アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「ザルクール」01_vol05
最終更新:
new_jack
-
view
新ジャンル「ザルクール」
PREV : 新ジャンル「ザルクール」01_vol04
NEXT : 新ジャンル「ザルクール」01_vol06
- 619 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:02:43.70 ID:DCwewL4x0
-
女「保守、と」
男「お、いつも風情に五月蝿いのに、PCやりながら酒を飲むなんて珍しいな。」
女「いや、これはこれで風情があるものだよ。
顔も知らない、声も知らない。そんな相手を想って飲む酒も、また格別だ」
男「そんなもんかねぇ?」
女「ふふっ、そんなもんさ。回線の向こうの酒好き達に・・・・・」
男・女「乾杯!」
こんなことを考えながら一人酒してる俺きめぇwwwwww
日本酒うめぇぇwwwwwwww - 625 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:16:44.01 ID:E/G0wu2Q0
-
男「おーい、女ぁ、いないのか?」
女「あぁ、こっちだ、庭に回ってくれ」
男「これはまた・・・・・・」
夏の木漏れ日の中、庭で一番大きな桜の木下に茣蓙を敷いてそこで一人の浴衣の女が優雅にグラスを傾けていた。
正直に言うと、数秒間見惚れてしまっていた。
正気に戻ったきっかけは氷水に揺れるラムネビンのカランという音。
女「『これはまた』・・・・・どうした?」
男「・・・・・・風情だねぇ」
女「そうかそうか」
男「ラムネ一本もらっていいか?」
女「好きに飲むといい。 なんならびい球もあげようか?」
男「いや、子供じゃないし」
女「子供じゃないなら酒に付き合うべきだと思うがね」
男「今日は酔いつぶれるわけにはいかないんだよ、日が沈めば花火大会じゃないか。 それにシラフで言いたいこともあるし」
女「・・・・・・夜空に花火、氷水に揺れるラムネ、膝の上で眠る一人の男、あぁ、君の言いたかったことはなんだったんだろうな? 今夜は実に風情だ・・・・・・・」
- 629 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:24:40.26 ID:5RQT7q/gO
-
台詞だけの情景描写のほうがむずかしいと思うのだが
地の文がはいってるSSのほうがあちゃーなのは伝統かなにか? - 630 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:27:06.14 ID:bGNJ2QPl0
-
- 632 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:30:54.36 ID:W/OFSSpWO
-
春の河原で
男「うわっ!人大杉」
女「桜を見に来たは良いが、
いかんせん人が多くてゆっくり呑めないな」
男「・・・・でもこれだけ一気に人が集まるのは
きっと咲く期間が短いからだろうな」
女「力強く一気に咲いて優雅に散って行く
何かに似てないか?」
男「・・・・・・・人生」
女「そうだ。今宵は家でゆっくり語り明かそう」 - 640 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:38:52.75 ID:oA7DmEhL0
-
びい玉に惚れた
なんだか懐かしい響きだ - 641 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:40:44.52 ID:4jFFaP5L0
-
- 643 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:41:52.19 ID:nR92RqEz0
-
- 646 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:44:29.28 ID:GxclR29z0
-
男「やれやれ、面白い日本酒が手に入ったからって、指定の肴がパイ菓子とはねぇ」
女「くくっ、たまには風情よりもネタに走ろうかと思ってね」
男「それにしてもこんなモノが売っているとはなぁ」
女「では、お約束の口上で宜しく」
男「『山吹色のお菓子』で御座います」
女「クックック、越後屋、お主も悪よのぉ」
男「いえいえ、お代官様には敵いませぬ」
女「そうとも、これが『悪代官』」
男「……そんな銘柄あったんだ」
女「あったんだよ。一度無くなったけど復活したんだ」
男「しかし何だな、時代劇のお約束としては正義の味方も欲しいな」
女「抜かりは無い。『越乃梅里』も仕入れてある」
男「『越乃梅里』? どこが正義の味方なんだ」
女「『梅里』は水戸光圀の俳号なんだ」
男「ということは……」
女「正に越後のちりめん問屋に偽装した黄門様だよ」
男「へぇー、ひねってあって面白い。銘柄だけでも楽しめるものなんだな」
女「楽しみや幸せのタネはどこにでもある。それこそ目の前にもね」
男「童話の『青い鳥』か?」
女「その主人公並に鈍感だな君は……いや、やがて目の前に見つける時が来る、と考えるか」
男「何を小声でぶつぶつと……」
女「気にするな。さて、銘柄の次は味を楽しもうか」
男「おう」
- 647 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:47:14.06 ID:DNd6fmaQO
-
声優の話始めちゃったよオイ
文章だからこそ美しいんじゃないか
俺は地の文有りも好きです - 648 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:49:07.28 ID:tDPalwVy0
-
http://pict.or.tp/img/8275.jpg
高校のとき買った泡盛を今飲んでる・・・
なんか切ない
- 649 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:49:44.91 ID:aq2h+hy00
-
文字だからこそ出せる味があり、声だから出せる空気がある
そう私は思うのだが - 650 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:50:09.38 ID:W/OFSSpWO
-
ピルピピ、パピピ
男「ヒバリか、今が繁殖期だっけ?」
女「そうだ。今は巣作りに励んでいる頃だろう」
くいっ
男「・・・・・・鳥ってさ何考えて飛んでるんだろう
楽しいのか?苦しいのか?
それでも奴等は飛び続ける」
女「ククッ、深いな・・・・・男も私に似てきたようだな」
男「そうかもしれんw
またひとつ肴が増えたな」
- 651 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:53:26.93 ID:jayFUdeOO
-
コンビニで何か酒買ってくる
生まれて初めての酒を、このスレを肴に呑むよ
絶対に後悔しなさそうだ - 652 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:54:29.29 ID:J+/YzJz40
-
男「それにしてもよく飲むなぁ・・・」
女「まぁな」
男「バッカスの生まれ変わりかなんかなのかな?やっぱ」
女「バッカス?おいおい・・・あんな下戸と一緒にしないでおくれよ」
男「え?でもあれって酒の精じゃないのか?」
女「ただでさえアルコール濃度の低いワインを水で薄めて自分を酒豪に見せ付けるような奴だ」
女「雅のかけらもないな」
男「き・・・きびしいな まぁ・・・確かにナ・・・誰かに自慢するために飲むわけじゃないし」
女「よく判ってるじゃないか・・・よし私が酌してやろう」
男「無限ループは勘弁な?」
ここは雑談止まぬスレだなwwww別になんでもいいがwwwww - 654 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 00:58:01.22 ID:dKplycw60
-
セリフだけで頑張るのも個人のこだわりといってしまえばそれまでさ。楽しめ。美味い酒のために。
男「今日はマッタリペースだな」
女「合わせてるんだよ。まあ、量をこなすのが満足ではない。好きなときに好きなだけ飲むのが、もっとも気持ちいい飲み方だと思う」
男「そんなもんか。今日は色々と洒落てるな。飲んでるものといい、つまみといい」
女「赤ワインとカプレーゼか。新鮮なものがほしくなっただけさ。流石に少し、口に残るがな」
男「しかし赤ワインて、そんなに赤いものだったっけ?」
女「シャンベルダンの若いものだ。実を言うと、結構値が張る」
男「一杯いただいてもいいかな?」
女「どうぞどうぞ」
男「……渋っ。これは、けっこう舌に来るものがあるな」
女「鉄のような味だろう。玄人は失恋の味に喩えるらしい」
男「ほほう?」
女「私は違うぞ。ただ、気分がそうなっただけだよ」
男「ほほう?」
女「……まったく身に覚えが無いというような顔だな」 - 656 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:00:35.55 ID:C0EIj4xm0
-
- 659 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:04:54.99 ID:W/OFSSpWO
-
秋
ヒュュュュュュ
女「外は風が強いな。こんな日は熱燗にかぎる。さぁ呑め」
男「どうも。 くいっ
しかし秋の風の音はどうも気分を変にさせるな。
季節の変わり目だからか?」
女「ククッ、そうだろうな。
目を閉じて野原に立っているところを想像してみろ
何を感じる?」
ヒュュュュュュ
男「・・・・寂寥感」
女「そうゆう気持ちを肴にして呑んでみようじゃないか」
- 660 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:05:50.54 ID:4jFFaP5L0
-
女「~♪」
男「すげぇ上手いけど、何の歌?」
女「グレゴリオ聖歌だよ。散歩の途中に教会を見かけてね」
男「歌詞覚えてるのか、すげぇな」
女「さて、気分も乗ってきたし、白百合を肴に一杯飲もうか?」
男「何故白百合?」
女「聖母マリアの象徴だよ。教会のステンドグラスを肴にしたいが、流石にまずいだろう?」
男「当たり前だよ」
女「くくっでは、遠いバチカンに想いを馳せながら、乾杯」
実は歌詞打とうとしてラテン語が出なかったのは内緒 - 665 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:12:59.13 ID:tDPalwVy0
-
- 666 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:12:59.32 ID:J+/YzJz40
-
女「おい・・・男・・・何やってる・・・」
男「っ・・・!・・んー素手じゃ割れないか・・・クルミ」
女「くるみ割り機使えばいいだろう常識的に(ry」
男「せつないじゃん・・・なんとなく・・」
女「んー・・・せつないって言われてもなぁ・・・」
男「まぁ・・・ともかく俺はツマミのためのクルミを素手で割るっ」
女「ん・・・好きにしろ・・・」 - 667 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:13:20.97 ID:dKplycw60
-
細かいことを言うようだが、シャンベルダンは確かフランスワインだったよな……カプレーゼとの相性はどうなんだろうか……まあいいか。
女「……むぅ、鳥皮」
男「コラーゲンだな。俺は砂肝」
女「なぜタレなんだ……私は塩が好みなんだが」
男「オーダーしなおせばいいだろ。砂肝は断然、塩だよな」
女「タレの甘味と、塩の甘味は微妙に酒の相性と……」
男「拘りすぎだろ」
女「レモンはいいよな。香りが油っぽさを拭き取ってくれる」
男「酔ってるだろ、お前」
女「腹は膨れてきたな」
男「待て、それは俺の……いいや、お前の豚トロ貰うし」
女「こうして取り合いになるのも、ヤキトリの華だな」
男「しかし俺はビールで」
女「私は日本酒。まったく、お前は本当に酒を飲みにきたのか?」
男「いや、焼き鳥食いに来たんだけど」 - 671 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:21:11.98 ID:W/OFSSpWO
-
月
女「今宵も満月だな。何万年前から変わらぬ美しさだ」
男「生きてたのかよw
でもさ・・・・・・
・縄文人や平安時代の貴族や
江戸時代の将軍や
第二次対戦中の兵士や
いま俺たちが見てる月は一緒なんだよな・・・・・・
月に感情があったら俺たちの事どう見てるかな?
儚いとか想ってるのかな?」
くいっ
女「・・・・・・・・随分と風情が分かるようになって来たじゃないか」
女「今宵は最高の肴が手に入ったな」 - 673 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:22:54.81 ID:W/OFSSpWO
-
花・鳥・風・月で4つかいてみた
反省はしていない - 678 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:30:01.14 ID:4jFFaP5L0
-
男「今日の肴は桃か。やっと咲きはじめたからな」
女「ああ、桃と言うか枝垂れ桃だね。綺麗だろう」
男「妙にこだわるな」
女「ククッ、そうかな? まあこちらの方が色濃く八重咲きで綺麗だろう?」
男「ん~、お前にはこういう華々しい花よりは、もっと清楚な花の方が合うと思うけどな」
女「例えばどんな花かな?」
男「例えば、あそこに咲いている椿とか?」
女「白い椿か……もしかして、わざとかい?」
男「なにがだ?」
女「はぁ、まったく。なんでもないよ」 - 679 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:31:21.70 ID:pVy8Bn540
-
なかなかに粋なスレだな
思わず酒がすすんでしまう - 680 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:31:57.53 ID:oA7DmEhL0
-
花言葉をググらにゃわからんなw
- 681 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:34:03.32 ID:dKplycw60
-
男「最近お洒落だな」
女「そうかな。たまたまワインが続いてるだけだろう。とはいえ、これは少し、重いな」
男「ラクリマ・クリスティ。バンド名にもなってるワインだな。意味は何だっけ?」
女「キリストの涙だ。それに見合う、少し重めの味わいがある。白は特に辛口だな」
男「つまみは、サーモンのホイル蒸しか。しかし、なんでまた、そのワインなんだ?」
女「気分だよ。時には涙したくもなるもんさ」
男「やなことでもあったか?」
女「ん~、どうだかな。まあ、今はそうでもないよ。酒を飲むときは、何かに浸ることもよくあることだよ」
男「困った事があるなら、相談に乗るぜ」
女「今の君には、甘口の白が似合いそうだ。なにかあったかな」
男「お前はソムリエかよ」
女「女の場合はソムリエールだ。不勉強だな」
男「人が心配してやってんのに……ま、飄々としてるのが、お前らしいっちゃそうだけど」
女「まぁ、そうだな。泥酔する事ができたなら、それはそれでいい事なのかもしれないな」
男「そんときゃ、介抱してやるよ。下心無しで」 - 683 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:43:34.48 ID:E/G0wu2Q0
-
なんだろう、
女「下心・・・・・私としてはあったほうが嬉しいんだがね」
とか聞こえた僕は末期。 - 684 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:47:30.29 ID:dKplycw60
-
男「ん、甘い匂い……酒じゃないよな?」
女「たまにはね」
男「甘酒か。珍しいな。酒とはいえ、酔っ払うのは子供か苦手な奴くらいだよな」
女「珍しく枝豆が余ったから、ずんだもちをつくってみた。甘酒はついでだな」
男「てことは、今日は素面なんだな」
女「なんだ、酔っていた方がいいのか?」
男「どっちもあんまり変わらんだろ」
女「……いかんな」
男「どうしたよ?」
女「少し酔った。肩を借りてもいいかな?」
男「甘酒じゃないのか?」
女「実は濁酒……といったら、信じるか?」
男「それでいいなら」
女「じゃあ、そういうことさ」
男「って、マジ寝かよ。ったく……なんで甘酒で安眠できるんだ」 - 688 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:51:07.78 ID:E/G0wu2Q0
-
何か活発にならないな
- 690 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 01:54:14.95 ID:dKplycw60
-
このマッタリ感がいいのだよ。眠くて仕方ないから、ペース落ちるぜ
- 692 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:06:10.94 ID:aq2h+hy00
-
男「うい~頭痛い水、水」
ぐいっ
男「今何時だ?うわこんな時間か、あいつはどこだ、もしやまだ呑んでいたり」
女「スゥ、スゥ」
男「流石に寝てたか。縁側で寝るとは俺も体が痛い」
女「いや…まだいけるぞ…」
男「夢の中でも酒ですか。さて布団にでも連れてってやるか」 - 693 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:08:44.61 ID:dKplycw60
-
男「よう、やってるか」
女「やってるよ。相変わらずな」
男「今日は芋か。相変わらずオッサンみたいなチョイスだな」
女「それは偏見だと思うが……なんだ? 今日はやけに嬉しそうだな」
男「ちょっとしたお祝いをしようと思ってさ。ほら」
女「シャンパンにショートケーキか。またどうして?」
男「もう一年になるんだよ。俺達がこうしてグダグダやってんのもさ」
女「……覚えてたのか。そういえば、そんな気もするな」
男「素っ気無いなぁ……ま、酒にケーキってのも邪道かもしれないしな」
女「いや、これはなかなかいい……なんというか、いい気分だ」
男「? どうかしたか?」
女「いや、なんというかな……このケーキ辛いぞ。驚きのあまり、涙出てきた」
男「俺のはそうでもないぞ。外れだったのかな?」
女「……冗談だとしても、その鈍感さはある意味で魅力だな」 - 696 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:18:49.03 ID:aQRr5iX/O
-
男「何だ? 新しく買った靴を自慢したいのか?」
女「おいおい、ブーツだけに注目してどうする。もう少し視野を広げてほしいね」
男「酒はウイスキー、肴は月、基本的にはいつもと同じように思えるんだが」
女「ブートレッグにムーンシャインときたら、答えは一つしかないだろう」
男「さっぱり判らん」
女「密造酒を意味する俗語なんだよ」
男「禁酒法の無い時代と場所に生まれてこれて幸せだ、ってことか」
女「まぁね。お望みとあらば、ここに座って見てても構わないよ」
男「お前の呑みっぷりを、か?」
女「脚線美を、さ」 - 697 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:20:36.02 ID:4jFFaP5L0
-
男「また飲んでるのか、夏の長雨が肴かな?」
女「いや、アレだよ」
男「おお、綺麗な花。で、何の花?」
女「アガパンサス。花言葉は恋の訪れ」
男「おお、詳しいな」
女「まあね。だが、キミだって花言葉の一つくらい解るだろう?」
男「例えばどんな花?」
女「例えば、そうだな。あのアジサイなんて私にぴったりだとは思わないか?」
男「えっと、「あなたは美しいが冷淡だ」・「あなたは冷たい」だっけ?」
女「はぁ……あっているよ」
男「何でため息つくんだよ?」 - 698 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:27:34.75 ID:zKDQpbX0O
-
- 699 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:28:11.09 ID:4jFFaP5L0
-
- 700 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:37:16.74 ID:zKDQpbX0O
-
- 701 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:44:56.84 ID:bGNJ2QPl0
-
女 からん
男 「なぁ」
女 「静かに」
男 「え? な、何?」
女 「雪音、聞こえない」 - 702 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:52:49.92 ID:bGNJ2QPl0
-
女 「ねぇ」
男 「ん?」
女 「このカクテル、何か判る?」 からん
男 「へ?それ日本酒まんまじゃね?」
女 「そう? 見てて」
男 「桜の酢漬け、一枚乗せるのか?」
女 「これでおしまい」
男 「え? それは普通の」
女 「パーフェクト」
男 「……」
女 「名前、素敵よね」 - 703 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:58:12.08 ID:tDPalwVy0
-
- 704 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 02:58:35.86 ID:dKplycw60
-
女「珍しいな。指輪なんかつけて」
男「ああ、これな。昨日、真夜中に何気なくつけたまま寝てたみたいで、翌日起きたら指がむくんで外れなくなってた」
女「無骨なデザインだな。手作りか?」
男「随分前に友達がくれたんだ。彼女にあげるつもりで失敗したんだってさ」
女「いい話だな。今はどうしているんだ?」
男「作り直した指輪をプレゼントして、うまくいったってさ。卒業してすぐに結婚したよ」
女「……熱燗がほしくなるな」
男「何でも酒にたとえるなよ。もしかして照れてるのか?」
女「羨ましい。そういうアプローチは、憧れるよ」
男「じゃ、これやろうか?」
女「外れないんだろう?」
男「飲んだあと、寝る前に付けたから、むくんだんだよな……もうすぐはずれそうなんだけど……そしたらやるよ」
女「……それまで待てというのか?」
男「まあ、どうせ明け方まで飲むわけだしなぁ……」
女「相変わらず、待たせるね。君は」 - 706 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 03:09:24.07 ID:dcbDgeIDO
-
- 707 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 03:10:10.55 ID:LEzvcWbR0
-
- 709 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 03:17:48.95 ID:dKplycw60
-
男「今日は雰囲気違うな」
女「カクテルメインだからな。つまみが少ないのが玉に瑕だが、バリエーションは豊かだよ」
男「といっても、それほど詳しいわけじゃないんだけど……」
女「じゃあ、一杯御馳走しようか。なに、適当に名前で選ぶのも面白いぞ。たとえば……君にはこれが似合うかな。チェリーブロッサム」
男「さくらんぼか……失礼な」
女「僻むなよ。まあ、味は確かだから」
男「ふむふむ……じゃあ、そうだな。お前にはこれかな」
女「む……これは、なんだろう。赤い……リトルプリンセス?」
男「言ってて恥ずかしくないのか?」
女「むぅ……思ったより甘いが、このトロピカルな風味は、パインなんかに近い気がする……初めて味わうな」
男「そのカクテルの名前は、プロポーズだよ」
女「っ……なるほど。どうりで、甘いわけだ……」
男「まあ、俺は、どっちでもいいけどな」
女「強い酒だな……顔が熱くて仕方ないよ」
もういい加減寝よう……また今夜。残ってたら保守しよう。 - 714 1-2 2007/06/24(日) 04:10:58.29 ID:WYBJKEsv0
-
男「スコッチを少っち。」
女「君は実に馬鹿だな。」
男「そのワインはワイんや!」
女「いや、その理屈はおかしい。」
男「ドラちゃん!」
女「は?なんだ、いきなり。」 - 715 2-2 2007/06/24(日) 04:12:40.34 ID:WYBJKEsv0
-
男「デキャンタが出来ゃん」
女「・・・どんどん苦しくなってきてるな。」
男「『はー、ワインの栓が堅くて手が痛くなっちゃったよ』『コル苦労さん(すごい早口で)』」
女「・・・・・・・・。」
男「すみませんでした。」
女「・・・・・・・・。」
女「この酒を飲むと、はながむずがゆくなるんだよな・・・・・。
ハ、ハ、ハ・・・・白州!!」
女「はっ!ち、違う!今のは違うぞ!!
なんだ、そのニヤついた顔は!?
いいか?古典で有名な詩歌にもこういった言葉遊びから生まれたものも多くてだな!!
その・・・なんだ!」
女「そうだ、飲もう!記憶が飛ぶまで飲もう!!な!」 - 717 1-3 2007/06/24(日) 04:28:26.26 ID:WYBJKEsv0
-
女「酒との出会い?」
男「そ、女が酒を飲み始めたきっかけみたいなの。なんかある?」
女「そうだな・・・今にしてみれば笑い話なんだが・・・。」
女「いや、やはりやめておこう。恥しい。」
男「なんだよ。余計に気になるな。」
女「まあ、子供の頃の話だからいいかな・・・。笑わないでくれよ?」
男「それは約束できないな。」
女「む。意地が悪いな。」
- 718 2-3 2007/06/24(日) 04:30:38.87 ID:WYBJKEsv0
-
女「子供の頃に読んだ漫画にね、酒を飲むと胸が大きくなるというのがあって・・・。」
女「子供だった私はそれを真に受けて・・・というわけさ。」
男「あははははは。」
女「笑うなと言ったろう?」
男「そこから坂道を転げ落ちるように飲兵衛へと・・・。」
女「ふふふ。酒道とは上手いことを言うね。」
男「おお、自分で言ってて気付かなかった。なかなか洒落てるな。」 - 719 3-3 2007/06/24(日) 04:33:04.82 ID:WYBJKEsv0
-
男「それで、酒で胸が大きくなるってマジなん?」
女「そんなわけないだろう。」
女「まあ、胸は君に大きくしてもらうことにするよ。」
男「え?」
女「あははは。なんて顔をしている。」
男「からかうなよ。」 - 720 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 04:37:17.55 ID:nR92RqEz0
-
駄洒落は嫌いじゃないぜw
酒飲むと胸でかくなるって
Drス○ンプでも言ってたなw - 721 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 04:39:39.53 ID:WYBJKEsv0
-
ほよ?ア○ネちん、何飲んでるの?
(ヤベッ、ア○レだ!)
いいか、誰にも言うなよ。おっぱいが大きくなる薬だよ。
そのものズバリ当てるんじゃねえよw 女に無粋だって怒られるぞwww - 722 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 04:43:37.48 ID:tDPalwVy0
-
- 723 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 04:45:43.98 ID:nR92RqEz0
-
マジで当たるとは思わんかったよw
相当古いネタだしねw - 724 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 04:46:57.08 ID:LEzvcWbR0
-
- 735 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 05:34:26.04 ID:WYBJKEsv0
-
男「ウィスキーってのはやっぱり年代物の方が上手いんもんかね。」
女「いや。確かに味は違ってくるけど長期熟成が上手いとは限らないね。」
女「樽で寝かせることによってアルコールの角がとれ、まろやかになり、
華やかなエステル香りが生まれてくる。これがウィスキーの熟成なわけだが、
しかし、熟成が進むと同時にモルトが弱くなってしまうのだよ。」
女「早すぎれば、香りが弱く、アルコールの刺激が舌に障る。
遅すぎれば、香りは良くなる反面、モルトの風味が弱くなり味がぼやける。。
モルトの風味と熟成香が絶妙のバランスになったところがその酒の飲み頃、というわけだな。」
男「へー。さすがに詳しいな。」
女「ふふ。ウィスキーに限らず、寝かせる酒はみんなそうだな。飲み頃というのは難しい。
そして、やはり飲むなら旬は逃すな、だ。」
男「ははは。熱弁ですね。」
女「私ももう、随分と寝かせてるものがあるのだが・・・。
それを楽しめるのはいつのことだろうな。」
男「へー。そんな酒があるんだ。楽しみだな。」
女「いいか、男。旬は逃すな、だぞ。」
男「はいはい。」
女「(やれやれ、君がその調子では当分先だな。)」 - 741 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:41:27.89 ID:WYBJKEsv0
-
女「なあ、男。いい加減に帰ってくれないか。」
男「いいや、帰らない。」
女「はー・・・。しつこい男は嫌われるぞ?」
男「俺が帰ったらお前、飲むだろうが。」
女「それはまあ、当然だよ。君は私を誰だと思ってる。」
男「あほ。いいか?お前は今、病人なの!39℃も熱出して何言ってんだ。」
女「だからアルコール消毒を~・・・。」
男「いいから寝てろ!酒が抜けなきゃ薬も飲めないだろうが!」
女「酒は百薬の長というじゃないか。」
男「~~~~~!!!!」
女「わ、分かった、分かったよ!もう寝るから!
寝るから本気で怒らないでくれ。」 - 742 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:42:55.57 ID:WYBJKEsv0
-
女「なあ、男。」
男「ん?」
女「私は本当に飲まずに寝てるから男はもう帰りなよ。明日も仕事だろう?」
男「今日は泊まる。」
女「はあ!?」
女「頼むよ。もうこれ以上弱ってる姿を君に見られたくないんだ。。
寝る前に化粧も落とさなきゃだし、みっともない顔を晒したくないんだよ。」
男「だから、そんなに弱ってるお前を一人で放っておけないって言ってんだ。
それにお前はスッピンでも美人だからそんなの気にすんな。」
女「もう、好きにしろ。はー。
君のせいで熱が上がってきたよ。責任をとって看病してもらうからね。」 - 743 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:44:23.82 ID:WYBJKEsv0
-
女「・・・ん。」
男「お、起きたな。調子はどうだ?」
女「男・・・。ずっと看ていてくれたのか?」
男「熱は下がったみたいだな。よし、何か作ってくるからその間に体拭いてパジャマも替えとけ。」
男「ほら、玉子酒。これくらいならいいだろ。」
(ズズッ)
女「あたたかい。おいしい。・・・嬉しい。」
男「ははは。1日あけただけで、玉子酒なんかがそんなに嬉しいなんて呆れるほど酒好きだな。」
女「そうじゃないよ。けど、ただ、何かどうしようもなく嬉しいんだ。変だね。」
男「言っとくけど、普通に酒飲むのは治るまでだめだからな。」
女「分かったよ。」
女「男。」
男「ん?」
女「ありがとう。」 - 744 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:46:34.60 ID:WYBJKEsv0
-
女「やあ、男。この前はすまなかったね。おかげさまですっかり元気になったよ。」
男「おう。そりゃよかった。」
女「これはお礼だ。良い酒だから心して飲んでくれよ。」
男「あー、そりゃありがたいんだが・・・。」
女「どうした?具合が悪そうだな。ひょっとしてうつしてしまったか?」
男「別にお前のがうつったわけじゃない。自己管理がダメだっただけだ。」
女「よし、今度は私が看病してやろう。」 - 745 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:47:43.08 ID:AfAtE45P0
-
- 746 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 06:48:22.57 ID:WYBJKEsv0
-
男「女。」
女「ん?」
男「看病はいいけど、お前、なんか酔ってないか?」
女「ははは。玉子酒を作ってる時に味見、味見と思っていたら一升空けていたよ。
君の酒なのにすまないね。」
女「でも私はザルだからな。そんなに酔っ払ってはいないよ?」
男「そうか~~?」
女「ほら、服を脱げ。随分汗をかいてるじゃないか。
お姉さんが体を拭いてあげよう。」
男「やめ~~!!!余計に熱が出るわ!お前やっぱり酔ってるだろ!」
ちゃんちゃん、と。 - 748 1-2 2007/06/24(日) 07:03:18.54 ID:WYBJKEsv0
-
女「男は一生に一度でいいから飲んでみたい酒ってあるかい?」
男「俺はそんなに酒には詳しくないし、特にないけど・・・。
そうだな。女のワカメ酒なら飲んでみたいかも。」
女「君が倒れるまで、ウォッカを口移しで飲ませてやろうか?」
男「すみません、調子に乗ってました。」 - 749 2-2 2007/06/24(日) 07:05:21.75 ID:WYBJKEsv0
-
男「女はなんかあるのか?」
女「んー・・・私も銘柄で特にこれ、というのはないのだけど。」
女「ウィスキーのカスクオーナーになってみたい。」
男「カスクオーナー?」
女「うん。作られたばかりの原酒をカスク、つまり樽ごと買い取ってね。」
男「はー。樽ごととは豪快な話だ。女らしいっちゃらしいのか。」
女「想像してごらん?素敵だろう?
熟成を待ちながら、『ああ、そろそろ飴色がついてきた頃だろうか』、
『今はどんな味に、どんな香りになっているのだろう』、と
永い、永い刻を楽しむんだ。」
女「ま、原酒を樽ごとなんて、とんでもなく値がはるし、夢のまた夢だな。」
男「『しかし、その夢を肴に飲むのもいいだろう?』・・・だろ?」
女「その通り。ふふふ。君も分かってきたね。」 - 751 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 07:43:50.44 ID:Sa4uCh0z0
-
おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ
http://rainbow.sakuratan.com/data/img/rainbow44498.jpg
このスレがdatの海に沈む前に爪痕残しておやすみなさい
- 754 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 07:51:38.34 ID:WYBJKEsv0
-
バイトなのに徹夜しちまった。もう落ちなきゃ。
で、申し訳ないんだけどこのスレ落ちたら、誰かdatとっといてくれませんか?
下手すると帰りが夜中になるので、1000はもちろん、スレの寿命も見届けられなそう。
まだネタはあったし、最終回も考えていたのに間に合わなかった・・・。くやしいっ!
一足先に消えます。
>>1本当に乙。他の職人も乙。
良きスレとともに良き酒を・・・。なんつってw - 761 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/24(日) 08:25:49.42 ID:BbqIY+4v0
-
PREV : 新ジャンル「ザルクール」01_vol04
NEXT : 新ジャンル「ザルクール」01_vol06