってます。…遅かれ、早かれ…ですよね。」
男「…そうだ。」
女「私達って、なんなんですかね。」
男「葬儀屋だろ。」
女「いや、そうじゃ―」
男「違わねぇよ。」
女「………。」
男「いくぞ。」
女「はい。」 - 516 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:49:45.19 ID:ftadwY4pO
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男「……3か。」
女「…台風直撃で家が全壊……死ななくてよかったですね。」
男「………。」
女「……5…就職……アイドルです。」
男「葬儀屋はないのか?」
女「なりたいですか?」
男「いや、ごめんだ……8。」
女「…就職マス過ぎちゃいましたね。」
男「……。」
女「NEETです。」
男「それもごめんだ。」 - 517 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 01:56:43.17 ID:S//ty0r60
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女「なんで…死んじゃった…の?」
男「……」
女「私が貴方の葬儀を担当するの……?」
男「……」
女「そんなの…ヤダ…戻って…きて…」
男「おはよう」
女「…どこから起きてた?」
男「それは企業秘密だが勝手に殺さないで欲しい」
女「…っ!!……そう、じゃあやっぱ死んで」
男「ちょwwやめ……」
後頭部殴打、最初へ......
一部付けたし&改編 - 518 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 02:12:43.75 ID:J0o/fWLt0
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- 520 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 02:23:11.76 ID:GKRBmWVvO
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男 「…」
女 「…」
男 「…」
女 「最近仕事減ったね」
男 「嬉しいのか?」
女 「うん。嬉しい」
男 「……ああ」
女 「…仕事が無くなるコトは、無いんだよね」
男 「……だから、俺らは食べていけるんだ」
女 「……うん。知ってる」 - 527 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 02:56:41.93 ID:Pgow+7YzO
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妹「私さ、一度も会ったことないんだけど」
俺「そうか」
妹「その私がどうして、こんなとこでそんな人の骨を拾ってるんだろうね」
俺「………昔」
妹「ん」
俺「一度だけ、頭撫でてもらったことあるんだぞ、お前」
妹「…そう」
俺「俺も会ったのはそん時だけだ。ちなみにお前は3才」
妹「…………そう」
俺「泣かないのな」
妹「あんたが言うな」
俺「じゃああれ、どう思う?」
妹「…別に、女の人が泣いてて男の人が慰めてるってだけに見えるけど」
俺「あの二人な、葬儀屋だ」
妹「まじか」
俺「いるよな。見ず知らずの他人の為に、涙流せるバカ」
妹「大バカの私達よりマシでしょ」
俺「大バカか」
妹「大バカよ」
俺「俺が大バカならお前は大大大バカだと思うんだがな」
妹「ここって火葬場だよね。今ならもれなく本場の念仏付きだし」
俺「おっと、俺の番だ。納骨してくる」
妹「…………………」 - 528 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 03:05:24.92 ID:J4/cpm+R0
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- 540 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 04:49:26.83 ID:Pgow+7YzO
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上司「ほいこれ、次の仕事」
女「………はい」
上司「どうした」
女「いえ、なんでもないです」
上司「…疲れたか」
女「まだ出社したばかりですが?」
上司「そうじゃないだろ」
女「…仕事に行ってきます」
上司「今日の仏さんはな、3歳の女の子だ」
女「…………………」
上司「死に疲れたか」
女「私は」
上司「………………」
女「私は、葬儀屋です」
上司「そうだ」
女「葬儀屋です」
上司「…行ってこい」
女「はい」
上司「ふむ……」 - 541 犯ずきん ◆71isWD/fFU 2006/04/30(日) 05:11:03.53 ID:jTy+cBgrO
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女「……」
男「……」
女「……自殺、ですか」
男「……ああ」
女「……」
男「……長年勤めた仕事をクビになり、
家族を養っていけなくなってしまったんだとさ」
女「……」
男「……自分なりに、責任を取ったつもりなんだろう」
女「……」
男「……」
女「……でも」
男「……」
女「……遺族の方々も、この方も、
……泣いているじゃないですか」 - 542 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 05:12:12.17 ID:xmAEQ4Gb0
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- 545 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 06:29:38.57 ID:xZ1pa2Vf0
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男「ふぁ~あ…。」
女「…寝不足?」
男「徹夜だな。」
女「大変ですね。」
男「ん…、いや。仕事じゃなくて、自分でやった事。」
女「…?」
男「ずっと、見てたんだ。」
女「何をですか。」
男「天井。…幽霊、出ないかなって。」
女「…。」
男「出ねーかなぁ・・・あいつ。」 - 546 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 06:35:44.26 ID:yy75NnkO0
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男「今日は夜空が奇麗だな」
女「・・・・・・・・・・・・・」
男「どーした? 黙りこんで?」
女「人は死んだらお星様になるって言うじゃないですか」
男「・・・・・・」
女「さっきのお婆ちゃんも星になってるのかなって」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
男「戻るぞ 今日は冷える」 - 547 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 06:53:14.55 ID:2A6QUdnDO
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女「…………」
男「…………」
女「…………」
男「…………」
女「…長い、ね」
男「…何が」
女「…人が、壺に入るくらいまで焼けるのって」
男「…短かすぎるんじゃねぇか?」
女「えっ?」
男「約40分で、死んだっていう事実を完全に認めなきゃなんねーのって」
女「…………」
男「…………」
女「…短い、ね」 - 550 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 07:29:46.62 ID:yy75NnkO0
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女「先輩」
男「なんだ」
女「先輩は何でこの仕事に就いたんですか?」
男「・・・・・・・・・・何でだろうな」
女「儲かるから、ですか?」
男「それもあるかもな」
男「ただ・・・・・」
女「え?」
男「誰かがやらないといけないって思っただけだ」
女「そうですか」
女「私は・・・・・・・・・」
男「私は?」
女「なんでもないです」
男「そうか」 - 551 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 07:33:18.46 ID:2A6QUdnDO
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女「グスッ」
男「いい加減慣れろよ」
女「…うるさい」
男「何回目だよ?」
女「…数えたくない」
男「弟に年近いからって、変に感情移入してねぇか?」
女「…………」
女「……苦しかったろうなぁ…」
男「案外気持ち良く逝けたのかもしれないぞ?」
女「まだ若いのに…」
男「若さに身を任せ過ぎたのかもな」
女「…グスッ」
男「…まぁ、確かにオ……ゴホッ…心筋梗塞で死ぬにしちゃ早過ぎる歳だよな」
女「…グスッ」
男「な、泣くなっての」
女「………グスッ…トイレ行ってくる…」
男「……………あぁ」
男(…危ねぇ、危うくオ○ニー死をバラすとこだった) - 552 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 07:47:15.22 ID:M/Krus/n0
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ちょwwwwwwwww
- 555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/30(日) 08:12:30.77 ID:2syx90agO
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今北
まとめサイトとかある? - 556 ゲームジャンキー ◆/vbjOLD2s. 2006/04/30(日) 08:13:51.22 ID:TOavoddz0
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女「ねぇ」
男「あん?」
女「身内のお式って、出た事ある?」
男「…大学時代に2回、親戚の叔父と母方のばーちゃん」
女「…泣いた?」
男「いや、全然…」
女「じゃあさ」
男「家族だったら?とか聞いたらコーラ一気飲みさせるぞ」
女「・・・いい天気。最後のお別れ日和だね」
男「ちょっとコーラ買ってくる」
女「ごめん、許して」 - 558 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 08:33:21.14 ID:Pgfhi77+O
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男「おい。」
?「……なぁに?」
男「……何でもない。」
?「へんなの」
男「目ぇ…覚ませよ……」
?「………」
男「おい……なんとか言ってくれよ…」
?「………」
男「なぁ……」
?「………」
女「おはようございます」
男「ん?あぁ、おはよう」
女「……もしかして、泣いてました?」
男「なんで俺が泣くんだよ。お前じゃあるまいし」
女「……嘘ですね」
男「わかるか……ちょっとな。昔を思い出して」
女「意外に可愛いところあるんですね」
男「うるせぇ…」 - 561 ゲームジャンキー ◆/vbjOLD2s. 2006/04/30(日) 08:53:47.11 ID:TOavoddz0
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女「・・・」
男「・・・おはよ」
女「・・・おはようございます」
男「・・・」
女「・・・」
男「どした、まだ寝ぼけてんのか?」
女「あー、いや、夕べ思い出したならなんか・・・恥ずかしいやら・・・」
男「へぇ、あんだけ鳴いてたのに」
女「~~~~っ!!」
男「枕で叩くな、悪かった」
女「・・・でも、いいんですかね」
男「何がさ」
女「いや、幸せなんですけど、仕事じゃ人様の不幸を相手にして・・・」
男「・・・余裕ってのはな、幸せな人間しか持ってねぇんだ」
女「・・・」
男「お前に余裕があるなら、それを他人の為に使え。仕事でもいい、私事でもいい」
女「・・・はい」
男「ほら、とっととシャワー浴びてこい。時間無ぇぞ」 - 562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 08:55:52.80 ID:7m5achyF0
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- 563 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 08:56:28.56 ID:yBcMhVuFO
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- 572 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 09:26:05.95 ID:xZ1pa2Vf0
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男「…。」
女「…?」
男「…。」
女「…??」
男「…。」
女「…???」
男「……。」
女「…っ。」
女「………。」
男「w」 - 573 犯ずきん ◆71isWD/fFU 2006/04/30(日) 09:37:15.68 ID:jTy+cBgrO
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男「……」
女「……」
男「……」
女「……彼……泣きませんですね」
男「……ああ」
女「……」
男「……」
女「……火事による一家全焼。中学校へ通学していた長男一人残して皆……」
男「……」
女「……彼は、強いですね」
男「……ああ」
女「……」
男「……」
女「……でも……もう……最後の、お別れですよ……
もう……泣いたって、いいんですよ……」
男「……」
女「……」
男「……最後だから、泣かないんだろう」
女「…………」 - 575 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 09:48:42.14 ID:ftadwY4pO
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男「……あー…」
女「ほら、先輩、時間ですよ。」
男「…おー…」
女「シャキッとしてください。」
男「…あー…誰も死ななければいいのにな。」
女「昨日は何時まで飲んでたんですか?」
男「…4時…煙草とってくれ。」
女「…ふう。先に車で待ってますからね。」
男「おう。」
男「……まずっ。」 - 577 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/30(日) 10:09:12.56 ID:bF5LDN4z0
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新人 「先輩先輩」
男 「…ん」
新 「幽霊見たことってあります?」
男 「…ねーな」
新 「こんな仕事やってたら知らない内に憑いてきたりするんスかね?
そう思ったらちょっと薄気味ワリーな、なんて」
男 「昔な」
新 「?」
男 「旦那を無くして小さい子供二人残された奥さんが言ってた事がある」
新 「…」
男 「『幽霊でもいいから一目会いたい』ってな、どう思う?」
新 「フツーにキモいっすね」
男 「俺の母親だ」
新 「…」
男 「どう思う?」
新 「冗談も言えないこんな職業じゃ」
男 「…」
新 「…」
男 「まあ、この仕事はお前くらいの方が続くのかもしれん」
新 「…」
男 「…」
新 「…ちょっとだけ、すんません。」 - 578 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 10:20:58.49 ID:Alix1tHD0
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- 581 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 10:50:03.28 ID:Ju9JsKWe0
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- 589 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 11:42:07.35 ID:DVwXq7o/0
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「13歳のハローワーク」より。
<葬儀屋>
祭壇や棺の用意から予算管理に至るまで、葬儀に関わる全ての段取りを行う。
葬儀屋に就職するのが一般的だが、家族運営行っているところがとても多く、
求人はそれほど多くない。
人の人生の最期を送るという、ろとても大きな役割を担っており、強い責任感と
適切な気配りができることが必要。
また、夜間の仕事や労働時間が長時間に及ぶ事もあり、体力の無い人には向かない。
昔からのしきたりが忘れられ、近所付き合いという考えが薄れている時代では、
葬儀における葬儀屋の役割がますます高まってきている。
意外にハードなんだな・・・ - 590 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 11:43:08.45 ID:n/QVTabb0
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子供A「うっきゃーーーーー!」
母親A「こらっ。叫ぶんじゃありませんっ」
子供B「ねぇ、あの写真の人誰ー?」
母親B「お母さんのお母さんよ」
子供C「おばあちゃん、きれーだったー」
母親C「綺麗だったねー」
女「今日は賑やかですね」
男「そうだな。お孫さんがいっぱいだな」
男「これなら泣かないで済むだろ」
女「そうですね…」
男「どうした?」
女「いえ、いつもこんなだったらな、って」
男「そうもいかねぇだろ」
女「そうですよね」
女「私も将来、こんな葬式ができれば幸せなんだろうな」
男「それなら、頑張って生き抜かねぇとな」 - 591 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 11:46:27.03 ID:l+lVa/jY0
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好きだーーー
- 592 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 11:50:25.79 ID:yBcMhVuFO
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- 594 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 12:01:23.54 ID:7m5achyF0
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葬儀屋
男「今北」
女「通夜、午後七時」
男「把握」 - 595 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 12:20:00.98 ID:M/Krus/n0
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ちょwwwwwwwそれなんてvipperwwwwww
- 598 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 12:37:02.06 ID:kjRuD+WPO
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男「…なぁ」
女「なんですか?」
男「お前、夢ってあるか?」
女「夢、ですか」
男「どんなにくだらない夢でもいい、言ってみろ」
女「…私、あの子が先に死んじゃったら、海の見える丘に小さな墓を作ってあげようと思ってるんです
病院からは無機質な風景しか見えませんから」
男「その夢、叶わないといいな」
女「そうですね…」 - 602 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/30(日) 13:08:28.15 ID:Yk/9vW9f0
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ミーンミンミンミン
男「夏場に黒いスーツってさ」
女「はい?」
男「長時間外にいると死ぬほど熱いよな」
ミーンミンミンミン
女「焼かれてる方のほうが熱いですよ・・・きっと」
男「・・・」
女「・・・」
男「そう・・・だな」
ミーンミンミンミン - 603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 13:13:17.56 ID:ftadwY4pO
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- 605 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 13:27:32.75 ID:GKRBmWVvO
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男 「天気、良いな」
女 「うん」
男 「…」
女 「…」
男 「…仕事も無いな」
女 「うん」
男 「……っす」女 「…何か幸せだよね」
男 「………ああ」 - 607 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 13:42:39.97 ID:vYqKsRe8O
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女「(´;ω;`)… 」
男「いい加減泣きやめよwwww」
女「漏れ、この職向いてない希ガス」
男「kwsk」
女「何回立ち合っても、涙がとまらない」
男「…坊やだからさ。」
女「(#^ω^)ピキッ」
男「……人は、在りたいように在るのは難しい。
それは生きること自体の難しさに他ならない。
在りたいように在るには他人のことを考えずに行動しなければならない。」
女「( ^ω^)…… 」
男「だが、大方人間は他人を無視した行動をよしとしない。
だからこそ、人は時に迷い、
そして予期せぬ生き方を強いられる。
それはどこまでも"自分"につきまとう永遠のジレンマd」
女「きめぇwwwwwww」 - 609 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 13:45:10.11 ID:7m5achyF0
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- 610 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 13:45:54.87 ID:yBcMhVuFO
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- 618 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 14:11:50.14 ID:n/QVTabb0
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女「ねぇ」
男「なんだ」
女「煙草っておいしい?」
男「場合によるな」
女「どういう意味?」
男「嫌なことがあればまずいし、いいことがあればうまい」
女「まずくても吸うんだ」
男「なんか落ち着くんだよな」
女「ふーん」
男「おめーは吸うなよ」
女「吸わないよ」
男「…」
女「今日はうまい煙草が吸えるといいね」
男「…そうだな」 - 619 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 実話 2006/04/30(日) 14:16:52.14 ID:dPd6BblX0
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男 「なあ」
女 「何ですか」
男 「身近な人、死んだことある?」
女 「いえ…」
男 「そっか」
女 「お亡くなりになったんですか」
男 「ダチが、昔の話ね」
女 「そうですか」
男 「急性白血病で、ぽっくり」
女 「つらいですね」
男 「いや、そうでもないよ」
女 「え?」
男 「葬式、行かなかったから」
女 「・・・」
男 「今でもあそこで生きてるような気がする」
女 「幽霊って…」
男 「ん?」
女 「死んだことに気づかないらしいです」
男 「今度、墓参り行ってみるか…」
女 「それが良いと思います」 - 622 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 14:38:12.60 ID:8BYCOD8U0
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- 625 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 14:49:27.01 ID:ftadwY4pO
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男「…ん、ラストか。」
女「あんまり吸いすぎると寿命縮めますよ。」
新「同感です。」
男「…うるせ。」
女「駄目人間ですね。」
新「クズ。」
男「……聞こえてんぞ、くそガキ。」
女「あ、焼きそば買ってきましたよ。」
新「姉御、俺のマヨネーズはー?」
男「…今日は?」
女「三件です。」
新「あれ、青海苔は?」
男「それ食ったら出るぞ。」
女「もが」
新「もぎゅ」
男「唐突だが、お前等、最後の晩餐って何食べる?」
女「焼きそば」
新「マヨネーズ」
男「……。」
女「……。」
新「あ、青海苔みっけ。」
男「いくか。」
女「はい。」
新「ちょ、もがっ、」 - 626 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 14:51:50.20 ID:0V1wNUVi0
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- 628 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 15:04:11.00 ID:/C7VyxR60
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幼少期
男「なあ・・・」
女「・・・」
男「泣くなって・・・」
女「ぐすっ・・・」
男「動物ってのはいつか死んじゃう生き物なんだって」
女「そ、そんなの・・・分かってるよ・・・うっ・・・」
男「ミケもそんだけお前が悲しんでくれれば喜んでるって・・・」
女「そんな事っ・・・ないよ・・・ぐすっ・・・」
男「・・・」
女「ごめんねっ・・・ぐすっ・・・私がちゃんと遊んであげなかったからっ・・・」
男「・・・」
女「ちゃんと綺麗なお墓・・・作ってあげるからねっ・・・ぐすっ・・・」
その後、女は葬儀屋を目指す事になる。
だが、それはまた別の時にでも。 - 632 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 15:35:13.93 ID:w315huLaO
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男「……」
女「久しぶり」
男「……」
女「……ねぇ」
男「……」
女「……」
男「……」
女「お願いだからっ!」
男「……」
女「何か……ッ!」
男「……」
女「……喋ってよ!」
男「……」
女「……ねぇってば……?」
私は葬儀屋を辞めた。
彼との接点を消しても、想いだけは消えてくれない。 - 633 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 15:42:03.29 ID:n/QVTabb0
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女「…ねぇ」
男「…ん」
女「…」
男「…」
女「悲しくないのに」
男「…」
女「涙は自然に出るもんなんだね」
男「…ああ」
女「…ぐずっ」 - 634 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 15:48:46.17 ID:rf89z9FP0
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男 「営業いってくる。今日は・・・、そうだな、そのまま直帰になると思うから後はよろしく。」
女 「あの病院?」
男 「・・・あぁ、そうだ。」
女 「あそこの看護婦さんって、結構若い子多いよね。ときどき電話もかかってくるようだし、最近、」
男 「・・・行って来る。」
女 「・・・。」
女 「・・・、はぁ。」
部長「・・・。この仕事の営業ってのはな、」
女 「・・・え?」
部長「自治会や組合やら病院やらにゴマすってなんぼなのさ。」
女 「・・・。」
部長「特にな、あいつは病院とのコネづくりでは本当によくやってくれているよ。」
女 「・・・。」
部長「でな、病院とのコネってので重要なのは看護婦なんだよ。業者を直接紹介するのは彼女たちだからね。
だから、死人がよくでる病院の看護部には顔を売っておくってのは重要なのさ。
手段はまかせているけどね。」
女 「手段は問わない・・・ですか。」
部長「まぁ、ね。何を考えてるかは知らないけど、おおむね君が今想像したであろうことは間違っていないかもしれない。
たぶん違うであろうと思うことは、君は若い看護婦について考えているだろうが、
彼は最終目的として、婦長をターゲットに考えないといけないってところだろうか。」
女 「・・・。部長、」
部長「ん?」
女 「仕事の続きをしましょう。今日、残業するつもりはないですよ。」
部長「そうだな・・・。」
女 「・・・。」 - 635 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 15:58:19.51 ID:J4/cpm+R0
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コピペ
喪主 「これですか、新しい省エネ霊柩車というのは」
葬儀屋「はい。さようでございます」
喪主 「どこがいままでと違うんです?」
葬儀屋「はい。ホトケさまを焼きながら、そのエネルギーで走るんです」 - 636 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 16:06:42.81 ID:M/Krus/n0
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ちょwwwwwwwwwwそれはひどすぎるwwwww
- 643 保守代わり 2006/04/30(日) 16:46:06.15 ID:nDUodI/K0
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女「お母さん、泣いてませんでしたね」
男「…」
女「8歳の子。もう会えないのに」
男「泣かなかったんじゃない、分からなかったんだ」
女「?」
男「まだ早すぎるんだ。理解にも、納得にも…」
女「…決着にも?」
女「あの子は、お母さんの中ではまだ生きてるんですか?」
男「当分はな。8歳のままで、だ」
男「いつかその時がきたら、溜まってた分もすべて泣き尽くす」
女「それまでは思い出の生活」
男「どっちが幸せかなんて俺には分からん」
男「口を出すような事でも無い」
女「…」
男「それが葬儀屋だ、泣くな」 - 645 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 17:10:13.22 ID:uEUBNhFq0
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葬儀屋稼業
another episode
女「旦那このままじゃ仏さん浮かばれませんぜ」
男「分かってる心配しするな。きっちりすっきり安心して
あの世に送るのが我々葬儀屋の仕事」
女「その通りで」
「このまま何もせず終わったら葬儀屋の名が廃る。
準備はできてるな」
女「聞くまでもない」
男「行くぞ」
女「………」
男「仕事をする前に泣くのは辞めろ」
女「ぐす…すいやせんね。
泣いてやるんですよ今から殺す人のために」 - 646 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 17:22:56.28 ID:nDUodI/K0
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女「今日は雨ですね」
男「あぁ」
女「涙雨ですかね」
男「かもな…鬱陶しい」
女「雨がですか?それとも涙?」
男「…雨だよ。馬鹿」
女「どうせ馬鹿ですよ。葬儀屋なのに泣いてばっかし」
男「別にンなことは…」
女「進歩しなくて鬱陶しいですか」
男「言ってねーよ」
女「…すみませんグスッ」
男「ほら、もう終わりだ。帰るぞ」
女「グスッ」
男「泣いたら、とっとと泣き止め」
女「泣…いてなん…か無いですよ」
男「悪かった。そうだな。トイレ行ってこい」
女「…ハイ」
男「やっと、雨やんだか」 - 649 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/30(日) 18:00:32.40 ID:ftadwY4pO
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女「…何してんですか?」
男「…ん…猫。」
女「……どうしたんですか?」
男「あー……何だか落っこちてた。」
女「………。」
男「…ほれ、手伝え。」
女「あ、はい。」
女「…何の為に…産まれてくるんですかね?」
男「………。」
女「………。」
男「死ぬ為。」
女「……そんなの…。」
男「―よし!できた。」
女「…あ、名前。」
男「今つけた。」
女「……。」
男「さっきの質問だけど……」
女「……。」
男「少なくとも死ぬ為じゃないわな。」
女「……。」
男「だから、泣くな。」
女「……はい。」 - 681 犯ずきん ◆71isWD/fFU 2006/04/30(日) 18:40:51.50 ID:jTy+cBgrO
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男「……」
女「……」
男「……殺し、か」
女「……」
男「……命を"奪われる"ってのはどういう気持ちなんだろうな
……本人も、……遺族の方も」
女「……」
男「……」
女「……それは、彼らにしかわからない事だし、
……彼らにしかわかるべきではない事だと思います」
男「……」
女「……まあ、私の勝手な持論ですけどね」
男「……」
女「……」
男「お前は大した……葬儀屋だよ」
女「……褒めてるんですか蔑んでるんですか」
男「…………さあな」
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