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第4次公共事業試作機設定文

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第4次公共事業試作機設定文


一般性能要求(要点)

 試作機は航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。大型のスクラムジェットエンジンを一発装備し、着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続した。
 武装はレーザーと、ガンポッドである。大気内限定でミサイルも装備した。
大きさは30mを越える巨人機である。

本文

アイドレス世界における戦闘は最初に行われたアウドムラ迎撃戦よりI=Dが主流となっていた。
これは単純な話ででっかいものや大量の敵を吹き飛ばすには火力を集中させる必要があったし、
通常の歩兵のみの火力では落とせないような敵が多かったためである。
が、今回の敵は訳が違った。空から攻めてきたのである。

この点わんわん帝国のI=Dは基本飛行性を備えた機体が多数であった。
トモエリバーを始めとしてフェザーワルツ、ケント、ダンボール、ブラックドッグにフェイクトモエリバー(設計のみ)と見事に空戦用の機体が揃っている。
対してにゃんにゃん共和国はと言えばこの手の装備に決め手を欠いていた。
辛うじて改修型うささんが高高度飛行を可能としたばかりであり、依然として主力は陸戦である。
だが現状の敵は空から攻撃をしてくる。このままではこちらから打って出る手段がない。
また制空権を敵に握られたままでは相手からの攻撃を常に後手後手で処理しなければならない。
これではジリ貧である。
これに対して天領は対高高度迎撃用戦闘機の試作開発を開始する。
フェイクトモエリバーもテスト飛行の段階を済ませたばかりであり、それに続く大火力の戦闘機を開発しようとしたのである。

この機体、何より最初に目に付くのは後部に設置された巨大なスクラムジェットエンジンである。
何せ燃料層と合わせて機体の大きさの3分の1を占めているのだ。
以前使用されたビアナオーマの偵察機(推定時速2万km)の性能に対抗するため、出力そのものを
爆発的に高める方法として超大型エンジンを取ったのである。
また、現状ニューワールド全体を覆う巨大な暗雲をなるべく最短時間・最高速度で突破して素早く迎撃にいけるようにするための措置でもあった。
簡潔に言うとこの機体、超音速で飛ぶ弾道ミサイルに対空火器を積んで飛ばすような設計である。
その急激な加速と巡航速度に耐えるために機体自体も内部構造や装甲が頑丈かつ大型化されて30mオーバーの巨人機となった。
単純にここまで大きくしないとエンジンの加速時エネルギーに機体が耐えられず空中分解するという
悲惨な事故を防ぐための措置であったが、結果的にエンジンそのもののスペースとレーザーやら機器やらで70%近くが占められる事になった。
操縦席は飛行中のGに耐えられるようにシートや計器周り以外の素材を対ショック材にする事で負担を軽減している。
巨大なエンジンの上に鮫の背鰭みたいに双尾翼がくっついており、主翼も機体を支えるためにかなり大型化している。
その図体は飛行機というよりむしろ鮫のように威圧感を与えるものであった。

さて武装だが、主武装は機首と機体の左右に取り付けられた半可動式レーザー砲と機体下部に取り付けられたガンポッドである。
低軌道宇宙での戦闘を考えて搭載されたレーザーは機首と左右に取り付けられたことでカバーできる迎撃範囲を増やし、かつ180度可動式にすることで一気になぎ払えるようになっている。
機体下部に装着されたガンポッドはレーザーなどでは破壊しきれない(またはレーザーそのものが通じない)目標物に対して使用するものである。
40mmの撤甲弾を2門の銃口から毎秒20発近くぶち込む巨大ガンポッドであり、これも普通の航空機ではやらない武装であった。
大気圏内限定武装として左右の翼に搭載される空対空ミサイルは敵のミサイルを迎撃しやすいように赤外線パッシブホーミングによる誘導を採用。
敵のセンサーに反応しないように仕上げられた。

果たしてこの試作機、吉と出るか凶と出るか。
(文・高原鋼一郎)

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