アマノジャック@新ジャンル専用

冬ジャンル「こたつ娘」01_vol02

最終更新:

new_jack

- view
管理者のみ編集可
冬ジャンル【こたつ娘】
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 00:02:06.97 ID:tObzhT0hO
男「いや、待て。お前がこたつならば、だ」

女「しつこいですね。そんなに…こたつの事、嫌いになっちゃったんですか…?」

男「無表情で声色変えるな!」

女「はいはい。努力します努力しまーす」

男「うぜぇ…じゃなかった。お前がこたつなら机部分は何処いったんだよ!」

女「何言ってるんですか男くん様。目の前にあるじゃないですか」

男「ないから言ってんだよ」

女「限りなく無色透明な感じなので」

男「嘘つけ!!」

女「嘘じゃありませんよ。ほら」

男「猫が空中歩いてる!?」

女「実はホログラム」

男「何がしたいんだよ!!?」

116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 00:31:43.51 ID:tObzhT0hO
猫「にゃー」

女「あら」

男「ん?」

猫「…にゃん」

男「ね、猫が空中で停止して丸まった!?」

女「だから机部分はあるんですってば」

男「何故見えない?」

女「逆湯気フィルター的な何か?」

男「意味わからん」

女「きっとヨコシマな気持ちで私を見ているから見えな……まさか私素っ裸!?」

男「さっきまでのスカートの話はなんなんだよ!?」

女「穿きたいの?」

男「違う!!なんなんだよぅ!?」

女「いや、とりあえず虐めると楽しいな、と」

男「……………」

117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 00:43:42.82 ID:PxNDMUGLO
 

そういえばこたつ娘って、ただこたつに入ってるだけ?私はカタツムリみたいなの想像してるんですけども。

 


121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:28:54.41 ID:f+cNiB67O
女「ひゃ」

こたつ「今季もよろしくお願いします。」

女「まさかこんなことが…」

こたつ「蜜柑食べて精霊化ry」

女「なんか無くなるの早いと思ったらry」

122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:32:17.61 ID:f+cNiB67O
女「どうやって使うのよ」

こたつ「寝て貰えば被さりますよ」

女「なるほど」バタリ

こたつ「よいしょっと」バサリ

女「あったかい…」

こたつ「・・・・」

123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:34:54.76 ID:EtK+iU/Q0
こんな感じ?
http://www.uploda.org/uporg1762881.jpg

p01_123_uporg1762881.jpg
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:35:23.61 ID:f+cNiB67O
女「上半身がちょっと寒いわね」

こたつ「抱き着きますね…」ぎゅう

女「あったかい…」

こたつ「・・・・」

125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:36:53.12 ID:rWxs/T/K0
>>123
イメージ沸かなかったかがそれに近いかもな

126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:38:40.75 ID:f+cNiB67O
女「む…こたつのくせに結構胸あるわね…」

こたつ「そっ…そうですかっ…?」

女「まさかこたつに負けるとは…このっ!」モミモミ

こたつ「ひゃあ!ちょっ…やめ…やっ…////」

女「ふふふ…感度いいじゃな熱い!熱い!」

127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:41:35.49 ID:f+cNiB67O
ちなみに>>1としてはスカートが布団になっただけの女の子だけどな

頭に蜜柑はデフォ

128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:44:12.13 ID:f+cNiB67O
女「こたつが男の子だったら可愛いがれたのにねぇ」

こたつ「…すいません」

女「まぁ女の子も好きだけど」

こたつ「ひへ!?」

女「ふふふふ…」

130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 01:51:47.65 ID:rWxs/T/K0
>>127
そうだったのか…しかし流れからしていくと
123が最も近いイメージになるな

133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 02:13:32.44 ID:EtK+iU/Q0
リベンジ!
http://www2.uploda.org/uporg1763012.jpg

p01_133_uporg1763012.jpg
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 02:20:21.25 ID:oQX9JpcY0
>>133
いい調子だ、リベンジは何度でも受けて立とう

138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 02:34:06.54 ID:voinzi0T0
       ____(;゚;;)    ∧∧ (;゚;;)
   __/ ∧_∧ (;゚;;)(;゚;;)\(´・ω・`)丿
  / //_(´・ω・)(;゚;;)(;゚;;)(;゚;;)\ /     みかん食べる~
 〈  〈※(  つ ______ \           美味し~よ~
  \ ~と( ※ ※ ※ ※ ※ ※ヽ\
   \ \⌒ ※  ※ ※ ※ ※ ※ ヽ \
     \ `ー──o(´・ω・`)o──‐‐'  \
      ゝ、, ____________〉

141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 04:08:22.02 ID:f+cNiB67O
>>133
俺が創ってたのはこれだ!パー璧だ!

>>30くらいまではこれがまたがってる図をイメージしてくれ

142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:20:47.58 ID:CVugNNJ90
こたつの向かいに見知らぬ女が入っていた。

先ほどから執拗にみかん皮の汁を飛ばしてきている。

こたつ布団をめくってバリアを張ったとたん、中で乾かしていた洗濯物が逃げ出していき

パンツと一緒に乾かすのはもうやめてくださいと、最後に残った布巾が泣き出した。

143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:28:35.31 ID:CVugNNJ90
こたつに見知らぬ女が入っている。

名を尋ねても答えないので叩き出そうとしたら、強烈な力でうしろに引っ張られた。

尻餅をついた目に見えたのは、まっぷたつに割れた女の身体から生える乱杭歯。

あの女はフェイク、こたつのふりして獲物を狙っているのさと、今は亡きおばあちゃん。

144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:34:55.64 ID:CVugNNJ90
こたつでぬくもる女が中の洗濯物をかき混ぜている。

足で混ぜるなとお母さんが怒っても、女はにやにや笑っているだけ。

まさかと思いこたつ布団をめくってみたら、案の定、女の下半身は見あたらなかった。

いたずらはよせと叱ったらすさまじい勢いでてけてけと這いずり逃げていった。

145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:40:31.67 ID:CVugNNJ90
こたつにダメージを与えるたびに一人ずつ見知らぬ女が増えていく。

五人目がこたつの中から生えてきたところでこれは伝説の七英雄本体だと気が付いた。

嗚呼そうと知っていればクイックタイムを習得しておいたものを。

集団みかん皮攻撃の前には帝国軍もなすすべなく、盾をかまえ遠巻きに見守るだけ。

146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:46:44.79 ID:CVugNNJ90
見知らぬこたつが女の中でぬくもっていた。

出て行けといくら町内会長が諭しても頑として動かない。

女の首を回して温度を上げていくうちにさすがのこたつも悲鳴をあげ

産まれていいですか産まれていいですかと喚きだしたが、時すでに遅し女はもう死んでいた。

147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:52:10.10 ID:CVugNNJ90
高天原にこたつを置き一人ぬくもる女がいた。

岩戸の中から天照大神が入りたそうにちらちら様子を窺っているが

そのたびにみかんの皮から汁を飛ばして邪魔をする。

せめて半裸の天鈿女ぐらい入れてあげたらいいものを。すっかり風邪をひいてしまったご様子。

148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 04:57:42.72 ID:CVugNNJ90
お姫さまはいつだってわがままさ。

秘密の抜け道の先が涸れ井戸だなんてイヤイヤ、こたつじゃなきゃ逃げてやらないと

お付きの女騎士を困らせる。

抜け道の奥まで飛んでいってしまう洗濯物を毎度毎度探しにいくこっちの苦労も考えろ。

149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:03:08.94 ID:CVugNNJ90
線路の上にこたつを置いてぬくもっている女がいた。

徐々に近づいてくる列車の振動、動じることなくみかんの皮をむく女。

あわや列車と衝突かと思われた瞬間、女はみかんの皮から汁を飛ばした。

それでも寒夜を逃れこたつに潜り込もうとする列車。一直線にしか動けない身は大変だ。

150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:07:14.65 ID:CVugNNJ90
にっくきかたきはこたつにみかんでぬくぬくまるまる。

身動きのとれない今こそチャンスと、遺された娘が斬りつける。

血しぶきを上げた瞬間、むしろかたきは微笑んでいた。

自力ではもうこたつから出られなくなっていたのだと娘が気付いたのは自身も呪われてから数年後。

151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:10:22.44 ID:CVugNNJ90
太陽はあんなにも高く輝いているのに世界全体がどうにも薄暗いのはどうしたわけだろう。

見知らぬ女が奇妙な闇に覆われたこの世界に立ち、洗濯物をかき回している。

ほぼ乾ききった頃、女がぐいと引っ張ると、天球を覆っていたこたつ布団がはがれ落ちた。

そうか。冬の陽では洗濯物も乾きづらいので、こたつの中で乾かしていたのか。

152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:14:41.74 ID:CVugNNJ90
こたつの中に小さな蟹が住み着いていた。アサリはどうしたと訊くと女にとられたとの返事。

なるほど、アサリに足を突っ込んで見知らぬ女がぬくもっている。

おまえはこたつじゃないんだアサリなんだといくら説得してみても無駄だった。

殻の上にみかんが置かれている限り、あるいはアサリの勘違いもやむを得ないことなのやもしれぬ。

153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:23:13.04 ID:CVugNNJ90
外からもはっきりとわかるぐらいにこたつ布団がふくらんでいた。

中で何が起きているのか、めくってみようにもすでにこたつに入っている見知らぬ女に邪魔される。

やがてこたつはまるまると太ったかわいらしい子を産んだ。

この子が大きく育った頃、共に入る家族ができるといいねと今は亡きおばあちゃんの声。

154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:27:49.28 ID:CVugNNJ90
擬人化の国ニッポン。

四つん這いになった身体にこたつ布団がかかっているのは予想のうちとして

頭はいったいどこだろう。

いくら考えてもわからないまま、こたつの上のみかんをむいたら、鉄臭い汁がほとばしった。

155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:35:07.38 ID:CVugNNJ90
こたつに入っている女の身体からコンセントが伸びている。

一方こたつはといえばみかんが切れたみかんが切れたとかまびすしいったらありゃしない。

とりあえず女のコンセントを抜いてやったらこたつは寒い寒いと悲鳴をあげた。

ははは、ざまあみさらせ。こたつの身ではコンセントを挿しに動くこともできまいて。

156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:42:46.34 ID:CVugNNJ90
夜の神社の境内でこたつの観察会。

こたつ布団をいっぱいに広げ樹から樹へと滑空するさまは子供たちにも大人気。

十分に堪能したあとは家でこたつのかわりに待っているむささびたちのため

何か木の実でも拾って帰ってやれと、こたつの中の女にいわれた。

157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:54:03.24 ID:CVugNNJ90
こたつの中ではすべての時が停止する。誰もそこから抜け出せはしない。

停止した時間はやがて時の円環の端へとつながり、無限に加速された時へとかわる。

魚富のご主人がそのことに気付いたのはほんの偶然。

スカイフィッシュの写真を分析したらこたつが写っていたからだった。

158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 05:59:23.01 ID:CVugNNJ90
見知らぬ女があまりにも入り浸るものだから、とうとう我が家のこたつ布団に鍵がかけられた。

これでこたつに入れまいと思っていたら、女は自宅の鍵でむなしく抵抗。

そんなものでこたつは開くまいと閃光と共に笑っていたら、女の家のドアが開いた。

これでは足を突っ込んでもその先は冷たい玄関。いくら謝っても女は許してくれなかった。

159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 06:06:54.25 ID:CVugNNJ90
荒ぶる神が怒りにまかせ天に頭をぶつけたら、水平だった天が大きく傾いた。

何か支えになるものはないかと女神さまが手に取ったのは自分が入っていたこたつの脚。

これで天を支えられたのはいいけれど今度はこたつが傾き大ピンチ。

こういう時こそ暇になったアトラスを時給八七〇円で雇いこたつを支えさせるべきではないかのう。

160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 06:18:10.34 ID:CVugNNJ90
こたつ、こたつ、なぜ動かない。

冬の乾燥に晒されてその身がすっかり乾いてしまったからか。

ならばと如雨露で水をかけたら中の女を放置して、こたつは再び池へと歩み始めた。

でもすぐに戻ってきたよ。だって池はいまちょうど水を抜いて浚っている最中だから。

161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 07:18:57.41 ID:CVugNNJ90
こたつ布団の中ではこたつの脚が完全に油断していて本当の脚の姿をさらしている

でもめくったとたんに元に戻ってしまうので誰もその姿を見た者はいないのだと

こたつに入ったままの見知らぬ女が独りごちる。

この女だけがその正体を知っているのかと思うとなんだか悔しくて、斧でカーレンの脚を叩っ切った。

162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 07:56:24.41 ID:CVugNNJ90
一塁ベース上に居座るこたつとその中で日本シリーズの中継を眺める見知らぬ女。

そろそろ寒くなってきたことだしスポーツ観戦なんてこたつの中からテレビで済ますのが一番。

突っ込んでくるランナーはことごとくみかんの皮汁で追い払っているのでいつまでたっても点が入らず

神の一句によって現世に復活した正岡子規の耳目を大いに驚かしめたそうである。

163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 08:06:13.75 ID:CVugNNJ90
ハンバーガーの中に見知らぬ女が足を突っ込みあったまっている。

店員に文句をつけると奥の事務所に連れて行かれ、お詫びにとこたつを一式包まれた。

こたつの中は肉汁たっぷりの国産肉ハンバーグがあっつあつ。

これで天板とホットカーペットがバンズ並に柔らかければ文句はないのにと思いながらかじりついた。

164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 08:35:48.83 ID:CVugNNJ90
新春恒例箱根駅伝。

途中に待ち受けるのは無数のこたつ、それぞれに見知らぬ女とみかんとトランプ。

走者は次々リレーを放棄しこたつの中へ。でも女とみかんとトランプじゃ仕方ないよね。

暖かくなってきたとみてようやくこたつを抜け出た走者の眼に映ったのは、三千年後の日本列島。

165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 08:42:35.67 ID:CVugNNJ90
冬日向のベランダにこたつを持ち出し見知らぬ女がぬくもっていた。

一冬に一度か二度の好日が閃光となってこたつ布団に差し込めば、たちまちにしてこたつは妊娠。

産まれた子供は太陽の子として英雄となり、横浜に初の統一王朝を打ち立てた。

しかし夏の間は王権を剥奪され冬の間のみ統治するなんとも不思議な王になったそうである。

166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 08:48:42.41 ID:CVugNNJ90
赤い靴はいた女の子、踊る足の止まらぬ女の子。

そんなときこそこたつの持つ大いなるストップ機能を活用すべきですね老師。

こたつに気付いた女の子、足を突っ込みおとなしくなるどころかこたつの周囲をぐるぐる踊る。

しまった。女の子が踊っているのは盆踊り、ならばこたつのヒーターは櫓のかがり火だ。

168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 08:57:56.75 ID:CVugNNJ90
こたつに勝手に潜り込みやりたい放題の見知らぬ女。

寝るなら布団でとやかましい母を封じたお札の余りで封じておこう。

女に張ってもまるで効果がみられないので、もしやと思い卓上のみかんかごに張ってみた。

その瞬間こたつは悲鳴をあげて世界と共に消滅し、女は次の世界をその胎内に育みはじめた。

170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 09:03:04.07 ID:CVugNNJ90
美人局の新ジャンル、こたつの美女にご用心。

一緒に入りませんかと誘われてうっかり足を入れてしまえば怖い怖いお兄さんが現われて

そこは俺の席だと脅される。

こたつの席とお箸は日本人ならけして侵してはならない聖なる領域、警察にいっても無駄なのさ。

172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 09:06:35.81 ID:CVugNNJ90
屋上へのドアを開ければそこはこたつだった。

向かいには見知らぬ女が入り込み文旦の皮をむきながらにこにこしている。

こたつを踏み越えていこうとすれば今は亡きおばあちゃんに首根っこ掴まれ引き戻されるし、

こたつの中を潜っていこうとすれば女の足の餌食になる。ならばもう一緒に入るしかないじゃないか。

175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 09:56:56.87 ID:oQX9JpcY0
すげえ

176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 10:07:07.18 ID:CVugNNJ90
思えばこたつの天板はあまりに硬すぎ、こたつ布団はあまりに柔らかすぎたのだ。

老師よ、嗚呼、大恩ある我が老師よ。なぜ貴方はこたつに団子虫の記憶を蘇らせたのですか。

そんなことをしたら刺激を与えればこたつが天板の中に身を押し込んで丸くなってしまうも必定。

勝手にこたつに入っていた見知らぬ女は逃れる間もなく丸め込まれてしまいました。

180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 11:48:19.07 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

こたつの足をかじってる

みかんを取り上げられたからって、かじりつくには不衛生

一心不乱なこたつ娘

182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 12:33:14.06 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

こたつに隠れて、亀のふり

手足はいいが、しっぽが足りない

ふがしで代用、こだわるこたつ娘

183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 12:46:50.37 ID:OoE3E8+I0
天気の悪い寒い日はこたつむりに限るな。

184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 12:56:37.40 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

甘酒一杯進ぜましょ

甘酒、ほろ酔い、下戸、こたつ娘

185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 13:16:26.58 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

猫が領土侵犯、威嚇する

猫知らぬ顔、怒り顔

一緒に昼寝、こたつ娘

187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 13:23:45.76 ID:CVugNNJ90
      .. ─⊆⊇- 、
     /∴       \
   /∴∵ ─    ─   ヽ 
    |∴∵ ( ●)  (●)  | 
    |∴ ::::  (__人__)  ::: |
  ┃∵∴..  ` ⌒´    ┃
  ┛\∵∴        /.┗
      丶∵∴ _ ...... . ′
         ┃┃
         ::::::┛┗

             【  READY FIGHT! 】

                             __________      
                           /     σ           旦\    
                         /____________\    
                        ノイ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※. ヽ  
                       ノノ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※\、
                       `=================================´ 

188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 13:25:11.52 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

テレビが壊れて、暇なのか

珍し殊勝に読書中、三分経つと夢の中

不思議の国のこたつ娘

190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 13:35:36.58 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

こたつは壊れて修理中

机の下でホッカイロ

こたつもないのに、こたつ娘

192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 13:46:32.03 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

リンゴ到来、まるかじり

みかん到来、有田みかん

和歌山県産、ひとりじめ

甘い匂いのこたつ娘

194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 14:44:27.86 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

ぐるぐる足に絡み付く

こたつに入れと、引っ張る引っ張る

二人は狭いぞ、こたつ娘

198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 16:18:40.57 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

布団に寝ないでこたつ布団

寝相が悪くてみかん散乱

知らぬがよい子、こたつ娘

199 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 16:52:37.14 ID:CVugNNJ90
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 16:58:35.43 ID:CVugNNJ90
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

父「またおまえか」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「人の娘が寝てる時につけっぱなしになってるんじゃない!」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「ああ、もう、タイマーすらつけてない!」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

   ガッ

父「き・い・て・い・る・の・か?」

コタツ「声を落とせ。せっかく寝たのがまた起きる」

父「ぐっ……貴様……ぬぅ」

女「zzzzzzzzzz」

201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 17:06:58.20 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

先生「まさか学校にこたつ持ってくるつわものがうちのクラスにいたとは」

男「せんせー! 電気代は授業料にはいるんですかー?」

先生「『バナナがおやつに入るかどうか』なら完全想定問答集もあるんだけどねー」

男(あるのか)

先生「ほかの生徒は我慢してるわけだし、こたつには自重してもらいたいなー」

コタツ「寒さにどこまで耐性があるかは個人の体質次第。
   おまえの主張はこいつの『死』を危うい天秤にかけてのものであることを忘れぬことだ」

先生「いつの間にそんなおおごとにっ?」

女「zzzzzzzzzz」

202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 17:16:05.42 ID:CVugNNJ90
男「一緒に宿題やろって誘っといてこれだよ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「寒いと進まない、かといってこたつに入ると寝る、どうしようもないなこいつは」

コタツ「そのようなことなどもとより覚悟の上」

男「覚悟ってのはもっと大事なときのためにとっとこうよ」

コタツ「とっておくのは使う気がないからではないのかな」

男「おっと。ラストエリクサーの話はそこまでだ」

203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 17:21:49.97 ID:CVugNNJ90
コタツ『天使といふものが居るならば その羽はきつと こたつ布団』

男「字余り云々はおいとくとしてだ。こいつの寝顔じゃなくおまえが天使かよ!」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「天使が人間の形に『された』のは後世のこと。元は人とは似ても似付かぬ異形の者どもよ」

男「でもこたつはない。それだけは絶対にない」

女「zzzzzzzzzz」

男「……ほっぺたに畳クズひっつけて幸せそうに寝てやがる」

コタツ「それもまた現代天使の一つの形であろう」

女「zzzzzzzzzz」

205 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 17:32:28.44 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「刺身食いかけで寝てるよこいつ……オヤジっぽいのか馬鹿っぽいのかわからんなー」

コタツ「小腹がすいたので食ってるうちにくちくなってきたので寝ただけだ。何も不思議はない」

男「いや、確かに腹減ってたら寝れないけどさ! そうじゃないだろ?」

コタツ「眠るに足る程度の満腹感はすでに得られた。あとの刺身はおまえが好きにするといい」

男「好きにしろって……」

コタツ「冬場はそうそう腐りもせんだろうが……食わんのなら漬けにして冷蔵庫に入れておけ」

男「ああ、うん……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「……いや、漬けにしなきゃだめなの?」

コタツ「ならば好きにすればよかろう」

女「zzzzzzzzzz」

206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 17:41:08.15 ID:CVugNNJ90
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

男「なんでおまえ、天井についてんの?」

コタツ「天井こたつは見果てぬ人の夢だからよ」

男「こたつ布団長いな。蚊帳みたいだ」

コタツ「元の長さのままでは熱が漏れるだろうが」

男「なんか……落ちてきそうでいやだな」

コタツ「毎夜のように電気の下で眠っておいてよく言う……」

男「あれも落ちてくるかもって、寝ながら年に三回ぐらいは思ってる」

コタツ「そうか」

女「zzzzzzzzzz」

207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 17:49:43.27 ID:CVugNNJ90
コタツ『置炬燵 嗚呼置炬燵 置炬燵』

男「松島か!」

コタツ「本来は『置炬燵』の三文字だけで充分なんだがな」

男「充分? なにが!?」

女「zzzzzzzzzz」


208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:00:14.78 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「相変わらずよく寝るなあ。っつか、時間の無駄だろ、寝てばっかで」

コタツ「松葉が常に青いからといって公孫樹が変色し葉を落とすのが異常とは言うまい」

男「そりゃそうだけどさ」

コタツ「ならばこやつが異常かおまえが異常か、そんなことは誰にもわかるまい」

男「まあねぇ」

女「zzzzzzzzzz」

210 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:06:03.39 ID:CVugNNJ90
コタツ「なぜ一人用のこたつでも余分な三面があるかわかるか?」

男「構造上仕方ないんじゃないでしょうかね。よくわかりませんが」

コタツ「向かいには弥陀が、左右には観音と勢至が足を突っ込むためよ」

男「極楽か!」

コタツ「ゆえに人はこたつから出てこられんのだやむを得んのだ」

男「うーむ」

女「zzzzzzzzzz」

211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:15:28.98 ID:CVugNNJ90
男「誕生祝いにきたらこたつで寝てた」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「起きろよ、おい」

コタツ「まさか祝いにきたと言う人間に安楽を遮られ塗炭の苦しみに晒されることになろうとはな」

男「えー」

コタツ「勝手な好意が空振っただけで不快になる人間ほど見ていて不快なものはない」

男「人をストーカーみたいに……」

コタツ「本当にこいつを想うのなら、寝汗で濡れた服でも着替えさせてやるがよい」

男「せっかくの誕生日に、そんな、お母さんみたいな」

コタツ「ならば、失せろ。厄災め」

男「なんでそこまで言われなきゃならんのかなあ……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

213 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:27:40.93 ID:CVugNNJ90
父「こいつはまた変なところでこたつ出して寝て」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「布団に運ぶか起こすか何か掛けるか……」

コタツ「『起きてるのに寝てる振りしてるなこいつ』とかにたにた思いながら運びたいだけだろう」

父「そそそそそそそそんなんちゃうわ!」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「そう言いきって天地祖霊に恥じるものがないのならば、好きにすればよかろう」

214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:34:00.87 ID:CVugNNJ90
今回も一応言っとくか。


>>1どこ行ったァ>>1ィーッ!!


215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:45:28.46 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「家電売り場のこたつコーナー……当然予想しておくべきだったかっ」

店員「あのう、ほかのお客様の邪魔ですので……」

父「すいません。すいません」

コタツ「…………阿呆が」

父「またおまえか!」

コタツ「こたつの中で眠るはこれ冬の常識。その寝心地を試さずして買うは愚かの極み」

店員「いや、でもここは通路で……」

コタツ「専用の昼寝お試しコーナーも設けずこたつを売ろうなど笑止千万。恥を知れい」

店員「……はい」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:51:40.49 ID:+1Urmi2l0
じゃあ俺も言っとこう

ID:K3565fq/P ID:8SPc8Rw7O ID:ezK6+4JBO
帰ってきてくれー!

218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:55:27.19 ID:CVugNNJ90
よしついでに言っとこう。


そのうち一つは俺のイタズラだよ!


221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 18:57:28.08 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「いつ来ても暇だなあ」

コタツ「勝手に部屋の漫画でも読んでおけばよかろう」

男「いつもそうだと俺、ここにいる意味なくね?」

コタツ「ならばいつでも茶でもコーヒーでも出せるようにしておけ」

男「んー」

コタツ「ただでさえ睡眠中大量に失われる水分。ましてや今は寝起きに口腔の乾いていやすい冬」

男「水ぐらい自分で飲みにいけるだろ」

コタツ「こたつ寝で目覚めたてのだるさ、それを振り切り台所まで行く疲労感を知らんのか」

男「あー……あるある」

コタツ「こればかりはこたつではどうしようもない。人間が必要とされているのだ」

男「おまえ……優しいのな」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:15:05.95 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

茶道部「………………なにこれ?」

コタツ「畳の上のこたつで昼寝だ。見ればわかろう」

茶「いやいやいやいやいや、使うんだけど、茶室?」

コタツ「冬とはいえ茶なら野点もできよう。それもまた風流。出て行くがよい」

茶「なんでこっちが追い出されなきゃならんのよ」

コタツ「茶などパックを水に入れておけばできる。ただそれだけのことに貴様らは偽りを加えすぎた。
   そろそろ滅んだほうがよかろうよ」

茶「よかろうよといわれても……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「出て行くがよい。ここはすでに我らが壺中の天地。貴様の天地はおのれの力で見つけるのだ」

茶「……はい」

女「zzzzzzzzzz」

223 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:17:06.79 ID:sAu8C69g0
女「こたつとは、究極かつ至高の暖房器具です!」

男「わざわざリモコン取る為だけに俺を呼んだ理由はそれか?」

女「だって…ての届かないとこにあったから……」

男「……ほっぺたつねっていいか?」

女「……私が悪かったです…みかん2個で許してください……」

  ヒニャー

224 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:25:17.11 ID:sAu8C69g0
男「うぅ…寒」

女「そぉだねぇ~。こたつ暖まってるから入れば?」

男「………なんでおまえが俺の家であったまってるのかな?」

女「そこにこたつがあるから」

男「単純明快な答えをありがとうとっととかえれ」

225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:39:07.54 ID:sAu8C69g0
女「ばなーな!ばなーな!」

男「こたつと言ったらみかんでしょの信念はどうしたよ」

女「最近流行のみかん剥きソングなのに…」

男「おおなるほどみかんなのにバナナみたいにするする剥けてるすごーい」

女「ボケをつぶさないでください」

226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:43:04.36 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「なに……これ」

コタツ「こたつに潜って眠っておる。見ればわかろう」

男「いや、遊びに行くってんで迎えに来たんだけどさ」

コタツ「着替えたはいいが室内とはいえコートを着ずに待つにはちと寒いと
   こたつに潜り込みそのまま寝ただけだ」

男「寝ただけだ、じゃねーよ! でかけるのはどうすんだよ?」

コタツ「少し、黙れ」

男「……」

コタツ「起きたらどうする」

男「あの……おでかけは……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 19:52:20.47 ID:sAu8C69g0
女「あっははは!ばっかでぇーい。こいつこたつにスライディングしてるよ!」

男「……ん~と、そんなに笑われることか?」

女「そんなに入りたいんならでなきゃいいのにさぁ! あっはははは!」

男「なんかむかつくから頭ごりごりするね」

ア"ー

229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 20:03:43.29 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「しかしよく寝るなこいつは」

女「zzzzzzzzzz」

父「冬こそ熱中症を気にせず子供らしくもっと元気にだな――」

コタツ「冬天にあそび凍傷という名の疵を負うも生き様、心身を休め生をつなぐも生き様」

父「ぬっ」

コタツ「天地に在るはただ一畳の間、己とこたつの熱のみ。我が子にそれ以上何の悟りを求める?」

父「ただだらけてるだけじゃないか!」

コタツ「諦めろ。貴様とともに遊びに行くという幼年期はとうに終わったのだ」

父「そそそそそそそんなんちゃうわ!」

コタツ「だがこたつなる娘に毛布を掛けてやるのもまた、貴様の冬であろう」

父「おまえ……優しいのな」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 20:24:49.11 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「こいつ、生きてんのかね?」

コタツ「桜(はな)の下にて春死すも西行の自由、我が懐でまどろみながら冬死すもこやつの自由」

男「こいつならマジでそう思っていかねん」

女「zzzzzzzzzz」

男「っつかこいつ、絶対死ぬとき誰のことも思い浮かべやしねーだろうなあ」

コタツ「旅に疲れふと路傍の岩に腰を下ろし目を閉じる。そのまますっと死ねれば一番よい」

男「誰だっけ?」

コタツ「前田慶次郎」

男「ああ」

女「zzzzzzzzzz」

231 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 20:38:30.78 ID:CVugNNJ90
父「そもそもこたつの熱には浪漫がない!」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「おまえの熱などせいぜいこたつ布団の中だけで明確に果てるだろうが。
  太陽光の浪漫を見ろ! おまえは実につまらん!」

コタツ「なるほど。だが非接触伝導という点ではおまえの『声』も同じことだ」

父「なに?」

コタツ「我が熱よりは遠く届くかも知れんが、太陽光の前では五十歩百歩だな。嗚呼、つまらんな」

父「貴様……言わせておけばッ!」

コタツ「寝る子にとって熱は届くことに、声は届かぬことに意味がある。つまらん上に邪魔だ、貴様は」

女「zzzzzzzzzz」

父「おかーさーん! こたつがいじめるー!!」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

232 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 20:40:16.57 ID:oQX9JpcY0
父wwwwwwww

234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 20:55:57.31 ID:sAu8C69g0
こたつ娘、こたつ娘

みかんの剥き方、研究中

へたから剥いたか、へそから剥いたか

剥かれたみかんは散乱中

誰が喰うのか、こたつ娘

235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 21:02:35.59 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「ありえねぇ……朝礼の最中に……」

コタツ「長引く話に疲れ血管が収縮しきる前に自ら身体を温める。賢者の業(わざ)というべきであろう」

男「おまえ、ついにコードレスかよ」

先生「こたつ自重しろー」

コタツ「それは構わんが、こいつの血流が詰まり斃れた場合の覚悟のほどをまずは見せてもらおうか?」

先生「――だってさ」

男「先生、大人であることから逃げないでください」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

237 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 21:20:14.44 ID:CVugNNJ90
男「山頂+寺院ッ! これほどさわやかな取り合わせがほかにあろうか!」

女「zzzzzzzzzz」

男「いや、山登りに疲れたのはわかるけど、寝るのはやいよね?」

コタツ「疲労の回復をはやめに図るのはいいことだ」

男「何でおまえがいるんだよ」

コタツ「往復宅急便というのがあってだな――」

男「いい汗かいたとこじゃん! いらねーだろ、こんなとこにこたつなんて」

コタツ「ほう。その汗が引いたあとの急激な体温低下の恐ろしさを貴様は何も知らんのだな。
   人間、思いもよらない身体負担が原因で急死するものだぞ?」

男「はいはい、俺が悪かった。おまえは正しい正しい」

コタツ「……少し、黙れ。風と、梢と、空と、仏の声に耳を傾けよ」

男「……はい」

女「zzzzzzzzzz」

238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 21:39:42.49 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「温泉を枕にこたつであったまる人ってはじめて見た」

父「貴様、ついに防水かっ!」

コタツ「温泉に身体を温めに来て温まっている……なにがおかしい?」

男「いや、温泉につかりに来たんですけど」

コタツ「それは暖をとるための手段の一つにすぎん。何を血迷い、主従を取り違える?」

男「え? 血迷ってんの、こっちなの?」

コタツ「嗚呼。天を仰げ、地を見渡せ。水面(みなも)に感じ、風を思え。
   大いなる宇宙の中に在って貴様らのさかしらな人為など如何ほどのことやあらん」

父「ヘイ、サン。パパ、こたつ如きに宇宙を説かれちゃったYO!」

男「いやいやいやいや。おじさんはこいつのパパでしょ?」

女「zzzzzzzzzz」

239 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 21:43:48.04 ID:6nYXqcd4O
とりあえずID:CVugNNJ90の脳内を覗いてみたい

240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 21:48:19.92 ID:CVugNNJ90
>>239
明日天気がよければ畳を干そうと思っています

242 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 22:04:43.56 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「あ、こたつの中に肉まん」

コタツ「ああ、そのまま。いま適温に温めている」

男「レンジでやれよ」

コタツ「風情というものがわかっていないな」

男「風情じゃねーだろ。誰もこんなことしねーよ」

コタツ「誰もしないことなのになぜ風情かどうかおまえにわかるのだ?」

男「こいつはホントに口の減らない……」

女「zzzzzzzzzz」

244 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 22:28:08.90 ID:CVugNNJ90
男「あ……流星! おい、はじまっ――」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「おい。流星群見に来たんだろ? 起きろ!」

コタツ「やめよ」

男「いや、だから、星を見に来たんだって」

コタツ「星となったはいいがその高みに耐えきれなかった者の再び墜つる姿がそんなに楽しいか」

男「流星群をそんなふうに言われたのは初めてだ」

コタツ「あれは我らの、程ない未来の姿なのやもしれぬ。ならばそうはしゃぐものでもないとわかろう」

男「……じゃあ何が星になったのさ」

コタツ「おそらくは、夏の最後の蛍であろう」

男「そうか……」

女「zzzzzzzzzz」

245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 22:35:41.65 ID:CVugNNJ90
父「いかん、このままではこたつのせいでダメな娘になってしまう!」

男(もうなってると思う)

父「ようはこたつ以外であったかければいいわけだ」

男「エアコンつけたらいいんじゃないですか?」

父「電気代がかさむってお母さんが怒る」

男「そうですか」

父「というわけで行け! 夏に涼を、冬に暖を知る賢者よ! その場を我に示せ!」

猫「にゃー」

   ととととと

猫「にゃ~」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

男「こたつの中……そうか。これが世界の結論か」

父「ノオオオォォォォォォォ――――――――ッ!!!!!!」

246 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 22:50:23.07 ID:CVugNNJ90
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

男「こたつの中で栗の皮を剥くってのはおまえらしいけどさ」

女「zzzzzzzzzz」

男「栗に爪立てたまま力尽きて寝るなよ」

コタツ「これぞ栗我一如の境地。賢者の必然よ」

男「ええーっ!?」

コタツ「ほれ。寝汗で風邪をひかぬよう、
   こやつの服を栗の皮でも剥くようにさっくり剥いて汗を拭いて着替えさせてやらぬのか?」

男「ああー、もう、手間かかるなこいつは!」 

女「zzzzzzzzzz」

247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/03(月) 22:54:37.02 ID:oQX9JpcY0
つまり男は女の裸見まくりか
いいぞもっとやれ

248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 23:02:35.52 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「……」

コタツ「なんだ、ひまか?」

男「まぁね……でも帰るほどでもないしな」

コタツ「ならこやつの隣でともに毛布をかぶって眠ればよい」

男「ああ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「どうした?」

男「一緒に昼寝ってほどガキでもないし、
  かといって露骨に何かするほど大人でもねぇからなぁ」

コタツ「そうか。ならば好きにすればよかろう」

男「ああ……」

女「zzzzzzzzzz」

249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 23:12:10.98 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「まったく! 暇さえあればこたつに入って寝てばっか! 
  この若い時期に本の一冊、ニュースの一つ見るだけでも違うだろうに」

コタツ「天下に常道あらばそれもよかろう。だが天下に道なき時はただ息を潜め己が命を養うのみ」

父「このこたつはまた小難しいことを涼しい顔でほざく……」

コタツ「無道の時代の才知は悪人に利用され、非道の時代の道徳は罪人に嘲笑され、
   没道の時代の勤勉は愚人に奪われるだけ。そんな世は無用をもって生きるしかなかろう」

父「たしかにやな時代はやな時代だけどさ。それを変えようとか――」

コタツ「喝っ!」

父「ッ!」

コタツ「省みよ。この国から道を失わせしめたのはどの世代だ? 
   道無き世を無用の用もて生きぬかんとする賢人を哂う者は誰だ?」

父「……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 23:21:07.87 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

男「まさか呼ばれて訪ねてきたら素っ裸でこたつで寝てるとは思わなかった」

コタツ「風呂あがりだからな……一時間前の話だが」

男「風呂あがりのこたつはいいよな……って、服着ろよ、女の子なんだから! 人呼んどいて!」

コタツ「少し身体が乾くまで待とうとしたその少しの間に眠ってしまったのだ」

男「ああもう、何のために風呂入ったんだよ! 風邪ひくぞこいつは!」

コタツ「なら服でも着せてやればよかろう」

男「着せるよそりゃ! ……しっかし裸を見られてなんとも思わんのかこいつは」

コタツ「寝ている人間にそんなことなどわかりはせんよ」 

女「zzzzzzzzzz」

男「素っ裸って、見ててもこう、存外『整って』ねぇもんだな」

コタツ「スーパーで並ぶ野菜と人間は違うさ」

男「そういうもんかね」

コタツ「それがよいのだ」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

252 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 23:30:25.06 ID:CVugNNJ90
男「おまえら、人の自転車でなにやっとんだ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「特にこたつ! おまえついに自転車設置式かよ」

コタツ「傘ホルダーのようなものと思えばよい」

男「こいつもこいつで自転車のうしろにまたがって器用に寝てること……」

コタツ「おまえが来るのが遅いからだ」

男「待ってろといった覚えもないけどさ。で、どうすんのこれ」

コタツ「二人乗りしたければすればよい。押して帰りたければ押して帰ればよい」

男「こいつを引きずりおろすって選択肢はないのな」

コタツ「好きにすればよかろう」

男「しかたないなあ……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

253 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/03(月) 23:48:26.71 ID:CVugNNJ90
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「まったく。だいたい貴様も貴様だ!」

コタツ「ん?」

父「おまえのせいでこいつは冬の間ずっとこのありさまだ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「さあな……我が熱はこやつの求めに従って出されているに過ぎん。
  しかしそのこやつはといえば、何かの求めに応じてそうするのかな、
  それともいかなるものにも左右されずそうするのかな?」

父「……む、寒さのせいといえばそうだろうし、自分がだらしないからといえばそれもそうだろうし」

コタツ「さて。何が何を動かし、何が何に動かされ、何が何としてあり、何が何としてそこにないのか?」

父「おまえの言うことはたまにさっぱりわからん」

コタツ「わからぬものをわかろうとして得られた知識など所詮は徒花。
   より知識あるものに虚仮にされるだけでしかないのだから、黙ってこたつに入っておればよい」

父「ぬぅ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん



PREV : 冬ジャンル「こたつ娘」01_vol01
NEXT : 冬ジャンル「こたつ娘」01_vol03


記事メニュー
目安箱バナー