アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「無理難題」01_vol05

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new_jack

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新ジャンル「無理難題」
593 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:01:11.84 ID:PxtSyn+r0
バタバタバタ…
男「ふぃ~遅刻遅刻!」
女「ねえ男君!魔法とか使えないの?」
男「はあ?」
女「魔法のほうきでひとっとび!!」
男「使えねーよそんなの!ほうきも持ってねーよ!」
女「ほうきは魔法で出せばいいじゃないの!」

男「…つーかもうおまえの魔法にかかってるっつーの!!」
女「………!!(///」

そのまま二人して学校サボった

595 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:07:09.81 ID:Ug83Y98i0
夜遅く、男の家で二人っきりの勉強会。
女「ねぇ」
男「ん?」
女「これだけ勉強したら70点は取れるかな?」
男「さぁ……でも、世界史は詰め込めば何とかなるし、大丈夫かも」
女「男くん」
男「なに?」
女「私、数学で100点取りたいな」
男「……前回のテストで37点だったのにいきなり100点は奇跡が起きても無理だと思うよ」
女「じゃあ、罰として、恋のテストで100点取れるようにして」
男「……どう教えればいいのさ」
女「うーん……じゃあ、まずはキスから教えて」
結局、その後は違うお勉強しか身に入らなかった。



ごめんね、下ネタしか思い浮かばなくてごめんね。

597 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:10:47.49 ID:sk1qQYptO
女「ねぇ。あのおじさんに告白してきてよ」
男「やだよ。俺はノーマルなんだ」

女「…じゃああのヤクザ風の人にカンチョーしてきて」
男「まだ死にたくないからヤダ」

女「………」
男「………」

女「………ワガママ」
男「…お前がな」


女「…じゃあなんならできるのさ?」
男「常識の範囲内ならできるつもりだが?」

女「…私と付き合うのは常識の範囲内?」
男「え?……まぁ……うん…」

女「…ここで私を抱き締めて愛の告白をするのは?」
男「……やってみるよ」


公園のど真ん中で俺は女の彼氏になった。

598 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします sage 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:11:34.33 ID:z1MOrl7V0
病室にいる。
女と俺の二人だけで
女「夏も終わるね」
男「そうだな」
女「夏が終わったら紅葉見に行こうね」
男「・・・・うん」
俺は無理だと思ったが返事をした。
俺の返事をどう取ったのか女は悲しそうに笑いながら
女「私がいなくても幸せにならなきゃダメだよ?」
男「それは・・・・無理だよ・・・・・」
俺は泣きそうになった。
女「・・・・・」
男「そろそろ帰るよ」
女「うん」
俺は病室を出ようと立ちあがり扉に手をかけた。
うっすらと小さな声で女がつぶやいた
女「ずぅと一緒に居たかったなぁ・・・・」
俺は聞こえない振りをして病室を出た

あの日から一ヶ月が過ぎた
山が赤く染まっている
男「俺は今幸せだよ」
俺の隣で女がうっすらと微笑んでいた

599 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:14:45.21 ID:mTySBsjX0
>>598
やっぱ死なないほうがいいなぁ
和む

601 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 保守 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:19:45.09 ID:IHgATikD0
七夕の日、夜風によって一本の笹が揺れていた。
その中間当たりに赤い短冊がある。

「幸せになれますように」

生まれてからこの方、ただの一度も良いことなど無かった、病気の少女が書いた願い。
その願いがとある少年によって適うまで、もう少しの日々。

602 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:23:38.30 ID:6fLPj2vJO
ハッピーエンドに勝るエンディングはないと思う。

604 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:27:32.38 ID:eDkv1wuDO
涼風が吹く夏の夜。
まだ春に近い季節だと感じた。

女「体育祭、楽しかったねー」
男「ああ……後の飲み会がなければな」
女「顔青いよ……大丈夫?」
男「大丈夫に見えるか?」
女「ううん。……男くん」
男「な、何だ?」
女「今すぐ喉に指突っ込んで」
男「殺す気かっ」
女「私、そこ違う」
男「あ、すみません……」
( ゚-゚ )「イエイエ」――スタスタ
女「じゃあ罰として私の家で休んで」
男「え……いいよ。まだ終電あるし」
女「じゃあ指――」
男「わかったわかった!!」

初めて会う女の両親は優しかった。それが逆に悲しかった。


608 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします sage 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:36:40.02 ID:z1MOrl7V0
なんでこんな病弱キャラになったんだろうな?

609 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします sage 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:37:07.69 ID:+KjrlEpv0
>>564
うん、GJなんだが、、、
取り敢えずカッターシャツは着ようね

610 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:39:40.39 ID:tY6hEQ7dO
規制UZEEEEEEEEEEEE!!
おかげで書き込みにくいorz


飲み会。べろんべろんに酔った二人。
男「うあーやべ、飲みすぎたわ……」
女「あはははははー! 男くん、もう酔ったのらー?」
男「耳元で叫ぶな、ガンガンする」
女「……男くん、今すぐ私を押し倒してー! 皆の前で私を」
男「酔ってるからって無理だバカ!」
女「それじゃあ、ばつとして今晩は私の介抱をしてください……きゅ~(バタン)」
男「お、おい女!? ……こいつ、まだカクテル1杯しか飲んでないのに……」
 酒の強さ 男>>>女

611 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:42:36.90 ID:eDkv1wuDO
暑い午後。
夏休みに入った俺たちは海に来ていた。

女―――シャッ
男「なぁ……」
女「何?」
男―――カリカリカリ
女「文句ある?」
男「釣りじゃあな」
女―――カリカリカリ
男「水着着た意味ないだろ?」
女「私、泳げないって言ったじゃない……」
男「なら何で水着着るんだっ」
女「男くん」
男「何だよ」
女「海に着ている女の人、100人に今の質問してきて」
男「無茶言うなっ」
女「じゃあ罰として、私に泳ぎを教えてね」

火照った身体をやっと海で癒した時、
頭も冷やした俺はさっきのやり取りを後悔した。
だが女は筋がね入りの金槌で、そんな事を考える余裕は無くなった。
青い海がやけに眩しく感じた。


612 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:44:18.41 ID:tY6hEQ7dO
プラネタリウム。満点の星空、それを眺めるのは二人だけ。
男「ガラガラだな……」
女「満点の星空を二人で独占できるんだから、いいじゃない」
男「ま、そうだな」
女「……ねぇ、男くん」
男「なんだ?」
女「私が星になったら、男くんはロケットで私の所まで飛んできてね」
男「何をいきなり……」
女「…………」
男「…………」
男「………行ってやりたいが、現実的に考えれば無理だろ、とでも答えればいいの
か?」
女「……じゃあ、罰として、今だけはこうやっていて(ギュ)」
男「お前がしてほしければ、いつだってしてやるさ」
女「…………ありがとう」
 半年後、女は本当に星になってしまった。あの時気付けなかったことが悔やまれた。

613 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:48:56.24 ID:Ug83Y98i0
学校帰り、女が風邪を引いたので、お見舞いに。
男「ほら、氷嚢変えてきたぞ」
女「ありがと」
男「熱、測るぞ」
女「うん」
男「……うわ、38,7度もある」
女「男くん、お願い、今すぐ風邪を治して」
男「今すぐは無理だよ、薬飲んで安静にしてないと」
女「じゃあ、罰として、門限まで傍にいて」
男「……それくらいなら、お安い御用」
結局、女の家で晩ごはんをご馳走していただく羽目になった。

614 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:49:34.26 ID:qi8XRj6DO
女「私…このまま死ぬのかな…」
男「…ろくでもないこと言うなよ…」
女「……ねぇ…私をここから連れだして…」
男「…無理だよ」
女「じゃあ、罰として私を抱きしめて」
男「お前何言って…」女「…お願い」
男「………」ぎゅっ
女「…………」
男「…………」
女「…怖い」
男「え…?」
女「怖い…怖いよ!何で私だけこんな目に逢わなくちゃならないの!?お願い!私をここから出して!出してよ!」
男「女……」
女「もう…いやだよ…」
男「たかが盲腸でそんなに騒ぐなよ…」
女「麻酔ちゅーしゃいやぁぁぁぁ…」

615 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:50:20.54 ID:IeIKTagM0
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/2495.jpg
バッドエンド系かな。
ちょっと良くわからなくなったかも。

p01_615_2495.jpg
617 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:54:45.64 ID:H1S45F4KO
満天の星空の下、ただ一人で佇む男
男「……」
男「……はぁ。」
男「無茶ばかりいいやがって…」
男「お前が1番無理してたなんてな」
男「今逢いに行くからな」

満天の星空の下、横たわるお前が一人

618 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:58:32.44 ID:eDkv1wuDO
秋の終わり。相変わらずの毎日で
あっという間に冬になった。
だが進歩は確実で……俺はやっと約束を果たした。

男「……女」
女「どうしたの?」
男「全問正解したぞっ!! 見ろ!」
女「………!!」
男「やったぜ! 現国だけだけど、
 やっと取れた……女?」
女「……良かったぁ……」
男「お、おい……泣くなよ」
女「だって……男……」
男「大丈夫だって。このまま追い込みかけるぞ!」
女「……うん、うん」

あまりに衝撃的だったのだろう。
女は普通に泣いて終わった。
まったく、失礼な奴だ。

619 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします sage 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 00:59:32.76 ID:0mUWgRIR0
>>617
やめて悲しくなるからやめて・・・

622 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:09:51.15 ID:tY6hEQ7dO
夏祭り。威勢のいい太鼓の音。その音を聞きながら歩く二人の姿。
女「ね、男くん」
男「なんだ?」
女「人間ポンプしてよ。金魚すくいの金魚で」
男「いや、無理」
女「じゃあ、罰として私に金魚をプレゼントして」
男「……仕方ないな」
女「あと育て方も教えて」
男「…………仕方ないな」
女「……あと男くんの家に泊まらせて」
男「仕方ないな……あ?」
女「色々教えてもらうからね」
 金魚の育て方以外にも色々と教えてしまった。

623 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:12:18.57 ID:q7NNxQAj0
>>622
トランプのルールだよなw

624 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:13:25.47 ID:Nd0y/J6VO
とまる墓地前にて。雨が降り雷も鳴る中
男「パンパン」
女「……」
男「……よし、墓参り終了。帰るか」
女「ねえ?」
男「ん?」
女「この墓地を壊して骨を捨ててくれない?」
男「…無理」
女「…じゃあ、罰として…罰として…まだ中には来ちゃだめだよ…」
それは彼女が死ぬ間際以来の彼女との会話だった…
そして60年後…どうやら彼女と会話出来そうだ…

625 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:13:44.36 ID:qi8XRj6DO
>>622
軍人将棋だよなwwwww

626 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:15:30.60 ID:8LrYPA5R0
女「夢オチって知ってる?」
男「知ってるさ。今までの実は全部夢でしたってやつだろ?」
女「そうそう」
男「で、それがどうかしたのか?」
女「これが夢落ちなの」
男「これって?」
女「この世界。全部男くんの夢よ」
男「え? 嘘だろ?」
女「本当よ。もうすぐ男くんは起きるわ。そしたらこの世界は終わり」
男「…」
女「ねえ、起きないで」
男「無理…」
女「そうよね…もうそろそろだわ」
男「ああ」
女「現実でも頑張ってね。男くん、さよな

ぴぴぴぴっ!ぴぴぴぴっ!ぴぴぴぴっ!
男「……」
ちゅんちゅん ちちち…
男「これは現実…? それとも、これも…」

627 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:20:36.36 ID:mTySBsjX0
>>626
続きwktk

628 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:24:30.50 ID:OTp0ivf/O
>>626
明日まで残ると信じて




夢オチしてきます。

629 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:27:44.21 ID:eWG0AyhuO
>>628
男「あっはっは、それこそ無理難題だ」
女「よし、やり遂げなさい」
男「ウボァー」

630 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:27:44.57 ID:8LrYPA5R0
>>627
続かねーよバーローwww

631 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:28:31.93 ID:vIZi22uK0
男の部屋の前。袋を担いだ女(魔女っ娘風味)。
ピンポーン
女「とりっくorとりーとぉー!」
男「きたなっ!女!」
女「悪戯されたくなければ、とらやのようかんを…」
男 つ【とらやの羊羹】
女「…悪戯されたくなければ、ゴディバのチョコレートを…」
男 つ【ゴディバ】
女「…されたくなければ、六花亭の霜だたみを…」
男 つ【サクサクカプチーノ霜だたみ】
女「…北坂たまごまるごとプリンを…」
男 つО
女「……」
男「……」
女「……ジャックオーランターンを…」
男 つ(▽W▽)
女「……うっ」
男「……今日の俺に死角はない」
女「…………男のバカぁ!」
男 つ)Д´)
女「……もう知らないっ!」
男「……ちょっ、何処へ?」
女の袋の中はパーティーグッズと手作りお菓子だった。
男(゚Д゚≡゚Д゚)

   (゚Д゚)

632 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:29:11.86 ID:OfVwHOc0O
女「ハァハァ・・・・・・」
男「大丈夫か?・・・・・・」
女「コホコホ・・・・・オネガイガ・・・・・・ハァハァ・・・・・・アルノ・・・・・・」
男「なんだ?何でもいってみろ・・・・・・・」
女「コノ・・・・・・・・・・・・・コノビョウキヲ・・・・コホコホ・・・・・ナオシテ・・・・・・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
女「ナオシ・・・・コホコホ・・・・・テヨ・・・・・・・・・・・・・・コホコホ」
男「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



実体験を少し改変しますた( ´・ω・)

633 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:31:37.42 ID:wyIk1xsU0
>>631
こっちみんなwww

634 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:32:16.64 ID:0iv+BE9o0
 昼、忙しい喫茶店。二人は会話に花を咲かせて…
男「女、お前こういうの好きじゃなかったっけ?」
女「えっと…モンブランよりは、ショートのほうが好き…」
男「そっか、覚えておこう」
女「…ねえ、私にケーキを食べさせて?」
男「…もしかして、今?」
女「今」
男「…無茶言うなよ」
女「…じゃあ、罰として、私の作ったお菓子を食べてね?」
 店長に叱られた。お菓子はお店の材料を使っていた。

635 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:32:46.23 ID:IeIKTagM0
>>614の盲腸ネタ借りました。
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/2511.jpg

p01_635_2511.jpg
636 1/2 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:34:03.36 ID:eDkv1wuDO
慌ただしい冬も過ぎ、桜前線がこの町にやって来る頃
女と大学の掲示板前で待ち合わせをした

男「はぁ、はぁ、悪い! 遅れたっ」
女「ねぇ、男」
男「な、何だ、ふぅ……」
女「男とは、去年知り合って……あまり高校生活の思い出がないんだよね」
男「……ああ」

初めて出会ったあの屋上。
同じクラスになるまで、全く関わりが無かった。
クリスマスも……まともにはしなかったな、俺ら。
夏までの思い出が、高校生活って感じがする。
秋の夕方、あの約束を果たすために……極力我慢したんだ。

女「私を高校生に戻して。入学式のあの頃に」

何でそんなことを言うんだ? 今更

男「……無理だよ」
女「じゃあ罰として……」



637 2/2 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:43:39.18 ID:eDkv1wuDO
>>636


女「これから4年間、よろしくお願いします」

――女の顔は涙でクシャクシャだった

女「約束、守ってくれてありがとう……」

女が抱きついてくる。俺もうれしくなって柄にもなく涙で視界が滲む。

男「当たり前だろ……約束は守るぜ」
女「うん……うん……」

今年も夏が来て、秋が来て、冬が来る。
来年、再来年、ずっと先の未来へと……。
2人の道が途絶えぬように……。



ROMに回ります。

639 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:47:35.70 ID:8LrYPA5R0
>>637
ぐじょーぶ!

642 1/2 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:52:40.77 ID:tY6hEQ7dO
俺が風邪をおして保守するので落ちない。多分


病院。ベッドで横になっている女と、その傍らに座る男。
男「病気は大丈夫か?」
女「もう駄目かも。昨日も三回吐いたし」
男「そんなこと言うなよ。病は気からだ。意外とあっさり治るかもしれないんだ
ぜ?」
女「…………」
女「ねえ、男くん」
男「何だ」
女「男くんも一緒に死んで」
男「無理だな。お前が死なないから」
女「じゃあ、罰として……私の病気を治して」
男「…………」
女「無理なんでしょう? ふふ……じゃあもういいよ。罰として、もう私に近づかないで」
女「男くんが私いると……きっと、辛いから」
男「待てよ」
女「え」
男「誰が無理って言ったよ。お前の病気は俺が治す」
女「で、でも」
男「今まで、お前の罰を俺が出来ない、ということがあったか?」

643 2/2 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 01:58:24.98 ID:tY6hEQ7dO
女「…………だって、お医者さんが」
男「医者がどうこうは関係ない! 俺が、俺が治す!」
女「男、くん……」
男「待ってろ、女。お前を死なせはしない」
女「……ありが、とう」

 一年後、屋上。晴れ渡った空、その下には二人の姿。
男「はぁ……」
女「ん……」
女「ねえ、男くん」
男「何?」
女「半年も私に会いにこなかったよね」
男「………仕方ないだろうが。お前の病気に効くものを探してたんだから」
女「私は、毎日会いに来てっていったのに。心の中でだけど」
男「…マインドリーディングまでは出来ないぞ」
女「罰として、ずっと一緒にいてね……?」
男「ああ、今度こそ……ずっと一緒だ」
女「ずっと……ずっとだか、らね……」
男「…………退院、おめでとう」
 女の無理難題の前では、現実の無理難題など問題ではない。

646 以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 佐賀暦2006年,2006/11/01(佐賀県職員) 02:04:22.86 ID:8LrYPA5R0
女「うー…」
男「よっす!…どした?」
女「歯が痛い…」
男「歯医者行けよ」
女「歯医者はイヤ。男、なんとかして」
男「無…いや、任せろ」
女「へ?」
男「準備してくる!」

女「えっと…それは?」
男「見れば分かるだろ。カッター、ペンチ、針と糸、お湯」
女「何するつもり?」
男「虫歯を抜くんだよ。やり方はこの間TVで見て知ってる。麻酔ないけど我慢しろ☆」
女「いや!やめてっ!」
男「じゃあ歯医者行くか」
女「…」
男「まずはカッターを煮沸消毒…」
女「行きます!行きます!!」



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