メイド喫茶(&温泉)

~涼しい家「バーバルスクエア」より~
映っていただいたのは、ガイドのKさん。
(キノウツン国はガイドさんもメイドさんである)
バーバルスクエアは、窓から港を望むことの出来る、比較的涼しいメイド喫茶。
入り口にはおみやげの露天(とガチャガチャ)があり、様々なメイド喫茶グッズが買える。
ガチャガチャにツン様フィギュアが1000分の1の確率で紛れているらしい。

国家政策の一つとしてメイド喫茶を奨励する国。
それがキノウツン国である。
キノウツン国はありとあらゆる施設にメイド喫茶が存在する。
その多さ故に、いまでは観光名所として他国に知られているほどである。

周辺環境シリーズ

交易路 「和風喫茶・絹の道」


 交易路のパーキングに転々と存在するのがメイド喫茶「絹の家」である。
お店のコンセプトは「安らぎ」。

 メイド喫茶の本質ともいうべき「安らぎ」を追及した店内は、純和風に彩られており、非常に落ち着いた雰囲気。
メイドさんの制服も茜色の和服に白の割烹着と、自宅に帰ってきたときの暖かさを思い出させてくれる。
 メニューはおでんやお鍋、白ご飯のセットなど、家庭の味をイメージさせる一品が勢揃い。
 女性には、葛きりや白玉ぜんざいなどの甘味メニューが人気。

 旅する商売人が足繁く訪れる喫茶店であり、店内では商人同士が情報を交換したり、取引を行っていたりすることも多い。
中間貿易国キノウツンの表玄関ともいえるだろう。

 なお、夜十時以降はお酒も出していたりする。
 もちろん、車を運転する人は飲めません。


(はる)

涼しい家「バーバルスクエア」

伝統的な設計方式により建築された昔ながらの建物、
その2階にバーバルスクエアは存在します。
バーバルスクエアは「キノウツン的アットホーム」を経営理念に組み入れ、
店内におけるメイドさんも西国人がほとんどです。
店内の雰囲気はキノウツン国における一般家庭とさほど変わらず、
一人暮らしの若者や子供達とは別居している老人達に
「家庭の温かみを思い出させてくれる」と好評を博しています。
また、アットホームを念頭に置いた店であるため、
ここで出される料理は全てメイドさんたちの手作りでもあります。
店内全てのメイドさんは「おふくろの味」を出せるよう
厳しい修行をして厨房に立っているのです。
メイドさん手作りの肉じゃがは絶品です。
貴方もお立ち寄りの際にはキノウツン的アットホームを
是非体験してみては如何でしょうか?
目印は家の2階にかかっている黄色地に赤でかかれたお店の名前です。


(周辺環境:涼しい家より抜粋)

大きな港 ツーン港「アイゼンザルク」

 今や忘れられた義勇号を改装して作られたのがアイゼンザルクである。
外観はそのまま海に浮かべた義勇号だったり。
 以下メイド喫茶紹介より抜粋。

このお店のコンセプトは「爽やか」。
青い海、青い空、白い雲がまぶしい、この場所ならではのコンセプトですね。

もちろんお店も海風の心地よい立地条件。
なんとこのお店、海の上に浮かんでいるのです!
かつて戦艦として使用されていたアイゼンザルク号を改装した店内は、
今ではとても温かみのある内装です。

メイドさんの制服は船のお店らしくセーラー服。
胸元のリボンの赤が白と青の生地にアクセントになっていますね。
メニューはもちろんシーフード。港からやってきた香辛料で、少し濃い目の味付けです。
この店お勧めの炭酸飲料と一緒にいただくと、ちょうど良いのではないでしょうか。

(3行目以降は:持ち込み「メイド喫茶紹介」より抜粋)



蜃気楼(挑戦の塔)「蜃気楼の塔」

高原鋼一郎が挑戦の塔を獲得したのと同時期である。
キノウツンの砂漠、その名物である蜃気楼に塔のような陰が映るようになった。
そんな噂が流れた。
まさか、あれが挑戦の塔か――
いや、そんなはずはない。
挑戦の塔は大和ヶ丘にあるのだから。
ではあれは――?

そんなことはどうでもよい。

 立ち上がったのはキノウツン観光省だった。
 砂漠に塔ができあがったというのならば、そこにメイド喫茶を作らねばいけない。
決死隊が結成された。
 とりあえず1年、営業できる兵糧を詰んで、メイド部隊は歩み出した。
 メイド喫茶蜃気楼の塔。
砂漠の環境に適応できるよう、砂の民ルックである。
 マントの上からメイドエプロンを着込み、メイドの体裁はぎりぎり保っていた。
食料――いや、メニューは乾パンをメインとした保存食。
 そしてサボテンの種から抽出される、特性コーヒーである。
 はじまるのは、蜃気楼の塔を目指して旅立った彼女たちの物語。
 きっといるはず。まだ見ぬお客様(ごしゅじんさま)。

 えいえいおー

 しかし、それはまた別の話。

(はる)


オアシス「オアシス」

オアシスに位置するこちら、オアシスの紹介です。
ストレートなネーミングのこのお店。コンセプトはずばり「オアシス」。
統一された、このオアシスという単語。安直なようですが、砂漠の民には欠かせないものなのです。

オアシスの高台に位置しているお店には、一枚のガラスで出来た大きな窓が二方面にあり、
どちらからも景色が見えます。
一方の窓からは砂漠が、もう一方からはオアシスの滝や水場が見える、まさに一粒で二度おいしい、
というのでしょうか。
涼しくくつろげる店内席の他に水辺の席も用意されているので、
お子様連れのお客様などはそちらを利用することが多いようですね。

メイドさんの制服は水辺での給仕も多いせいか、少し露出の多いセクシーなツーピースにパレオ。
ヘッドドレスから流れる布は、まるでウェディングドレスのようです。
服の色はメイドさんの好きな色を選べるようで、メイドさんが集まるとまるでそこは花畑。
メニューは主にデザート系で、目の前の森から採れる新鮮な果物を使っています。
その中でもお勧めはオレンジのシャーベット。
水辺で足を水に浸しつつ食べるのが、とても心地良いです。

(持ち込み「メイド喫茶紹介」より抜粋)


政庁「ミストバリア」

「どうだろう。今度からは私の国で働いてみないかね?報酬は今の10倍出そう。
君はメイド喫茶などで終わるべき人ではないはずだ。」

…これで何度目だろうか。
この手の誘いはここ、政庁附属メイド喫茶「ミストバリア」では日常茶飯事と言っていい。
キノウツンにおいてメイド喫茶は数知れず。
その中でもここはある種の最高到達点と言える。
国内でも最高峰の設備、食事、サービスを提供する私たちミストバリアのメイド。
私たちを凌ぐとすれば、ツン様直属メイドくらいのものだろう。

幼少時より厳しく育てられ、メイド学校を首席で卒業。
スポーツ万能、語学堪能、容姿端麗。そして完璧な立振る舞い。
ここでご奉仕するということは、この国の顔となるということなのだ。
実際私も、エリートメイドとして数々の競争に勝ち抜いてきた結果、この場に立っている。
この場でご奉仕することこそ私の誇りであり、夢だった。

それを「メイド喫茶など」という言葉で片付けるような輩の下で働くなど、
札束を政庁より高く詰まれたところで願い下げだ。
そこで私は豪奢な造りの椅子に座る先ほどの男にいつもの如く笑顔で、
霧のように薄く、それと感じさせないほどにやんわりとした障壁を張るのだった。

(青狸)


整備工場「夢と現と幻亭」

こちらのお店は整備工場内に設置された和風喫茶です。
整備工場の食堂も兼ねており、食事時には整備員たちが大急ぎで食事を行う姿も見受けられるでしょう。
名物はツン港から直接仕入れているかにを使ったかに味噌定食。
酒と昆布出汁で溶かれたかに味噌を甲羅の上で焼くことで芳醇な香りが楽しめます。
とはいえ、それ以外の営業時間内には熱いほうじ茶やすぐ近くのオアシスであるツン湖の水を冷やして作ったかき氷など和風のお菓子が楽しめます。
変わったところでは飴細工で作られたTUN=DERE飴やうささんを象ったうささんチョコ。ウェディング印のしびれるウェディングケーキ型サイダーなども売られています。
(オールドシルバーをモチーフにした渋茶もあったが現在は発売中止だとか)
制服はエプロンに姉さん被り。動きやすさを重視してスニーカーに袖を切ったつなぎを着用しており、いわく無礼な振る舞いをした整備員には必殺のキックが飛ぶとか。
怖いもの知らずの整備員たちも、胃袋を握られているこの店のメイドさんたちには頭が上がらないそうです。

(周辺環境:整備工場より抜粋 高原鋼一郎)

飛行場「フライトアテンダント」

ここは訓練に疲れたパイロットや、広大な空港を管理するのに忙しい管理官、
はたまた国内外のメイド喫茶マニアなどが
癒しを求めて訪れる空間として有名です。
多くのパイロット達はドラッカーであり、寿命はそう長くありません。
また常に命の危険を帯びた任務に就くために、
ストレスの緩和が重要課題となっています。
その大役を果たすのが、フライトアテンダントに勤務する(ご奉仕する)
メイドたちなのです。彼女達は薬で傷ついた男達の神経をいたわる
天性の感覚とも言うべき素質を備えています。
彼女達がいるからこそ、
キノウツン国の飛行場はその機能を果たすことが出来るといっても
過言ではないでしょう。
また平常時、この飛行場は多くの観光客が訪れ賑わいを見せます。
そのためフライトアテンダントのメイドたちは
語学においてもその才能を発揮します。
キノウツン国において飛行場はRBの離着陸に使用されるだけでなく、
才色兼備のメイドたちが男達の心の傷を癒す場所でもあるのです。

(周辺環境:飛行場より抜粋)


廃墟「アンバー・キャット」

 ドラッガーの癒しとして、廃屋を大胆に改装したのがこのアンバーキャットである。
 特徴としてはまず屋根がない
 四方を壁のみに囲まれた斬新なオープンカフェである。
 更なる特徴として、昼に明るく夜は暗い。夏は暑く冬は寒い。

エアコンだね!(違う)

 廃墟という一筋縄ではいかない場所に開店している喫茶店だ。
その従業員はバトルメイドに負けず劣らずの屈強なメイドさんで構成されていた。
 都市迷彩のメイド服に身を包んだ彼女たちは、貧弱なドラッガーなどものともしない。
(実際に猫士派生枝の方が強いという情けなさ)
 人気メニューは野鼠のスープ。
 名前はあれだが、ただのシチューだったりする。
 本当に野鼠が使われているかは、メイドさんしか知らないのだった。

 また、彼女らメイド達の奉仕活動によってガラスや古釘、錆溜まり油溜まりなどの不衛生なスポットは一掃されていることも特筆すべきであろう。

 アンバーキャットこそが、廃墟のスラム化を止める最後の砦なのである。

 とはいえ、オープンルーフから覗く傾いた摩天楼にかかる夕焼けは、廃墟に見合わぬ美形と評判が高い。
 物怖じせぬのであれば、一度訪れてみても良いだろう。

(はる)

戦場「フリーダム・ハート・ガールズ」


弾薬が尽きた。
穴だらけの塹壕の裏で、兵士は背を向けて座り、震えながら己の死を悟った。
部隊は、戦塵の舞う荒野に、包囲され、取り残された。
一人、また一人と同胞達が血煙を上げて死んでいく。

「...畜生」

爆裂、大地をふるわせる振動。

最終砲撃が開始された。
大気を振るわせる雄叫びの音。
敵の白兵部隊が取り残された陣地へ突撃を開始したのだ。

「畜生...もう一度だけでいいから、パインサラダが食べたかったなあ」

と、

「は~い、パインサラダはいりま~す」

「へ?」

震えて膝を抱える横に、黒いスカートと白いエプロンドレスがはためいた。
スカートの下に軍靴が覗く。
上を見上げれば、メイドさんがいた。
戦塵の中でさえ、損なうことのない。そんな美少女だった。

「め、メイドさん?」

「はい、今オーダーしましたので、しばらくお待ちくださいね」

インカムの無線を切って、微笑む。
一撃で世界を塗り替えるような、そんな極上の笑顔だった。

「え、なんでこんなところにメイドさんが。というか、メイド喫茶?」

 メイドさんは微笑みを崩さず、こういった。

「周辺環境ですから!」

「どういうことっ!?」

「全ての施設にメイド喫茶を、それがキノウ=ツン様の心志です」

「施設じゃないし!!」

 その時だった。ちょうど、態勢を入れ替えたため、それが見えた。

 敵陣地から飛んでくる砲弾。

「あぶなっ」 自分の危険を忘れて叫ぶ兵士。しかし、

「えい」

 メイドさんはすかさずその辺にあった土嚢を投げて迎撃した。

「なにぃいいいいい!!」

 次いで陣地に敵の白兵部隊が躍りかかる。
 しかし、メイドさんはそのことごとくを。

「おかえりなさいませ、ご主人様! ご注文をどうぞ☆」

「め、メイド!?」

 無敵のスマイルで迎え入れる。
 空気を読まない敵兵死がアサルトライフルをフルオートで連射する――
――直前でメイドさんの姿が戦塵にかき消え、次の瞬間には歩兵を抑えて機関銃をたたきつぶしていた。

「ご主人様、店内での銃撃はお控えください」

 誰もその動きを追えなかった。
 あっけにとられる敵味方の兵士達。
 一方で、周囲の戦火は拡大の一歩をたどっていた。
 つんざく阿鼻叫喚に、メイドさんは眉をひそめる。少しだけだが。

「困りましたね。これではゆっくりご奉仕できませんわ」

 ちっとも困ってなさそうな言い方だった。
 ため息を残してインカムをつまむ。

「やむを得ません。バトルキーパーより全スタッフ、最終奉仕モード」

【イエス、アイアイ、ミセス】

「我々はこの戦場で奉仕をせねばならない。だが、この戦禍は終わることはないだろう」

【イエス、アイアイ、ミセス】

「かくなる上は、最終手段だ。我々はこの戦争という悲しみに奉仕をする」

【イエス、アイアイ、ミセス】

「総員、戦闘準備。ただし殺すな。すべてのご主人様を救ってみせろ!!」

【イエス、アイアイ、ミセス!!】


ザン――!!
 とたん、塹壕の上に、
      戦列の前に、
  火線の先に、
     包囲の更に外に、

そして高度1000mの空に!

 メイドが颯爽とスカートとエプロンをはためかせて現れる。

 口を開ける兵士達をよそに、インカムをつまんだメイドさんは、

「突撃」

 笑った。

 戦争が――終わる。

(はる)

高層ビル「エスティアトリオ~εστιατοριο~」

 高層ビルの最上階に位置する高級メイドカフェ。
それがエスティアトリオだ。
 本来ならば高級レストランが位置するような場所にメイド喫茶。

それがキノウツンクオリティである。

 豪奢なインテリア、ニューワールドを統べるかのような至高の料理の数々。
だが、ガラスに張られた高層の夜景は、それすらも引き立て役にしてしまう。

 そんな高級店のメイドはといえば、その全てに溶け込むように簡素でスタンダードなメイド服。
 誰からも一歩遠ざかり、気を配らなければ気づくこともなく、自然と佇んでいるのだ。

 しかし、見るものが見れば、そのメイド服がとてつもない仕立てであると言うことに気づくであろう。
 エスティアトリオは夜景を楽しむような薄明で、静かなカフェテリアである。
 その静謐な空間で衣擦れの音すらなく、誰の目も必要以上に引かず給仕が出来る。
 消え入るのではない、確かな存在を持って溶け込んでいるのだ。
 それがどれほど凄いことであるかを、想像して欲しい。

 確かに彼女たちのメイド服は簡素で、目立つものではない。
 しかし、きらびやかな衣装を着て現れる客よりも派手でないことはもちろん、逆に見劣りをしすぎて相手を不快に思わせることもない。
 どんな客が現れても側らで調和の取れた姿を見せることができる。
 まさに、メイド服の中のメイド服である。

 このメイド服は、明るい部屋で見れば紺の明るい色味を持つが、照明を落とし気味のエスティアトリオでは黒よりもはっきりとした黒色に映る。
 また、衣擦れの音がないということは、すべてが手縫いのオートクチュールであるということを示している。
 正真正銘、エスティアトリオのためだけに作られた最高級のメイド服なのであった。

(はる)

陣「メイドクロス」


よいかパーラー。

我々はメイドクロスという陣形でご奉仕をする。

防御力の高いオールワークスが前衛、

両脇をハウスメイドとキッチンメイドが固める。

お前はハウスキーパーの後ろに立つ。

お前のポジションが一番安全だ。

安心してご奉仕しろ。

(はる)

プライベートビーチ「Powder Snow」

パウダースノー、それは世にも珍しい船上メイド喫茶の名前である。全長9m、全幅3mのボートには、船長と2名のメイドさんが乗り込み、あらゆる海沿いの場所での営業が可能だ。船体の色はその名前の通りに粉雪を連想させるまばゆい白で、遠くからでもそれと見て取れる。

店内のレイアウトや食器の選定は船上という特殊な環境を考慮しており、大きな揺れの中でも淹れたてのお茶を楽しむことができるよう工夫されている。

また、この店のメイドさんの制服も他とは一風変わっており、セーラー服をベースに仕立てられた専用のメイド服を使用している。水中での活動に邪魔とならず、体温の低下を可能な限り防ぐようデザインされたこの制服は、万が一お客様が誤って海に転落しても、そのまま迅速に救助に向かえるよう配慮されている。
人気のコースとして、早朝に乗り込み温かい紅茶と共に朝日を見る「曙」、夕方から夜にかけて日の入りを堪能する「宵」、遠くからホエールウォッチングを敢行する「恵比須」などがある。

神出鬼没で次にどこで営業しているのか一般には知らされないため、噂や過去のデータ、占い、予想屋などから、その日のポイントを見付ける必要がある。その不可思議さ、ある意味でお客様への挑戦ともとれるような態度が、逆にその筋の人の魂に訴えるものがあるらしく、何年も追い続けている人も多い。

現在は、ふみこ・O・V嬢が所有するプライベートビーチ周辺を中心に営業を行なっている、という噂だ。運が良ければ水着の魔女と同席することがあるかも知れない。

(担当:小宇宙)

音楽ホール(王宮、宮廷)「4'33"」

王宮に併設されている大音楽ホール、そのロビーにあるのが、この『4'33"』です。

ここのメイドさん達はクラシカルなメイド服で身を装い、一見普通のメイド喫茶と変わらないように見えます。が、一度お客さまからリクエストが入ると、様子は一変します。実は彼女たちは、あらゆる楽器を弾き熟し、あらゆる音楽を嗜む、一端のミュージシャンなのです。ロックからジャズ、民族音楽からクラシックまで、あらゆるお客さまのニーズに応えます。この喫茶店のOGで結成されたキノウツン弦楽団、通称メイドさんオーケストラはNW的にも有名な楽団の一つとなっているのもその傍証となるでしょう。

ある音楽家は「何もしなくてもこの店はとても音楽的だよ」と力説しています。彼は、お茶を淹れる音、食器のふれ合い、メイドさんの足音、どこからか聞こえる笑い声、誰かが練習している歌声、その他諸々のあらゆる音こそが、彼らの耳を楽しませる、最も高貴で最も美しく何物にも代え難い逸品なんだ、と主張していて、他の音楽家にもそれは受け入れられているようです。

コンサートを聞いて興奮冷めやらぬ聴き手や、演奏を終えた心地良い疲れを癒す演奏者、宮廷の激務の合間を縫って訪れる人々にも大人気のこの喫茶店で、時に優雅な、時に熱い一時をお過し下さい
(小宇宙)

温泉街 カフェテリア「DERE Cafe」


※詳細は最下部温泉街を参照。
 ここではDERE Cafeのメイドさん達の衣装を紹介しよう。
 温泉街と言うこともあって割烹着や着物などの姿があでやかだが、
一番に目を引くのは「湯女」の格好をしたメイドさんである。
イメージが思い浮かばない人は「○と○尋の~」の格好だと思えばよろしい。
 別に神様が湯治に来ることはないが、たまに雷電が湯治に来る。
 注意されたし。

 温泉内のバスローブで利用できるカフェテリアで湯女のメイドさんと会うことが出来る。
 たすきでがけの袖から覗く白い二の腕と、たくし上げた裾から覗く足首の白さがなんともまぶしい。
 人気メニューはセンシュウ鶏と食用サボテンを使ったワンプレートディッシュだが、温泉内カフェに限ってはビールも飛ぶように売れる。
 ただし、成人でないと提供できないので注意されたし。

(はる)


キノウツンの砂漠「砂漠の猫」


 砂漠に引かれた砦にそのカフェは存在する。
 砂漠の戦闘は海に喩えられる。
 それぞれの陣地は砂の中に孤立し、戦線は意味をなさず、兵站は維持できず補給もままならない。

 この陣地はその戦訓によって廃墟と化した場所であった。

 ぶっちゃけていえば、側面奇襲を受け砂漠の海で他の部隊の援護も受けれるはずもなく、あっけなく沈んだのがこの砦だった。
 そんな砦も戦いが終われば誰かが住むにはちょうどよい。
 戦線として作られただけあって、砂漠の道無き道路の真ん中に位置し、砂漠をわたるものにとってはちょうど良いレストポイントなのだ。

 口の中まで砂まみれの旅、そんな旅人たちを優しく歓迎してくれるメイド喫茶。
 砦の真ん中にぽつんとたっている知る人ぞ知る名店といったところか。

 その店は砂の侵入を防ぐためだろうか、幾重もの扉で隔たれていたりする。

――最初の部屋でまず砂の侵入を防ぎ、「次の部屋へ」

――次の部屋では「コートを脱ぎ、服の砂を払い、髪を溶かす」 ためにあり、

――さらに次の部屋では「あぶないので金属製のものを外す」 ように注文されて、

 そして先に進むたびに「クリームを顔に塗っ」 たり、「頭から酢をかけ」 たり、「壺の中の塩を体中にまんべんなく塗っ」 たりするのだが、

...まあそれは余談としておこう。

ちなみに、最後の部屋の扉にはこう書かれている。

「さあ、存分に食べ“られ"てください!」

          ・

          ・

          ・

――砂漠に人を喰らう化猫がいるという伝説が、キノウツンにはあった。

(はる)

密林「ヘル&涅槃」

 密林といえばakiharu国である。
 密林の中の、メイドカフェではakiharu国をモチーフとしたフェアが行われているのだ。
 店名もその観光地のメインコース名にちなんで付けられているのだそうな。

 メイドさんの衣装は、南国人らしいヘソだし(西国もたいていヘソ出しだが)ルックに、サバイバルウェアや風紀委員会、白衣など。
 それらのメイド風アレンジにしたちょっと無理矢理なスタイルが人気だったりするのだ。
 噂ではカマキリ剣士の着ぐるみもあるらしいが、まだ見たことはない。

 主なメニューは聯合中に仕入れたakiharu国名物の数々である。
たとえば、

 物干し怪鳥・沼の主カレー(レトルト)・ピラニア缶。
 芳醇にしてまろやか、コクがあってしつこくない、フルーティーな香りと、極上の肉質なワニの肉を使った元祖ワニ饅頭。

 などなど...

 ワニといえば凶暴きわまりない巨大生物バナナワニ、
――なのだが、あちらさんではこのワニ、ただのエサ扱いだそうだ。
 グルメハンター真っ青の、とんでもない国である。

 味は、西国人からすれば不思議な味覚なのだが、慣れればおいしく、おおむね好評。
 最近聯合してないので食糧が尽きそうなのが難点か。

 余談だが一度、観光交換留学ということでakiharu国のガイドさんがやってきたことがある。
 その時、なぜかは知らないがキノウツンの観光大臣は「長期休暇」を取って顔面蒼白で旅に出たという。

(はる)

施設シリーズ

アイドレス工場「積出例食堂」

 早い安い旨いがモットーのセルフサービス型食堂である。
 もはや喫茶店ではない気もするけど、メイドさんが忙しく料理してたりおにぎり握ってくれたりしてるので、キノウツンの男どもはそれで満足なのだった。
 余談だがアイドレス工場の設計でもっとも気が遣われたのが、メイド喫茶の位置と配置数である。
 キノウツン藩国は、とにもかくにも、まずメイド喫茶のあり方から施設を設計する。アイドレス工場も例外ではなかった。
 最終的に1区画に1店舗と無難な線に収まったが、休憩室や仮眠室の数を減らしてでも1区画2店舗ぐらいにすればよかったかなあと言うのが、大方の声である。

 おにぎり、天ぷら、定食などがメインで、客も工場作業員で99%が占められている。食器の裏に貼られたチップで値段を計算し、IDカードによる月給からの一括天引きとなるべく労力を減らした上で、エプロン姿のスタンダードなメイドさんが笑顔で「がんばって」と応援してくれるのだった。
 居住エリアでは夜中も開業する店があり、こちらは普通のメイド喫茶らしいセルフサービスでない喫茶店となっている。

(はる)

燃料生産地「ブラックブラックマンデー」

燃料生産地は、観光地と並ぶキノウツンの産業の一つです。
朝早くから燃料の採掘作業をする男たちを癒すのがこの店、ブラックブラックマンデー。
砂漠に立てられている生産地内を移動するため、キャンピングカーに防砂加工を施した移動喫茶となっています。
主力商品は何といっても不眠不休のエネルギー源である地獄よりも濃いコーヒー。男たちの朝の活力です。
コーヒーなんぞ邪道!という方にはこれまた濃い紅茶をお出ししております。暑さと濃さが病みつきになるのだとか。
軽食としてセンシュウ鳥のモモ肉を特産の唐辛子で味付けし、ベーグルにはさんだサンドイッチも販売中。

暑さもあってか、制服にはタンクトップとホットパンツという涼しげな格好が採用されています。
砂漠の日差し避けのために外に出るときはスキンケアと砂避けマントが欠かせないんだとか。

キャッチフレーズは『キノウツンで飲む朝のコーヒーは苦い』

(高原鋼一郎)

燃料精錬所「ダークマター」

 精錬、すなわち――錬精。
 つまり錬金術!
――というコンセプトで誕生したのがダークマターである。

 店内には中世の錬金術師や、某アトリエが有名な錬金術師みたいな格好のメイドさんたち。
 そんなちょっと異様な雰囲気の彼女たちが料理を「調合して」 食べさせてくれるだ。
 調合というのは文字通りの意味である。
 たとえばドリンク。
 ずらっと、目が覚めるような青色や緑色の液体の入った試験管が持ってこられる。
 それを目の前で数本並べて容器に混ぜて作ってくれるのだ。
 要はカクテルなのだが、容器はビーカーだし、ましてや混ぜた液体が煙を吐いたり、突如あり得ない色に変色なんてするのだから、飲むのをためらいたくもなる。
 実際はハーブエキスを用いた初歩の化学反応で、味もまあ飲めないことはない安全な飲み物だが。
 しかし、妖しげな錬金術師に扮したメイドさんはそんなことを絶対に説明せず、
「さあ、飲んで?」 と楽しげに言ってくれるだけなのだ。

 ちなみにオススメメニューは、「キメラテック☆八宝菜」

名前からして逃げたくなる。
 まかりまちがってもオススメであって人気メニューではないのだが、うっかりメイドさんにオススメを聞いてしまうと十中八九「これ」 を不気味な笑顔で持ってきてくれる。
 もちろん材料は普通の「八宝」ではなく、何が入っているかはメイドさんしか知らない。
 おそるおそる口に入れようとすると、

「あらあら、ふふ...最初からそれを食べてしまうなんて、お気の毒」

なんて含み笑いで言ってくれたりするのだ。

「ああそれをそんな風に食べてしまうだなんて、くふっ、明日の朝は鏡を見てはダメよ?」

などと囁かれた日には、もうたまらない。

 そっち系の人は是非いってみることをオススメする。

(はる)


メゾンツン荘(アパート)「喫茶ツン荘」

 喫茶店とは名が付いているが、メゾンツン荘のロビーでたまに開かれるお茶会のことである。

 暇なときに浅田が給仕してくれるのだった。
 ツン荘は特になんの用もなくロビーでごろごろしてる奴が多いので、浅田がこれもなんとなく喫茶店を開いてくれるのだ。

 冒険騎士団員もときどき入り浸る。

 よーするにただの自宅バーなのだが、観光省のはるがいろいろ持ち込んだため、本物の喫茶店並みの設備がある。
 酒も用意されているため、時々青森が入り浸っていた。
 とはいえ、弱い人や&未成年が多いためそれほど本格的な酒はおいていない。
 それでもたまに酔っぱらって妄言を吐くVZAの姿があったりするのだが。

「俺が一番うささんを上手く扱えるんだ!」
は彼の名言。

 料理は浅田印の絶品で、たまに新米主婦達を開いて料理教室が開かれる。
 どういうことか船橋が一番熱心に参加していたりするのだが。

(はる)

交番「ぽりす☆ぼっくす」

交番にメイド喫茶というのはおかしいだろうというそこの旦那方。考えが甘い。
交番にメイド喫茶なのではない、メイド喫茶が交番なのだ。
設立された当初は普通の交番だったのが、警官たちをねぎらおうとメイド学校のメイド候補生達が思いついたのが運のつきであった。
お茶を持ってきましたークッキー焼いてきましたー椅子置かせてくださいーとあれよあれよという間に物が運び込まれ、気づいた時には既にメイド喫茶と化していたのであった。
警官達もようやく気づいたが時既に遅し。お茶やコーヒーも飲めるしまあいいか、と馴染んでいるとか。
軽食と飲み物を主とする喫茶店としては珍しく、量の多い丼物が人気なのは警察官への出前も兼ねているからでしょう。
制服は婦警を模したミニスカスタイル。巷では比野火焔モデルと言われてるとか言われてないとか。

(高原鋼一郎)

その他、設定施設シリーズ

淡水化プラント 住宅街の片隅「ソウルブラザー」

食糧増産計画において建設された淡水化プラント。
その中にももちろんメイド喫茶は存在します。
名前はソウルブラザー。魂の兄弟、心の友という意味です。
今でこそ賑わいを見せるこのメイド喫茶に、
姉妹店があることはあまり知られていません。

プラント店舗よりもかなり昔に建てられたその姉妹店、
いわばソウルブラザー1号は、
藩国住宅街の片隅に居を構えています。
1号店は小さいながらも値段が安く、食事の量も多いことから、
付近の学生が学校帰りに立ち寄る定番スポットとなっています。
プラントの開発者もこの1号店をこよなく愛していました。
そのため、プラントに併設されたメイド喫茶にも同じ名前を付けたそうです。

姉妹店らしく、1号2号の内装や食事、そしてメイドさんの制服は
統一されたものを使用しています。
ただ1つ違うのは、
制服はどちらも学生の着るブレザーをアレンジした制服ですが、
胸元のリボンが1号店は青色、2号店は赤色になっているところです。
これは1号店に最も近い学校の学年カラーが3年生は青、1年生は赤であることに由来し、
2号店で経験を積んだメイドさんが、
身も心も「先輩」になって1号店へと移ることを表しているそうです。
あなたもこの店を訪れて、昔日の友人たちとかつての思い出を語り明かしてみませんか?

同窓会受付も行っておりますので、ご希望の方は
××-2222-2220(市外局番-ツンツンツンツンのツンツンツンデレ)
までお電話をお願いします☆


街・住宅街(平凡な家、桜並木)「毎日軒」

住宅街の一角に作られた店。店長の自宅を改装して店舗にしたためなんとなく居心地がいいと評判です。
元々ご近所の人々に振舞っていたお茶が評判を呼び、開店を行うことになったとか。
そのためか他の店舗よりも地域密着型で差し入れてもらった食材を使用したお菓子を出してるそうです。
にこやかな笑顔を湛えた店長以下3名の少数精鋭で回すこの店は、遠くからのお客も地元の常連も居心地がいい、と評判です。
小さなカウンターと庭に置かれたデッキチェアとテーブルでいただくスコーンとミルクティーが名物。

制服はスタンダードな黒のワンピースに白エプロン。
奇抜さを狙わず正統派のいでたちです。

(高原鋼一郎)

マンション「Cafe in ~」

 マンションにもメイド喫茶はある。
さながら1階に喫茶店のあるマンションのごとく。

 とはいえそう大きな店ではない。

 最寄りのメイド喫茶から一人か二人が派遣されて、こじんまりと開かれているのが実情である。
そのため、メイドさんの特色は周囲の環境によるのが普通だった。

 客層はマンションらしく主婦や一人暮らしの男性。
 なにやら打ち合わせをする人もいれば、マンガの原稿が仕上がるのを待つ編集者などもいたりする。
 主婦とメイドという組み合わせは一見どうかと思われたが、意外と好評だった。
 一流メイドの家事知識を求めて相談に訪れる主婦が多いのだ。
 「旦那をうまく扱う奉仕術」 なんてのも陰で教わったりするらしい。

 人気メニューは前述のため、これといってないのだが、
カフェとしての利用者が多いためか、コーヒーにこだわるメイド喫茶が多いようである。


緑の沃野(草原、牧歌的な家、憩いの我が家、キノウツンの森)「草色」

 草原に吹く風を感じながら――
 青空喫茶、いやメイド茶屋とでも呼ぼうか。
 掘っ立て小屋と、傘と古風なベンチ。
 まさしく峠の茶屋という佇まい。
 遠くには森も見えた。

 砂漠の国と言うことを忘れそうな牧歌的な喫茶店こそが「草色」である。
 その緑の息吹はキノウツンメイド達をして敬意を払わせ、
木と瓦を組んだ程度の簡素な茶屋によってきりもりされていた。
 メイドさんは茶屋に似合うようにと、矢袴姿和風の出で立ちである。

 主な客層は観光客ではなくキノウツンの民である。
 仕事に、戦いに疲れて心すさんだ民が、保養に訪れるのである。
 同僚であるはずのメイド達も、その疲れを癒すために足繁く訪れる。
 キノウツン国民専用の、隠れ家的なメイド喫茶といえよう。

 人気メニューは、7種のハーブのお茶とサラダ。それと草餅である。
 緑の風景とともに、心に癒しを与えてくれる「草色」オススメのセットである。
 ハーブは現地で生活している一家が栽培したものを、提供していただいている。
 運がよければ、赤い髪の美女が自家製のハーブと食料や生活用品とを物々交換に光景を見ることが出来るだろう。

(はる)

病院「ナイチンゲール」

 ナースメイドとか言った奴出てこい。
 握手してやる。

 ちなみに、ナースメイドは乳母という意味があるので注意。

 制服はナースというほどではないが、昔の紺色の看護服をモチーフとしている。
ナイチンゲールが着ていた看護服というとイメージしやすいだろうか。あるいはメンソレータムのリトルナース。
現在の白衣の看護師とは見分けが付くので、院内でも混同されることはすくない。
 なお、病院内のメイド喫茶と言うこともあって、病院全体のハウスキーピングや患者への奉仕活動なども行っている。
ただし介護は医療の領分なので、あまり関わってはいない。
 誰が考えたのか病院食をあーんして食べさせてくれるサービス...なんてのもあるようだ。
 ナースとメイドが入り乱れている病院内では、ナース派とメイド派による大論争が絶えないらしい。
あまつさえ、ナースメイド派とメイドナース派が参戦して、更なる波乱を呼ぶのだが、まあそれはどうでもいい。

ほんとどうでもいいな。これ。

 人気メニューはこれといってないが、そのかわり望めばどんな料理でも作ってくれる。
入院中の患者にはそれがいちばんの人気料理なのだろう。
 たまに「あのとき食べた母ちゃんのスープ」 とか謎の料理をふっかけられたりするときもあるが、メイドさんは嫌な顔すらせずに精一杯がんばってくれる。
 ただし、料理を試作したり食材を見つけたりと、3話分ぐらいの余裕は必要である。
 患者の場合は医師の許可が必要なので注意して欲しい。

(はる)

欄外


焼鳥屋「やきとりや」

政庁前の地区には様々な店がある。
一歩表通りから路地に入ると、たくさんの雑居ビルが立ち並んでおり各フロアに変わった店が入っているのだった。
その中の一店に足を運ぶ。のれんにはやきとりやとだけ書かれたわかりやすい店であった。
店内に入ってまず香るのは鳥の脂が赤く焼けた炭に落ちて出来た煙。
うらぶれた店内には、仕事帰りと思わしきサラリーマンと学生達の笑い声が歌謡曲と共に流れる。
カウンターに座って頼んだのは自慢の一品であるレバーとモモ肉のたれ。
冷えたビールを飲み干したあと、口にレバーを運ぶ。
内臓のほろ苦さと旨みが仕事帰りの疲れた体にたまらなく染みていく。
思わずビールをもう一度飲み干した。
ふと見れば気心の知れたおやっさんと若い職人達が黙々と串を焼き、鮭を運んでいる。
つまりはメイド喫茶などではなく普通に焼き鳥屋なのであった…!

(高原鋼一郎)

温泉村(最上部イラスト右下)

いまひとつ、観光資源を紹介しよう。
こちらは奇をてらわない歴とした観光施設である。

西部山岳地帯の麓に存在する湯治場。公式には、キノウ=ツン 温泉村と呼ばれている。
ツンタイトを原料とした建材「デレー」で統一された町並みは美しく、湯治客を目でも楽しませている。

 この国に美人が多いのは温泉のおかげだという説もある。そもそも、キノウツン
藩国の気候は非常に乾燥している。特にツン期は乾燥と高熱が肌を焼き、細かい砂が皮膚の水分を奪ってゆく。布の多い服装である程度カバーできるとはいえ、やはり肌の保湿を考えると、極めて厳しい環境と言える。
 そんなツン国の人が愛してやまないのが、温泉村である。じっくりとお湯につかり、毛穴の奥にまで入った詰まった砂を落とすことで、肌にハリと透明感を蘇らせ
る。また、温泉成分を活かした泥マッサージやスチームサウナなど、美容と健康を考慮した施設が取りそろえられているのも、この温泉街の特長である。
「ツン藩王陛下の肌がぷるぷる度を保っているのも、この温泉あってこそ」とある従業員は語る。
 治療効能が高く、長逗留の湯治客や美肌目当ての女性客が多いが、頭部戦線の維持にも効能があるとの噂が流れ、遠く別の国より王侯貴族がお忍びで来るとの噂も絶えない。
 西部山岳地帯沿いには、いたるところに温泉がわいているが、内陸部には落ち着いた雰囲気の温泉付きの小さな宿が多い。カルデラ湖に近いこのあたりは景色も良くおすすめ。個室風呂を完備した部屋もあることからカップルにも人気が高い。なるべく早めに予約をしておこう。
 また、温泉に併設されているカフェテリア「DERE Cafe」では、地元キノウツン藩国の名物、センシュウ鶏と食用サボテンを使ったワンプレートディッシュが人気。
スパイスを利かせたセンシュウ鶏と、食用サボテンをヤギのバターでソテーした通称:「メタボリックプレート」は、体脂肪率をモノともしない、メタボラー憧れの的として名高い。
 もちろん、さっぱりとした海産物をメインとしたプレートも常備。また、ベジタリアン向けのメニューも用意されている。行き届いたサービスの端々にメイド学校のモットーが見え隠れする。
「たとえ、一期一会でも、ご主人様をお迎えするのはメイドの努め。真剣勝負と心得よ」年若き可憐な少女達には厳しい内容かも知れない。しかし、その精神が貫徹されるからこそ、キノウツン藩国を訪れる人々は快適なサービスを受けられる。
キノウツン藩国のブランドイメージは、一朝一夕に成り立ったものではない。幾多の真剣勝負をメイドさん達が積み重ねてきた結晶。それが、キノウツンをキノウツンたらしめる神髄なのだ。

絵(キノウツン・庄津K太・はる)
文章(DeepBlue)